【家庭内別居】僕たち夫婦のパートナーシップが壊れてしまった理由(体験談)

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僕は妻と結婚して丸18年。ずっと「仲良し夫婦」と思っていたのが、数年前から家庭内別居の状態に。なぜ、こんなにも夫婦関係は冷え込んでしまったのか。家庭内別居の一般的な事情を調べてみつつ、僕たち夫婦について考えてみました。

「家庭内別居」とは

家庭内別居 タイトル

「家庭内別居」とは、夫婦関係が悪化して互いに心が離れてしまい、本当は離婚したいけれど、様々な事情で離婚できず、同じ屋根の下に住んでいるにも関わらず、別居同然の状態になっていることを言います。

夫婦関係が悪化していく理由は様々でしょう。生活上の小さな不満が蓄積していった結果、取り返しのつかないほど溝が広がってしまう、という場合もあるでしょうし、浮気や暴力など特定の出来事がきっかけになって関係が壊れてしまう場合もあるでしょう。

僕たち夫婦の場合は、次女が生まれた時に「産後クライシス」と呼ばれる状態に陥り、それまでに妻の中に蓄積していた僕に対する不満が爆発したことがきっかけでした。それ以来、妻は僕のことを「発達障害」「人格障害」とののしるようになり、それまでの楽しかったことも全否定するようになりました。僕は何とかしたいと必死に努力してきたつもりですが、妻が望むようには改善することができず、取り返しのつかないところまで来てしまいました。

家庭内別居をする人たちの事情

夫婦関係が修復不能になってしまった以上、きっぱりと離婚できたら楽なのに、離婚ができない事情とは何か。もっとも大きい理由をふたつ挙げるとすると、

「子供のため」
「経済的な理由」

が代表的なものになると思います。僕たち夫婦も、まさにこの二つの理由で離婚に踏み切ることができず、家庭内別居状態を続けています。

他の理由としては、

「世間体」

がよく挙げられます。確かに離婚するとなると、世間に対しても色々と面倒な説明をしなければならないことが出てくるでしょうし、親・親戚に影響が及ぶことも考えらえます。

このような事情を考えると、離婚するには大きなパワーが必要ですよね。それに対して、家庭内別居なら少しの我慢で当面はやり過ごせる、と考える人も多いのではないかと思います。

上に挙げた、代表的なふたつの理由について、もう少し考えてみましょう。

家庭内別居は「子供のため」?

家庭内別居 子供

子供にとって、お父さんとお母さんが仲のいい環境は理想でしょう。口も聞かないような険悪な両親の姿を望む子供はいないはずです。子供の前で、取り繕って仲のいいふりをしたとしても、子供にはすぐに分かります。そして、深く傷つきます。

両親がそろっていた方が子供は幸せなはずだ、という理屈がよく言われますよね。でも、離婚をするにしても、家庭内別居を選択するにしても、その理由を「子供のため」などと考えるのは、親のエゴかもしれません。

僕自身は、離婚に踏み切れない理由を、「子供のため」とは考えないことにしています。僕自身が「子供と一緒にいたい」という気持ちを、あきらめきれないのです。

僕には高校生の長女と幼稚園児の次女という、年の離れた二人の子供がいます。長女はもう自分で考えられる年齢なので、仮に離婚して妻のもとに引き取られることになっても、僕と連絡を取りたければ自分の意志で取ることができるでしょう。

でも、まだ幼い次女は、僕にとってあまりにかわいくて、離れることなど考えることができません。この子の成長を、もう少しの間そばで見守りたい…その思いをあきらめることができません。それが、僕が離婚に踏み切ることのできない最大の理由なのです。

やはり大きい「経済的な理由」

離婚してしまうと、家計がふたつに分断されます。そのことによるロスは小さくありません。

食費や光熱費などの生活費は、もともとかかっていた費用が、単純にふたつの世帯に分かれるのではなく、当然のことながら、より高くかかるようになります。

家賃も2件分になるので、2倍とはいかないまでも、これまでの家賃よりも確実に高くかかってしまいます。

家庭内別居を続けている限りは、こうしたロスを生じることなく、無駄な出費を抑えることができるでしょう。

離婚を選択した場合のことを、より具体的にシュミレーションするために、ここでは、妻が子供を引き取って、夫が家を出ていくケースを想定してみます(僕が離婚したら、そうなりそうだから…)。

夫は子供たちの養育費を支払うことになります。これは、夫の生活に重くのしかかってきます。「養育費算定表」を使うと、自分の年収と妻の年収から、夫が支払う養育費を簡単に計算することができます。僕の場合は、月20~22万円…!の養育費を支払うことになります。これは、かなり大きな数字です。こうなると、僕の一人暮らしは、清貧を極めたものになるでしょう…さすがに躊躇しますよね。

今は専業主婦の妻も、仕事をする必要に迫られます。養育費はあくまで子供たちのためのものですから、妻自身は自分の生活費を自分で稼がなければなりません。離婚を選択する以上、自立する覚悟が求められます。

妻が今の生活水準を維持しようと思うと、新たに月に15~20万円は稼がなければなりません。育児をしながら、この金額を稼ぎ出すのは、並大抵のことではありませんよね。仮に時給1000円の仕事が見つかったとしても、月曜日から金曜日まで、毎日8時間以上働かなければ稼げない金額です。こうした現実を考えると、妻も、簡単には離婚に踏み切ることはできないでしょう。

さらに、もし住宅ローンを組んでいるような場合には、やっかいな問題が出てきます。どちらがその家に住み続けるのか、どちらがそのローンを支払い続けるのか…。

調べてみると、どうやら、妻と子供たちがそれまでの家に住み続け、夫が家を出て、ローンは夫が支払い続ける、というケースが多いようです。つまり、夫は自分が住むことのない家のために、数十年も多額のローンを支払い続けるのです(名義が夫のままなら、最終的に資産は夫のものになるわけですが)。この負担は非常に大きく、モチベーションを保つのも難しいでしょう。夫が支払いを放棄して、物件が差し押さえられるようなケースもしばしば起こると言います。

こうした様々なことを考えると、離婚がいかに経済的に困難な状況をもたらすかが、よく分かります。この困難を避けるために、多くの夫婦が、家庭内別居という道を選ぶのだと思います。

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家庭内別居のメリットとデメリット

ここまでのことを踏まえて、家庭内別居を続けることのメリットとデメリットをまとめてみましょう。

〔メリット〕
・子供と離れずにすむ
・経済的な無駄が生じない
・世間体を守れる
・離婚にはパワーがいるが、家庭内別居は少しの我慢で済む

〔デメリット〕
・不仲の両親のもとで、子供の心が傷つく
・一緒にいたくない相手と生活を共にするストレス
・将来ずっとこの関係を続けるのか

家庭内別居に未来はあるのか

家庭内別居 幸せ

デメリットの項目に挙げた3つは、人生にとって避けることのできない課題が含まれています。

それは「幸せとは何か」ということです。

表面的な理由(経済的なことや世間体など)のために、好きでもない相手と同じ屋根の下で暮らし、お互いを無視し続ける。それはそれで、ひとつの形として成立しているようにも見えますが、これは決して幸せな状態ではないはずです。

僕は妻から徹底的に憎まれていて、毎日のように人格否定的なことばかり言われ、そうでなければ一貫して無視されています。それでも「経済的にはこの状況を続けるしかない」「かわいい子供と一緒にいられるのだから我慢しよう」と思いながら、日々やり過ごしています。

だけど、心を麻痺させて耐えているだけで、本当はとても傷ついています。

妻も同じなのかもしれません。人を憎み続けるのは、とてもつらいことですよね。人格を否定するような言葉を発するのも、本当はつらいのかもしれない。無視するのも…

妻も、きっと傷ついているのです。

こんな生活を続けていくべきなのでしょうか。続けていった先に、「幸せ」は待っているのでしょうか?

子供はどうでしょう。幸せを感じていない両親のもとで暮らしていて、子供が幸せになることがあるでしょうか?

子供は本来、両親が幸せに生きる姿を見て、「自分もお父さんやお母さんのように幸せになりたいなぁ」と幸せの意味を知り、将来に希望を抱いて生きていくべきものだと僕は思います。大事なのは、お父さんとお母さんが、それぞれの幸せのために精一杯生きること。その姿を子供に見せていくことなのだと思うのです。

 

希望ある離婚とは

ここまでに述べてきたように、離婚をするには大きなパワーが必要ですし、その後の経済的な負担は非常に大きくなります。ですが、そこに正面から向き合う必要があるのではないかと、僕は今考えています。

家族全員が「幸せ」に向けての一歩を踏み出していくために、「希望ある離婚」はできないものか。考えてみたいと思います。

・妻も夫も、それぞれの「幸せ」のために自立する
・親は子供に、本当の「幸せ」な姿を見せる
・離れてしまっても、相手の自立と幸せを願う

ここでポイントとなるのは、「幸せ」というのは、表面的なその場しのぎのものではなく、「たましい」の声に沿ったものである、といことです。あなたの「たましい」はどんな幸せを願っていますか?その願いとつながるためには、真の意味での「自立」が求められるのです。

お互いが自立し、たましいの声に忠実に、本当の幸せのために生きていけるなら、きっとそれは「希望ある離婚」として、勇気ある一歩となるのではないでしょうか。

僕自身がこれから先、どのような選択をしていくのか。またお知らせできる日がくるよう、向き合っていこうと思います。

なんだか結局、個人的な話になってしまいました。あまり役に立たなかったかもしれませんね。

パートナーシップに関する記事について

パートナーシップは最も難しい人間関係ですよね。自分という人間の弱さや欠点が、えげつないくらいに出てしまう。

僕自身の未熟で情けない夫婦関係の悩みを、できるだけ正直に赤裸々に表現することで、よりよい関係への道を探りたいと考えました。

まず、僕の夫婦関係がいかにして壊れてしまったのかを振り返りました。そして、離婚という選択肢を具体的に考え、自分がどういう人生を選びたいのかを自らに問いかけました。
【家庭内別居】僕たち夫婦のパートナーシップが壊れてしまった理由(体験談)

僕の問題点が一気に明るみに出たのは、二人目の子供の妊娠出産の時でした。いわゆる「産後クライシス」です。出産を通じて、なぜ妻の夫への愛情は失われしまうのか。自分のケースに照らして考えてみました。
【産後クライシス】妻が僕を憎むようになった理由… 妻の怒りに夫としてどう向き合うか(体験談)

「産後クライシス」という言葉が語られるようになったきっかけは、NHKの番組でした。その放送を振り返り、この問題の本質をまとめました。
【産後クライシス】2012年9月5日放送のNHK「あさイチ」まとめ

僕たちの夫婦関係が壊れてしまった、もう一つの大きなきっかけに、住宅の購入がありました。家を建てたり購入したりすることが、離婚の原因になることが多くあるようです。僕自身の経験を書きました。
【夫婦関係の崩壊】住宅の購入や新築が離婚のきっかけに!?(体験談)

高校生の長女に「離婚」のことを相談してみました。妻と話し合う前に・・・ いったい娘はどんな反応を示したのか?そのやり取りの一部始終を記録しました。
【離婚に向けて】思春期の娘に、妻との離婚について相談してみた

とあるスピリチュアルな美容師さんに、離婚を決意する前に大切なことをアドバイスされました。自分が本当に望む人生とは…考えるきっかけを与えてくれました。
【離婚に向けて】「離婚は『揺るぎない自分軸』を持ててから」と助言してくれた美容師さんの話

僕は「相手を咎めない、ジャッジしない」を意識して妻と接することを試みてみました。その結果、本当に少しずつではあるのですが、夫婦関係にある変化が起こり始めたような気が…
【夫婦関係】修復の兆しか!?離婚回避のために僕が取り組んだこととは―

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でもやっぱり妻の無視や否定にあうのは、とてもつらくて… なかなか成長できず後戻りばかりですが、そのつらさを独り言のように書いてしまいました…
【夫婦関係】妻からの無視・非難・暴言に耐えられますか?

女性はなぜ過去の出来事をいつまでもネチネチと蒸し返して男性を責め続けるのか。専門家の見解やネット上の意見を拾い上げ、自分なりの妻との向き合い方を模索しました。
【パートナーシップ】女性はなぜ過去の事をいつまでもネチネチと蒸し返し続けるのか?―怒りは悲しみの表現なのか―

都立高校の3年生が「サザエさん」の寸劇を通じて、女性の社会進出について学んだという興味深い新聞記事がありました。高校生の目線を通じて、夫婦関係や家族のあり方について考えさせられました。
【夫婦関係】夫は妻の人生をどう応援すべきか ―高校生のサザエさん寸劇授業から考える―

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3 Responses to “【家庭内別居】僕たち夫婦のパートナーシップが壊れてしまった理由(体験談)”

  1. none より:

    辛い環境をよく乗り越えられていらっしゃいますね。記事を読み、共感と自らを省みる筆者様に感銘を受けました。

    私の身近にアスペルガーと自己愛性障害を併発している友人がいて、本人は無自覚ですが、どうにか伝える方法はないかと模索していたところ、こちらの記事に辿り着きました。

    奥さまと筆者さまの関係が、私と友人の関係に重ねられる部分が多く、大変参考になりました。

    私は友人に服従しなかったため、一方的に関係を絶たれましたが、また話し合ってみようと思います。

    さて、筆者さまは本当に離婚してしまうのでしょうか?
    これほどまで自らを省み、奥さまの苦しみまでも想像し、素晴らしい記事を書かれているのに、関係の修復は不可能なのでしょうか?

    ただ記事を拝読させて頂いた私が、軽率にこのようなことをいうのは烏滸がましいと思いますが、

    筆者さまが奥さまと和解されることを切に願います。

    人格を否定されるのは辛いことだと思いますが、無条件の愛情を奥さまに捧げられてはいかがでしょうか。

    奥さまに許してもらおうとは考えず、奥さまの喜ぶことだけをしてあげてるのです。

    昔は献身的な妻だった奥さまですから、愛情が帰ってくるかもしれません。

    私自身、親が発達障害で家庭内暴力と気持ちを理解されない苦しみに悩まされてきました。

    時に私は親を発達障害と罵っていました。

    しかし記事にも書かれているように罵る時も苦痛が伴います。
    この苦しみから逃れるために、愛されたい理解されたいと主張することをやめて、積極的に愛し理解するように心がけました。

    そしたら今までの悪い関係が驚く程改善されました。

    ですから、上手くいくこともあると思うのです。個人的な意見ですので参考にならないかもしれませんが…

    筆者さまと奥さま、また娘さんたちのお幸せを切に願っております。

    もし離婚されたとしても、皆様のお気持ちが救われますように。

    私もここで読ませて頂いたことを参考に、友人と和解を目指して接してみようと思います。ありがとうございました。

    • eiji-maru より:

      noneさま、メッセージありがとうございます。

      とてもうれしかったです。励まされました。

      「無条件の愛情を奥さまに捧げられてはいかがでしょうか。」という言葉、今の僕にとても響きました。

      実はここ最近、本当に少しずつですが、夫婦関係に改善の兆しが見えてきているのです。

      そこには、noneさんがおっしゃるように「無条件の愛情」というのが、深く関わっています。僕の場合は、友人のセラピストから教えてもらったアプローチで、「決して相手をジャッジしない。決して相手を咎めない」ということを、常に意識してみることにしました。条件をつけずに相手を見る、ということです。相手の幸せを願う気持ちがそこにあれば、それはつまり「無条件の愛情」ということになると思うのです。

      そういう自分であり続けると、不思議なもので、鏡のように相手のあり方も変わってくるのですね。このことは、また追ってブログに書いてみたいと思っていましたが、noneさんの励ましを受けて、背中を押されたような気持ちです。

      本当にありがとうございました。

  2. ゆう より:

    アスペルガー当事者で、DV気質
    愛着障害(執着)よりで妻です。
    夫は、adhdで自己愛とは逆のタイプですが
    相手のために何もできない、責任丸投げです。
    アスペルガーは、いろんな情報は秘密にしたがります。
    女がダメなことは、思いやりも確かにキツいですが、自分を本当に必要とされていないと感じた時です。
    スキンシップや、ふれあいができればいいと思います。
    お互いに責任をとる必要はありませんが、依存型ジャイアンadhdの回復は激しい自己突っ込みが必要らしいですよ!

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