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僕が家庭内別居になった理由(体験談)

こんにちは。えいぷりおです。

僕は数年前から妻との関係が壊れ、今では家庭内別居の状態になってしまいました。

この記事は、家庭内別居の悲哀というテーマで書いた連載のひとつです。

夫婦関係に悩む方の参考になればと思い、僕の失敗談を交えながら、今回は僕が家庭内別居になった理由を書いていきます。

家庭内別居とは

家庭内別居とは、夫婦関係が悪化して互いに心が離れてしまい、本当は離婚したいけれど、様々な事情で離婚できず、同じ屋根の下に住んでいるにも関わらず、別居同然の状態になっていることを言います(僕の解釈)。

「家庭内離婚」「仮面夫婦」などの言い方もありますが、同じような状況を指していると思います。

夫婦関係が悪化していく理由は様々でしょう。小さな不満が蓄積して徐々に関係が壊れていく場合もあるでしょうし、浮気や暴力やギャンブルなどがきっかけで破局する場合もあると思います。

僕の場合は、自分でも気付かないような理由の積み重ねで、いつの間にか夫婦関係が壊れてしまいました。次のような理由です。

【僕が家庭内別居になった理由】

  • 妻の人生を尊重できなかった
  • 産後クライシス
  • 共依存とモラル・ハラスメント
  • 家計の管理が苦手で、家族の将来像が描けなかった
  • 住宅購入での失敗
  • 自分の弱さを受け入れられなかった

ひとつずつ振り返ってみたいと思います。

妻の人生を尊重できなかった

僕が家庭内別居になってしまった、もっとも根本的な理由は、妻の人生を尊重できなかったことにあります。

妻は、学生時代に僕と出会ったころ、人生の目標を持っていました。発展途上国の経済的に恵まれない子供たちが教育を受けられるよう支援したい、という目標でした。

それを叶えるために大学で国際的なことや教育学などを勉強して努力していました。

とても高い志を持って、世の中に貢献したいと願っている人でした。

でも、当時の僕は、彼女の志を理解しようとしませんでした。それどころか「そんなことに価値があるのか?」と、貶めるような意識を持っていました。

なぜなら、僕は人生のビジョンのない、空っぽな人間だったからです。自分にないものを持っている彼女に嫉妬し、無意識に潰そうとしていたのです。

これは、僕の人間としての根本的な問題です。僕にはもともと軽度の発達障害の傾向がありました。それが心の成長を歪め、自己愛性パーソナリティ障害という根の深い病を発症させました。

「障害」と言っても、実は現代社会に蔓延しています。他人事ではありません。自己愛性パーソナリティ障害は、誰もが自分のこととして考えなければならない現代病なのです。

いま振り返れば、僕は彼女の生き方をリスペクトし、学べばよかったと思います。本当は憧れていたのですから。でも、それができず、彼女の価値を下げるような言動ばかりしていました。

その後、子供ができて、結婚することを決めました。でも妻は、自分を尊重してくれない人間と人生を歩んでいかなければならないことに、大きな不安を抱えていたはずです。

結婚してからも、僕の根本的な問題は変わりませんでした。そもそも、まったく自覚していませんでした。家庭内別居なっていったのも当然の成り行きだったのです。

パートナー同士にとって、お互いの人生を尊重することが、もっとも大切な土台なのだということを知ってもらいたいです。

【関連記事】 「パートナーの人生を尊重する」の記事はこちら。

パートナーの人生を尊重するとは、どういうことか? 妻・夫・恋人を大切にするために

産後クライシス

僕が家庭内別居になった最大のきっかけは、妻の妊娠・出産でした。

妊娠・出産は、夫婦にとって幸せな出来事のはずですよね。でも実は、離婚のきっかけになることも少なくありません。

妊娠・出産時の夫の言動が、その後の夫婦関係を決定づけると言っても決して過言ではありません。

夫の心無い言動に妻が失望し、憎しみを抱く現象を産後クライシスと呼びます。

僕はまさに、この産後クライシスを引き起こしてしまいました。

妊娠中の妻をいい形でサポートできず、出産後も妻が望んでいることに寄り添えませんでした。

トンチンカンなことばかりしている夫を見て、妻の絶望は大きかったと思います。

これが、家庭内別居への道を決定づけました。

【関連記事】 「妻の妊娠・出産に男はどう向き合う?」の記事はこちら。

妻の妊娠・出産に男はどう向き合うべきか? 僕の失敗談を反面教師にしてほしい

共依存とモラル・ハラスメント

結婚して間もないころから、妻は心の不調を訴えるようになりました。

今思えば、その原因は僕の存在そのものにあったと分かります。でも、当時はまさか自分が原因とは夢にも思いませんでした。

様々な精神科や心療内科にかかりましたが、薬が増えるばかりで、妻の状態はかえって悪化していきました。

よくなるはずがなかったのです。なぜなら、原因は夫にあったのですから。

原因は先程も少し触れたように、僕の抱える心の病、自己愛性パーソナリティ障害にありました。

自己愛性パーソナリティ障害とは、空っぽな自分をごまかし、取り繕うために、他者の価値を下げるような人間のことを言います。

そういう人間のそばにいる人は、ほぼ100%精神をやられます。

自己愛性の人間は、人と共依存の関係を築こうとします。相手が自分に依存するように仕向けていくのです。

さらに、相手をモラル・ハラスメント(モラハラ)の餌食にしていきます。

これらは無意識に行われます。加害者は、自分がパートナーにひどい仕打ちをしているなどとは、まったく自覚していません。

僕が妻の心を壊していたことに気付いたのは、妻に完全に嫌われてからでした。

もっと早い段階で気付けていたら… 家庭内別居にならずに済んだかもしれません。

【関連記事】 「妻の心の不調は夫が原因?」の記事はこちら。

妻の心の不調は夫が原因かも…!「共依存」と「モラハラ」がパートナーの心を破壊する

家計の管理が苦手で、家族の将来像が描けなかった

夫婦関係のトラブルには、お金が絡む場合が多いと思います。ギャンブルなどは論外ですよね。

家計を責任を持って管理できるかどうかは、夫婦が信頼関係を築く上で、とても大事な要素となります。

家計の管理とは、本質的には家族の将来像を描くということです。

将来どのような家庭を築いていきたいか、明確なビジョンを持っていなければ、お金をどう扱うかを決ることはできません。

僕は自分の人生のビジョンを持っていない未熟な人間でした。当然、家族の将来像も描くことができませんでした。

責任を持って家族の将来設計ができない夫を見て、妻は不安だったに違いありません。

【関連記事】 「家計を管理し、家族の将来像を描く」の記事はこちら。

夫婦円満の秘訣は「家計の管理」!? 責任を持って家族の将来像を描くためにー

住宅購入での失敗

産後クライシスと同じように、夫婦関係が壊れる大きなきっかけとなるのが、住宅の購入です。

住宅の購入は、本当は家族にとって幸せな出来事なはずです。しかし、大きな買い物だけに、お互いの人間性が露骨に現れ、修羅場を迎える夫婦は少なくありません。

僕の場合も、住宅の購入が夫婦関係崩壊の大きなきっかけになってしまいました。

住宅を購入する時期、物件を決めるプロセス、ローンの組み方、引っ越しの段取りなど、すべてが人間性の問われる難問ばかり。

僕はすべての問いに、適切な答えを見つけることができませんでした。

そして、せっかく買った家に自分の居場所がないという、悲惨な結果になってしまったのです。

【関連記事】 「住宅購入が夫婦関係を壊す?」の記事はこちら。

住宅の購入で夫婦が危機に!? 家を楽しく買うためのポイントとは

自分の弱さを受け入れられなかった

ここまでに書いてきたように、僕には人間としての欠陥があり、妊娠・出産や住宅購入といった人生の大イベントでも失敗ばかりでした。

でも、いくら人間的な欠陥があっても、失敗ばかりだったとしても、自分の弱さを受け入れて、少しずつでも成長していく覚悟があれば、家庭内別居という結末には至らなかったように思います。

大事なのは、謙虚に自分自身と向き合うこと。そして、毎日1ミリでもいいから成長し続けることなのです。

そういう姿勢を持てれば、壊れてしまった家族の関係も、取り戻せるかもしれません。

【関連記事】 「自分の弱さを受け入れる」の記事はこちら。

自分の弱さを受け入れる ー夫婦の絆を育むために一番大切なこと

えいぷりお的まとめ

この記事では、僕が家庭内別居になってしまった理由をお話しました。

これから夫婦関係を育んでいこうとしている方にこそ、ぜひ反面教師として読んでいただきたいです。

僕のようになってはいけません。

パートナーの人生を尊重してください。

そして、奥さんが妊娠・出産するときには、全身全霊で寄り添ってあげてください。

パートナーが心の不調を訴えたら、「自分が原因かもしれない」と考えてみてください。

家族の将来像を描き、それを実現するために、家計の管理にも責任を持ってください。

住宅の購入を考えるときは、自らの人生観から問い直してみてください。

そして、自分の弱さを謙虚に認め、毎日少しずつでも成長していく姿勢を持ってください。

僕のように、家庭内別居という苦しい道を進まないでほしいのです。

【関連記事】 「離婚に踏み切れないのはなぜ?」の記事はこちら。

【離婚に踏み切れず家庭内別居を選ぶ3つの理由】子供のため、経済的な事情、世間体

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6 COMMENTS

none

辛い環境をよく乗り越えられていらっしゃいますね。記事を読み、共感と自らを省みる筆者様に感銘を受けました。

私の身近にアスペルガーと自己愛性障害を併発している友人がいて、本人は無自覚ですが、どうにか伝える方法はないかと模索していたところ、こちらの記事に辿り着きました。

奥さまと筆者さまの関係が、私と友人の関係に重ねられる部分が多く、大変参考になりました。

私は友人に服従しなかったため、一方的に関係を絶たれましたが、また話し合ってみようと思います。

さて、筆者さまは本当に離婚してしまうのでしょうか?
これほどまで自らを省み、奥さまの苦しみまでも想像し、素晴らしい記事を書かれているのに、関係の修復は不可能なのでしょうか?

ただ記事を拝読させて頂いた私が、軽率にこのようなことをいうのは烏滸がましいと思いますが、

筆者さまが奥さまと和解されることを切に願います。

人格を否定されるのは辛いことだと思いますが、無条件の愛情を奥さまに捧げられてはいかがでしょうか。

奥さまに許してもらおうとは考えず、奥さまの喜ぶことだけをしてあげてるのです。

昔は献身的な妻だった奥さまですから、愛情が帰ってくるかもしれません。

私自身、親が発達障害で家庭内暴力と気持ちを理解されない苦しみに悩まされてきました。

時に私は親を発達障害と罵っていました。

しかし記事にも書かれているように罵る時も苦痛が伴います。
この苦しみから逃れるために、愛されたい理解されたいと主張することをやめて、積極的に愛し理解するように心がけました。

そしたら今までの悪い関係が驚く程改善されました。

ですから、上手くいくこともあると思うのです。個人的な意見ですので参考にならないかもしれませんが…

筆者さまと奥さま、また娘さんたちのお幸せを切に願っております。

もし離婚されたとしても、皆様のお気持ちが救われますように。

私もここで読ませて頂いたことを参考に、友人と和解を目指して接してみようと思います。ありがとうございました。

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えいぷりお

noneさま、メッセージありがとうございます。

とてもうれしかったです。励まされました。

「無条件の愛情を奥さまに捧げられてはいかがでしょうか。」という言葉、今の僕にとても響きました。

実はここ最近、本当に少しずつですが、夫婦関係に改善の兆しが見えてきているのです。

そこには、noneさんがおっしゃるように「無条件の愛情」というのが、深く関わっています。僕の場合は、友人のセラピストから教えてもらったアプローチで、「決して相手をジャッジしない。決して相手を咎めない」ということを、常に意識してみることにしました。条件をつけずに相手を見る、ということです。相手の幸せを願う気持ちがそこにあれば、それはつまり「無条件の愛情」ということになると思うのです。

そういう自分であり続けると、不思議なもので、鏡のように相手のあり方も変わってくるのですね。このことは、また追ってブログに書いてみたいと思っていましたが、noneさんの励ましを受けて、背中を押されたような気持ちです。

本当にありがとうございました。

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ゆう

アスペルガー当事者で、DV気質
愛着障害(執着)よりで妻です。
夫は、adhdで自己愛とは逆のタイプですが
相手のために何もできない、責任丸投げです。
アスペルガーは、いろんな情報は秘密にしたがります。
女がダメなことは、思いやりも確かにキツいですが、自分を本当に必要とされていないと感じた時です。
スキンシップや、ふれあいができればいいと思います。
お互いに責任をとる必要はありませんが、依存型ジャイアンadhdの回復は激しい自己突っ込みが必要らしいですよ!

返信する
えいぷりお

ペンギン夫婦さん、コメントありがとうございます。

「ペンギン夫婦の子育て奮闘生活ブログ」拝見しました。産後クライシスを乗り越えて、離婚直前で関係を取り戻せたとのこと、よかったです。

私のブログ記事が参考になったと書いてくださり、恐縮です。

私には成功体験を語ることができないので、どうしてもネガティブな発信になってしまいがちなのですが、反面教師としてでも何らかのお役に立てたなら本望です。

ペンギン夫婦さんが末永く幸せに暮らしていかえることを、陰ながら応援しています。

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