こんにちは! 妻からのメールは怖くて目を閉じたまま開封する、えいぷりおです!
パートナーの女性から過去のことを蒸し返されて、うんざりしている男性は多いのではないでしょうか?
男がすっかり忘れているようなことでも、女性は細かく覚えていて、びっくりしませんか?
楽しかったことは帳消しと言わんばかりに、ネガティブなエピソードばかりが芋づる式に出てくるから、たまったものではありません。
これは、一体どういうことなのでしょうか。
実は女性と男性は、そもそも脳の仕組みが違うようです。
それを踏まえた上で、われわれ男性は女性の怒りにどう向き合えばいいのか、ご一緒に考えてみましょう。
【夫婦関係の哀しい独り言】
女性は過去を蒸し返す生き物
男性の多くが、女性から過去を蒸し返されてエンドレスに責められる… という経験をしているのではないでしょうか。僕もまさにそうで、ほとほと疲れ果てています。
一つのささいな出来事をきっかけに、「あなたはひどい人間だ!」ということになると、次々に「ひどい人間エピソード」が芋づる式に蒸し返され、怒りの炎が燎原の火のごとく燃え広がって鎮火不能になります。
過去の出来事は、今さらどうしようもありません。
「何度あやまれば気がすむんだ… 今のことと関係ないだろ」
という気持ちが少しでも表に出ようものなら、さらに火に油を注ぐことになります。
「たしかに過去に相手を傷つける言動をしたかもしれない。でも、そのたびに反省して改善の努力もしてきた。今起きている出来事は、過去とは関係ないのではないか…」
男性の思考は、こんな感じではないでしょうか。
「それなのに、女性はすべてを過去と結びつける。すると、かえって現状が見えなくなり、適切な反省や改善ができなくなるじゃないか…」
男性からすると、女性の思考は不可解でしかありません。
今この瞬間の問題にフォーカスすればいいはずなのに、なぜ女性は、過去と関連付けて「深刻な問題」にしようとするのでしょうか。
女性と男性は脳の仕組みが違う
こうした男性と女性の思考の違いを、簡潔にまとめた文章がありました。
「女性を味方にする言葉、敵にする言葉」(PHP文庫)という書籍の著者として知られる心理学者の伊東明(いとう・あきら)さんが、プレジデント・オンラインに寄稿した「なぜ女は、怒ると芋ヅル式に過去を掘り起こすのか」という文章です。
男女の行動特性には意外なほどの違いがあり、男がロジック(論理)の生き物なら、女はエモーション(感情)の生き物です。
これは私が勝手に決めつけたことではなく、現代の心理学や生物学、脳科学においてすでに定説となっている考え方です。
男性なら「君はこうすべきときに別の選択をして、僕たちに大きな迷惑をかけた。だから許せない」などと、ロジカルな怒り方をしますが、女性の場合はまず「怒り」という感情が先にあり、それを正当化するためにロジックを展開します。筋道が逆なのです。
(中略)
まさに芋ヅル式に、数カ月前の話から何年も前の話、はては結婚前の出来事まで掘り起こしては列挙し、呆然とする夫を責め続けます。
この場合、何かをきっかけに「ひどい人」と思ったら、それを補強するような証拠を、ありとあらゆるところから引っ張り出してくるのです。ロジックはエモーションの後付けにすぎません。
女性は男性に比べて感情の記憶が豊かです。比喩的に言うと、脳内にさまざまな感情が格納され、感情にはそれをもたらした記憶が付随しています。男性がフォルダ一ひとつ分だとしたら、女性は本棚一列全部というくらい量に差があります。
さらに女性の感情を伴う記憶へのアクセス速度は、男性より格段に速く、目の前の出来事が、あっという間に過去の感情を伴った記憶とリンクします。
その中で過去の話を引っ張り出すのは、女性からみれば必勝の戦略なのです。過去に起きたことは変えようがないから、男性には反論のしようがありません。
(引用:プレジデント・オンライン)
なるほど!
びっくりするくらいに過去のことを覚えていて、ささいな出来事をきっかけに「過去の嫌な出来事データ」に瞬時にアクセスしていく…
これは男女の脳のシステムの違いなんですね。
となると、この違いを受け入れた上で、対処法を考えるしかありません。
女性からの意見
女性の中にも、こうした女性ならではの性質を自覚している人もいて、自制する必要性を説いています。
いくつか取り上げてみます。
女性に多いですよね?喧嘩してる最中過去のことを持ち出すパターン。私も女ですが、私自身気をつけています。
結論として、言わないほうがよいです。
理由は、過去の喧嘩内容を話すことにより、あなたがさらにイライラをヒートアップさせるから。
聞いている相手も、今言われても…みたいになり、反省する気すらならない。
(引用:yahoo! 知恵袋)
今の喧嘩に関係ない喧嘩を持ち出す事はしません。今の喧嘩の理論からずれますので。喧嘩を脱線させるのが良いとは思えないので。
ただし、過去にも同じ失敗をして、改善されていない場合は
「過去の話をだすよ」
と前置きしてから
「過去、今回の類似点」
をあげて、失敗を繰り返してるので
「改善策を出してくれ」
と要求します。
喧嘩は現在の不満を改善するためにするものです。必要であれば、引っ張り出す事によって相手に再認識させるためなら、出す事もあります。
(引用:yahoo! 知恵袋)
うちは、私がそのタイプ^^;
自分でほじくり返して、またはらたって・・・
自分でも自分に腹が立つくらい;うちの場合、旦那が黙って聞いてる^^
そうそう!
そういう奴には、「まだ始まったよ^^;」
って流しちゃえばいいと思います。
私が、それでおさまるから
(引用:教えて!goo)
喧嘩をしたときに、過去のことに焦点をあて、無意識に過去をむし返し、せめてしまうのは、自分は犠牲者であり彼が悪者で、罰を与える権利があることを主張するためです。
誰にも過去を変えることはできません。喧嘩をする度に過去のことをむし返し、悪者扱いされたら、あなたと一緒にいるのが苦痛になり、やがて彼に別れを告げさせてしまいます。
どう言えば納得してもらえるか、よく考えてから発言してください。
(引用:女性の美学)
男性からの意見
男性の側は、どのように対応すればいいのか。
これについても、参考になる意見をいくつか挙げげてみたいと思います。
こちらが戦いを挑めば、相手もバトルモードになりますし、相手の落ち度を突くとこちらの落ち度を突かれます。
相手を無視すれば、逆切れするか無視されます。
そしてお互い望んでいないのに嫌な思いをして、何日もつまらない日々が続きます。
まず、私は伝え方を変えました。
貴女の事は大好きだけどこういう事をされるのは嫌いだよと、つまり相手を責めるのでなく、している事が嫌だよ伝える様にしました。
するとワイフも同じように、貴方の事は好きだけど私はこれをされる事は嫌と言うようになりました。
お互い相手の嫌がることを極力しないようにしたら、争う事が殆どなくなりました。
(引用:教えて!goo)
先ほど引用した心理学者、伊東明さんの文章の最後に、男性が女性の怒りをかわす方法が書かれています。専門家の意見、参考になると思いますよ。
もし女性の怒りを鎮めたいのであれば、男性は「自分の言い分が絶対に正しい」と思える場面でも、とにかく女性の言い分を認めてあげることです。
できれば「そうだね、あのときは悪かった」と謝ってみせるのが上策です。
しかし、実際にそう言えるかというと別問題。よほど場数を踏んでいないかぎり、悪いと思っていないのに謝ることはできません。
「そんなこともあったね」と、うなずきながら事実関係を認めることが大切だと思います。
(引用:プレジデント・オンライン)
「怒り」は「悲しみ」の表現なのか
ここまでに挙げてきたのは、わりと一般的な見解だと思います。
「まぁ、そうだよね」
「そんなこと、分かってるよ」
という方も多いでしょう。
僕が今回、この記事を書こうと思ったのは、自分の妻に対する対応の仕方を学ぶためでした。
そのためにネット上を色々と調べてみたのですが、ここまでにご紹介したような考え方とはまったく違う観点から、とても心に響いたブログ記事がありました。
「花は折りたし梢は高し」というタイトルの個人ブログです。女性が書いたものです。
その中に「女が過去の話を持ち出してネチネチ責める心理について書いてみる」という記事があり、その内容が非常に深かったのです。
心に響いたフレーズを、いくつか引用させてもらいます。
もともと飲み込めるほどの、キャパシティに収まるような怒りだけで済んでいるなら、ネチネチは言われないのだ。
あまりにも大きな痛み。もしくはささいな痛みの積み重ね。
(中略)
仕事のクライアントかなんかだと思えばいい。
例えば一度の請求書のミスを、今までの付き合いに免じて許してもらえたからといって、二度三度は許してもらえるかといったらどうだろう。
今まで許してくれてたじゃん。大した間違いじゃないじゃん。
仕方ないじゃん確認する時間なかったんだから。
そんなのはいつまでも通用しない。
(中略)
世の男性陣に言いたい。
確かに女性の言い方は論理的じゃないかもしれない。
ただ、男性こそ論理的になるべきなのだ。
あなたのやってきたことが「ふわっとしたなにか」で許されるわけじゃないんだと。
(中略)
どんな理由であれ、あなたが深く傷つけたその出来事は、あなた自身にとっては通過点であって、終わったこととなっていたとしても。
実際許されているわけでも、受け入れているわけでもないのだ。
終わっていないですよ。溜飲を下げられてはいないですよ。流せてもいないですよ。
ただ結論や判断を保留しただけですよ。
あなたへの大いなる愛をもって。力づくで。痛みを伴いながら心に収めたのだ。
直視を避けて逃げ続けられる限り、その傷は癒えることなく膿んでいく。
すっかり終わったことのようになっている、忘れきった様子を見て、下手すると同じことを繰り返す様子を見て。
いずれ愛だけでは支えきれず、爆発する。その本質は怒りではない。ただただ、悲しいのだ。
(引用:花は折りたし梢は高し)
「女はなんでこんなにネチネチと文句を言い続けるんだ…」と思ったことのある男性諸氏は、一度この記事の原文を読んでみてください。
「その本質は怒りではない。ただただ、悲しいのだ」
という一文は、僕の心に深く刺さりました。
そして、著者は最後に、男性が取るべき態度を、こう指南しています。
結局怒らせてしまったら、共感して謝り倒して二度としないと信じてもらえるまで何度も誓ったり謙虚な姿勢を示して
がむしゃらに取り戻すしかないのだ。失った信頼を。
そのプロセスを経て、「もういいよ…」と相手が音を上げるまで、何度も何度も。
「もういいよ…」と言ってもらえるまで、がむしゃらに謝り続けることができるか、その前にうんざりして相手の女性から心が離れてしまうか…
つまるところ、男性の愛の深さが試されているのかもしれません。
僕は正直、妻から気持ちが離れかけてしまっているのが正直なところです。
「うんざり」が重なり過ぎてしまって。がむしゃらに謝り続けるなんて、今さらやる気にならない、というのが偽らざる気持ちです。
だけど、それでいいのか。
そんな風に逃げることによって、僕は何を失ってしまうのか。
それは、こんなに怒るまで(悲しむまで)僕に注ぎ続けてくれた、妻の「愛」そのものなのかもしれません。
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【つづき】 次の記事「モラハラ妻の8つの特徴と対処法」はこちら。
あなたの奥さんはモラハラ妻? 8つの特徴と対処法まとめ(僕の体験を交えて)【関連記事】 僕がなぜ夫婦関係を壊して家庭内別居になってしまったかはこちら。
僕が家庭内別居になった理由(体験談)
度々、拝読させて頂いています。
筆者様が、これ以上の奥様への歩みよりはら本能的にも、ここが限界っていうのを感じられているように思いました。
子どもを産むことは、自分の子ども時代に受け取ってきた愛を感じ、受けとらなかった愛についても知ることになる機会です。
筆者様の影響は少なからずあるとしても、奥様はご両親の影響で怒り、弱り、お子様への食事の支度などが出来ないのです。
ですから、奥様の両親に代わって筆者様から無情件の庇護や愛情を求めてるように感じます。
これほど怒るまでの愛という表現もあり、また愛を依存と言いかえることも出来ます。
奥様がそのことに気づくことを願っています。
カサ妻さん、いつもありがとうございます。女性のお立場からの的確なご指摘、いつも勉強させていただいています。
おっしゃるように、僕の妻は両親との関係に大きな問題を抱えています。「自分は愛されなかった」と強く思い込み、ここ10年ほどは完全に絶縁状態。僕が連絡をとっているような状態です。
客観的に見ると、妻の両親は彼らなりに愛情を注いできたことは間違いありません。言動に問題があったのは確かなのでしょうが、特別に裕福というわけではない中で、娘が希望する東京の私大への入学を支援するなど、感謝すべきこともたくさんしてきているのです。
ですが、妻の目には「自分のことを理解せず愛してくれなかったひどい親」としか映らず、「毒親」という言葉が流行ったころには「まさに自分の親は毒親だ」と、思い込みを強めていきました。
カサ妻さんの言うように、妻は僕に対して、両親の代わりとして無条件の庇護や愛情を求めているのかもしれません。でも、それに答えるのは不可能だと感じる日々です。
僕もこれまでに失敗もしましたし、妻に対してよくない言動も多くありました。でも、僕なりに愛情をもって寄り添ってきた面もあるし、楽しい時間も共有してきたはずなのです。
けれど、妻の目には「私に共感せず傷つけて人生を壊した最悪の夫」としてしか映らず、「発達障害」「人格障害」という概念を知ったとき「まさに夫は発達障害で人格障害だ」と、思い込みを強めていきました。
「怒るまでの愛という表現」という言葉、深いですね。でも、このまま一緒にいることは、お互いにとってよくないのでは・・・との思いは、僕の中で強くなっているのが正直なところです。
またアドバイスいただけますとうれしいです。
男がロジックだと信じたい時点で「逃げ」でしかない。そう言う文献を漁って男の方が【優秀】なのだと信じたい。そして、相手を感情的だと非難して(おそらく見下して)糾弾して耳を塞いでいるのは、単にストレスに弱いだけ。
第一、相手に必要なロジックを見い出す事も出来ないなら、そのロジックは役に立ってすらない。
超短期的にその場しのぎで対処するからボロが出る。
ボロが出るから原因追求をされる。(「いつまでも昔の事を」ではなく、そこに起因している)
仕事で、失敗して降格してるのに、その場しのぎでやり過ごして結局ボロが出れば原因追求と改善を求められて当たり前。それも前役職気取りなら尚更。