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過去の家族ビデオを見て夫婦関係を見つめ直す ー自分を客観的に知る方法

こんにちは。えいぷりおです。

夫婦関係がうまくいかず悩んでいるあなたも、初めから仲が悪かったわけではないはずです。様々な出来事が積み重なって、徐々に関係が壊れてしまったのではないでしょうか。

もしあなたが夫婦関係を修復したいと望んでいるなら、効果的な方法があります。

それは、過去の家族ビデオを見ることです。

この記事は夫婦関係の修復を目指してというテーマで書いた連載のひとつです(連載と言っても、思い付いたときに不定期に書いているものですが…)。

夫婦関係に悩む方の参考になればと思い、僕の失敗談を交えながら、今回は過去の家族ビデオを見ることの効能について書いていきます。

過去の家族ビデオを見直すメリット

夫婦の仲が良かったころには、家族ビデオを撮影しますよね。

日常のちょっとした一コマだったり、旅行の記録だったり、子供が生まれたときの立ち会いや、成長の様子が映像記録として残っているのではないでしょうか。

ビデオ映像の最大のメリットは、その時の状況が客観的に記録されている点です。

それに対して、日記は主観的な記録ですよね。これも自分を見つめ直すための強力なツールになりますが、ビデオ映像の客観性はまったく違うインパクトを与えてくれます。

昔のビデオを見ていると、こんなことに気付かされます。

【過去の家族ビデオを見て気付くこと】

  1. 自分の言葉遣いの特徴
  2. 夫婦の関係性
  3. 妻(または夫)が自分をどう見ているか
  4. 子供への向き合い方
  5. 家の中の様子

ひとつずつ見ていきましょう。

自分の言葉遣いの特徴

ビデオを見ていて一番ショックを受けるのは、自分のしゃべり方です。

奥さん(または旦那さん)に話しかけるときの声のトーンや口調をビデオで見ると、自分の本当の姿を突きつけられます。

「こんな甘えた声で話していたのか…」

「こんな上から目線の口調だったのか…」

自分の欠点に気付くことができたら大きな収穫です。

その反省を踏まえて話し方を意識すると、相手への思いやりの気持ちが込められるようになっていきます。

夫婦の関係性

ビデオに夫婦の会話が残っていれば、ふたりの関係性を客観的に見ることができます。

「僕はぜんぜん相手の言葉を聞いてないな…」

「せっかく旅行に来てるのに、僕の態度すごく悪いな…」

会話のトーンから、自分と相手のズレを知ることができたら大きな収穫です。

「あの頃は仲が良かった」というのは実は幻想で、当時からズレが始まっていたのかもしれません。

妻(または夫)が自分をどう見ているか

ビデオに録画された奥さん(または旦那さん)の表情や話し方からも、色々な気付きがあるはずです。

「僕のことを、とても愛してくれていたんだな…」

「いつも僕の健康のことを気遣ってくれてたんだな…」

そういう相手の愛情を思い出すことができたら大きな収穫です。

その愛情をどうして失ってしまったのか、自分のこととして思い返してみてください。

子供への向き合い方

自分と子供とのやり取りも、様々なことを教えてくれます。

「子供のペースにより添えてないな…」

「子供の思いを汲み取れていないな…」

子供とただ楽しく遊ぶだけでなく、健やかな成長をサポートできているか。

そういう視点で、親としての自分を反省できたら大きな収穫です。

そして、奥さん(または旦那さん)が、どんなふうに子供に愛情を注いでいるかも、ビデオから読み取ることができます。

家の中の様子

家の中がすっきりと整っているのか、それともぐちゃぐちゃに散らかっているのか。

その様子は、家族の心の状態を映し出しています。

もし、デビオに映った家の状態がカオスだとしたら、その頃から家族の心は病んでいたのかもしれません。

そのことに気付けたら大きな収穫です。

今からでも散らかった家を整えてみましょう。これは比較的すぐに効果が表れる方法です。

120本のビデオテープ

ちょっと僕の話をしておきます。

長女が生まれてから中学校に上がるくらいまで、たくさんのビデオを撮影してきました。テープの数は120本を超えます。

撮影した機材は、SONYのハンディカムです。1台目は壊れるまで使い倒し、2台目はまだ家にあります。

ですが、次女が生まれてからは、スマホで動画を撮影するようになり、テープという形では残さなくなりました。

それに加えて、次女の妊娠・出産をきかっけに夫婦関係が悪化してしまい、撮影する機会も減ってしまいました。

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夫婦関係が壊れてから、ビデオを見なくなった

撮影する機会が減っただけでなく、過去のビデオテープを見返すこともなくなってしまいました。

仲が良かった(と勘違いしていた?)時代の映像を見るのが、怖かったからです。

過去の自分の姿を、見たくなかったのです。

テープは近い将来、再生できなくなる

だけど、ビデオテープのことは、ずっと心にひっかかっていました。

なぜなら、テープメディアは近い将来、再生できなくなってしまうからです。

ハンディカム本体が故障してしまったら、修理できない可能性が高くなっています。テープ系の録画機は時代遅れとなり、交換部品の製造も終了。多くの機種はすでに修理ができなくなっています

再生できなくなってしまったら、大切なビデオテープを二度と見ることができなくなってしまうのです

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単身赴任の一人の夜

単身赴任が決まったとき、僕はすべてのビデオテープを引越し荷物につめました。

お金もないのにHDDレコーダーを買いました。ビデオテープの映像をBlue-rayにダビングするためです。

何年ぶりかでハンディカムに電源を入れました。故障していませんように…

モーターの駆動音を聞いて、心底ホッとしました。液晶画面は劣化してダメになっていましたが、テープを再生することはできました。

それから毎晩、少しずつビデオテープをHDDにダビングする作業が始まりました。

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優しかった妻の姿

映し出されたのは、結婚当時の夫婦の姿。長女はまだ立つこともできない乳児でした。

当時の妻の姿を見て、つくづく思いました。

本当に優しい人だったんだな…

妻はいつも僕のことを尊重してくれていました。未熟な夫を許し、受け入れてくれていたのです。

妻は後年、こう言ったものです。

私があなたに優しくしてしまったせいで、あなたの成長を妨げてしまった。それは私の失敗だった

妻の言葉の意味が、ビデオを見てようやく腑に落ちました。

こんなことを言わせてしまうなんて、僕は妻の思いを本当に何も分かっていませんでした。

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未熟だった自分の姿

画面に映し出された僕自身の姿は、子供のままの未熟な人間でした。

幼い娘と楽しく遊ぶ優しいパパ。表面的にはそう見えなくもありませんが、実はただ子供と同じ精神年齢で遊んでいるだけだったような気がします。

僕には親としての責任感がありませんでした。娘の成長や教育に対してビジョンを持っていませんでした。

そうした重要なことを責任を持って考えていたのは、いつも妻でした。

夫としての生き方もしかり。妻にとって幸せとは何か、理解していませんでした。僕の考えはいつも表面的で浅はかでした。

それなのに僕は「いい父親」「いい夫」のつもりでいたのです。

ビデオの映像には、そうした自分の情けない姿が、はっきりと映し出されていました

過去の自分を直視する

ビデオの映像というのは、過去の自分の姿を、ありのままに見せつけてきます

直視するのは大変なことです。

でも、単身赴任で一人になった今だからこそ、しっかりと向き合ってみようと思ったのです。

120本以上あるビデオテープの、まだほんの序盤です。

時間はかかりますが、過去の自分をひとつずつ見つめ直していきたいと思います

えいぷりお的まとめ

あなたの家には、古くなったビデオテープはありませんか?

何年も見ていない大切な記録があるのではないでしょうか。

久しぶりに再生してみると、きっと何か大切な気づきがあるはずですよ。

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