こんにちは。えいぷりおです。
僕の職場に「発達障害・人格障害」の傾向をもつ同僚がいます。すごく近い立場にいるのでストレスを感じることが多く、どう付き合ったらいいのか悩む日々です。
彼の言動にイライラを感じる中で、僕はとても大事なことに気付かされました。それは、
「妻が僕を嫌いになった理由はこれだったのか…!」
ということです。
この記事では、僕を苛立たせる同僚の性質を分析することで、僕が妻に嫌われてしまった理由を考えてみます。
【夫婦関係の哀しい独り言】
同僚=アラフィフ独身男の基本情報
まず最初に、問題の同僚について、基本的な情報を挙げておきましょう。
- アラフィフの男性
- 独身
- 離婚歴があるらしい
- 僕よりかなり年上
- でも上司ではなく対等な立場
- 決して悪人ではない
- アニメや鉄道をこよなく愛する
- 小太りで、やや不潔
ということで、彼は決して悪人ではなく、アニメや鉄道のことを優しく教えてくれたりして、むしろいい人とも言えます。
僕よりかなり年上ですが、強圧的なところは皆無で、パワハラやモラハラとも無縁。極めてソフトで穏やかな人柄です。
だから、一緒に仕事さえしなければ、まったく問題はありません。
しかし、同じチームで仕事をするようになってから、彼へのイライラは募るばかりなのです。
彼への苛立ちの理由を一言で表すと、こうなります。
「自己愛が強く、自分が責任を負うことから徹底的に逃げる」
どういうことなのか。普段の僕と同僚のやり取りを詳しく見てみましょう。
自分発信で意見を言わず、責任から逃げる
僕と同僚の間で毎日のように繰り返されるやり取りは、こんな感じです。
- 彼が何かボソボソしゃべっている
- しかし絶妙に聞き取れない
- 「えっ?」と僕が聞き返す
- 彼が答える
一件何でもないやり取りですが、実はここには彼の卑怯な面が隠されています。
この会話のポイントは、僕が「えっ?」と聞き返すことで、主体が彼から僕に移っているという点です。
彼には何か意見がある。普通なら、相手に伝わるように発言する。それだけでいいはずです。
ところが彼は、相手が「えっ?」と聞き返すように巧妙に仕向けることで「聞かれたから答える」という立場に立ち、自分発信で意見を述べる責任から逃げることができるのです。
僕からしたら、別に彼の意見を聞きたかったわけではないのに、いつの間にか「僕が聞きたくて彼に答えてもらっている」という形になっているわけです。
彼は無意識に、本能的に、いつもこれをやっています。
「意見があるなら自分発信で発言しろ」
「責任を負う気がないなら意見を述べるな」
と言いたくなります。そして、彼は善人を装った卑怯者だと思えてくるのです。
「独り言」は徹底的に無視する
彼のこのやり方に対して、僕がとった作戦はシンプルです。
「独り言は徹底的に無視する」
彼が何かボソボソ言っていても、聞き取れなければスルーする。もう「えっ?」とは聞き返さない。「聞いてほしければ、聞こえるように話せ」というわけです。
これで僕のストレスはかなり軽減されました。彼の独り言に振り回されず、自分の判断で仕事を進めていけるので、生産性は格段に高まりました。
ただ、本来ならば、同じチームの仕事仲間としてこんな状態が望ましいはずはありません。きちんと議論し、高め合いながら仕事ができた方がいいに決まっています。
隠しきれない自己愛
何でもない雑談の場面でも、イライラすることがあります。
同僚たちの会話に彼が割り込んでくる時は、必ずと言っていいほど「自分のこと」をねじ込んでくるのです。
会話の流れを断ち切って、なぜか自分の話を始める。しかもその内容が全然おもしろくない。
その場にいる人達は、話の腰を折られて完全に白けてしまい、「この人は何を話し始めたんだ?」と、頭の上に「?」マークが点灯。
これが同僚だけの場ならまだいいのですが、取引先とのやり取りの中でも、同じような形で存在感をアピールをして微妙な空気になるので、仕事に悪影響が出るのです。
僕は心の中でこう叫びます。
「お前の自己愛トークはどうでもいいから、とりあえず黙っていてくれ」
「嫌悪感ループ」にハマると体臭まで気になる
イライラが高まってくると、何でもないことまで腹立たしく思えてきます。
彼はちょっと不潔なタイプで、体臭が強い。このニオイが耐え難くなってくる。
デスクの上が散乱しているのも気になって、すべて断捨離してやりたくなる。
カバンのジッパーがいつも開いているのも、
眼鏡のレンズが曇っているのも、
スマホの画面が割れているのも、
上着が床に落ちているのも、
書類をすぐに汚すのも、
字が汚いのも…
何もかも許せなくなってくる。
いったんこの「嫌悪感ループ」の悪循環にはまってしまうと、どんどん嫌いになっていくのです。
最初に述べたように、彼は決して悪人ではない、にもかかわらずです。
妻が僕を嫌いになった理由
この同僚と一緒に仕事をするようになって、今まで味わったことのないイライラを感じたことで、僕は重要なことに気付くことができました。
それは、「妻が僕を嫌いになった理由はこれだったのか…!」ということです。
僕は、仕事に関しては責任感が強く、主体的に計画性をもって進めていくことができるし、職場の空気もそれなりに察知して振る舞うことができます。
しかし、家族の中ではそれがまったくできませんでした。主体性がなく、いつも大事な判断は妻に押し付けてきました。
それを巧妙に「妻の気持ちを尊重」したようにすり替え、うまくいかなければ妻のせいにして、自分は責任から逃れる。僕はそういう卑怯な夫だったのです。
子供の教育のこと、貯蓄のこと、家の購入のことなど、家族の運営は重大な決断の連続です。そのプレッシャーをいつも押し付けられ、すべて自分のせいにされてきた妻は、どんな気持ちだったのか…
また、体の弱い妻がしんどそうにしている時、その状況を察知して思いやりのある行動をとることもできませんでした。家族への気遣いより、自己愛を優先してしまう場面も多々ありました。
そんな時、妻はどれほど絶望しただろうか…
ある時から、妻は僕への敵意を隠さなくなりました。それまでずっと耐えてきたのをやめて、もう我慢しないと決意したのです。
そうなると、もう坂道を転がり落ちるように、夫への憎しみは雪だるま式に大きくなっていきました。
トイレが流れないのも、洗濯機が故障したのも、腰が痛いのも、便秘になったのも、何もかも夫のせいに思えてくる。すべての原因は、夫の人間性にあるのだと。
そういった主張の多くは、言いがかりやイチャモンに近いものでした。僕は一つ一つ、妻の言い分はおかしいと反論しましたが、妻の憎しみは増すばかりでした。
妻にとって理屈などどうでもよかったのです。「嫌悪感ループ」に入るとは、そういうことなのです。
そして、妻をそうさせてしまったのは、僕の人間性の欠陥が原因なのだと、今では少し理解できるようになりました。
それを僕に教えるために、あの同僚は僕の前に現れたのかもしれません。
あとがき
今回の記事で話題にした僕の同僚は、一般的に見れば特に問題になるような人物ではないと思います。本物のサイコパス上司に精神を破壊されて苦しんでいる人に比べれば、取るに足らない話題でしょう。
それでも今回あえて取り上げたのは、妻が僕を憎む理由に気付くきっかけになったからです。
何もかもが憎しみになってしまう嫌悪感ループに、一番苦しんでいたのは、妻だったのかもしれません。
また一方で、あまりに理不尽なことで憎しみをぶつけられる痛みを僕はよく知っています。だからこそ、僕もまた、あまり理不尽に同僚にイライラしてはいけないですよね。
人は自分を映し出す鏡です。これからは同僚のいい面を大切にしながら接していきたいと思います。
【夫婦関係の哀しい独り言】