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【ドラマの感想】『コウノドリ』2017年 第3話 産後うつの深刻な現実、そして父親になるとは?

こんにちは! 『コウノドリ』大ファンの、えいぷりおです。

2017年10月からスタートしたドラマ『コウノドリ』の第2シリーズ。10月27日放送の第3話では、産後うつの現状がリアルに描かれました。

出産後の女性は誰もが産後うつにかかるリスクを抱えています。産後うつは適切なケアをしないとより深刻な状態になり、最悪自殺に至るケースもあります。

今回は『コウノドリ』の印象的なシーンを振り返り、産後うつがいかに深刻なものなのか、そして夫はどうあるべきなのかについて、考えたいと思います。

出産は女性の人生を変える

今回のドラマでは、無事に出産を終えたキャリアウーマンの妊婦、佐野彩加(高橋メアリージュン)をめぐる物語が描かれます。

彩加の赤ちゃんは、心臓に先天的な障害があります。出産後すぐに職場に復帰したいと希望していた彩加にとって、娘の病気は職場復帰を妨げるものとして映ります。

彩加を追い詰めていくのは、娘の病気だけではありません。彩加の母親は子供が3歳になるまでは、母親がそばにいるべきと、勝手な理想を押し付けてきます。

ナオト・インティライミ演じる彩加の夫は、会社では僕イクメンって言われてるんですなどと言いながら、妻の悩みに寄り添うことができず、こんな言葉を投げかけます。

夫「ただいま。…ねぇ、みいちゃん泣いてるよ?オムツじゃないの?」

彩加「私、絶対保育園に入れるから」

夫「あのさ、復帰はもうちょっとゆっくりしてからでもいいんじゃないの?そんな焦らなくても」

彩加「焦るに決まってんじゃない!早く戻んないと今のポジションなくなっちゃう。もうデッドラインだって何度も言ってるでしょ?」

夫「やめてよ、もう。なんでそんなにイライラしてんの。出産してから性格変わったよ。このままじゃ俺、しんどいよ」

この「出産してから性格変わったよ」という夫の言葉に対しては、放送後、女性の立場から多くのコメントが寄せられていました。

性格が変わったんじゃない。人生が変わったんだ。そのことに対する共感のなさに妻は絶望するのだと…

産後うつには自殺のリスクがある

追い詰められていく彩加にとどめを刺したのは、職場の後輩からの報告でした。自分の復帰を待たず、プロジェクトのリーダーの座が、同期の女性社員に奪われたというショッキングな事実。

これで精神の均衡をギリギリ保っていた最後の糸が切れてしまいます。

彩加のような産後うつの疑いのある出産後の女性には、自殺のリスクがあります。吉田羊さん演じる助産師の小松さんのセリフに、その深刻な現実が語られています。

小松「日本の妊産婦の死因に自殺が多いのは知ってますよね?

産後に自殺した人の3割が産後うつだって言われてます。

精神疾患はなかったと言われている4割の人も、診断されていなかっただけで、そこまで追い込まれていたんだと思う」

妊産婦を産後うつから守るために

彩加は病院の屋上から身を投げようとするところを、主治医の四宮(星野源)に救われます。

駆け付けた夫に対して四宮が放った言葉は、夫婦のあり方の本質に触れるものとして大きな反響を呼びました。

夫「大丈夫か?どうしてこんなことを…言ってくれよ。夫婦は二人でひとつって、お母さんも言ってたじゃない」

四宮「なんだそれ。人間は二人でひとつになんかなれない。死ぬまで一人だよ。たとえ夫婦でも、別々の人間だからこそお互いを尊重し合う。それで初めて助け合えるんだろ

互いに自立した人間どうしだからこそ、助け合える。これは夫婦関係を考える上で、非常に重要なポイントです。

自立できないまま結婚してしまったことで妻を傷つけ、夫婦関係を壊してしまった僕にとって、四宮医師の言葉は胸に突き刺さるのです。

夫は妻が身ごもった時点で真の自立とは何かを真剣に考えなければなりません。

そして自立した男として妻の妊娠生活を支え、出産をサポートし、産後を主体的に生きることが大切です。

そんな夫のあり方が、妻を産後うつから守るのだと思います。

他人の力を頼っていい

大きな感動を呼んだ第3話。特に高橋メアリージュンさんの迫真の演技には心を打たれました。

たった一人ですべてを抱えてしまいがちな妊婦。でも、他人を頼ってもいいんだと、このドラマは教えてくれます。

メディカルソーシャルワーカーの向井さん(江口のりこさん)と助産師の小松さん(吉田羊さん)が、彩加に語りかけるセリフです。

向井「お母さんと赤ちゃんに集まる場所を提供している団体があるんです。色々子育て相談もしているので、気分転換にどなたでも利用していいんです」

小松「佐野さん、他の人の力を頼るのは、ダメなことじゃないよ

向井「私もこんな仕事してますけど、子供を窓から投げ出したいって思ったこと、何度もありますよ。みんな子育て美化しすぎです。髪振り乱して必死にやってるんです。少しくらい誰かに頼ったっていいんですよ」

僕は妻が産後の肥立ちが悪くて困っているときに、助けになるようなサービスを探すのを怠ってしまいました。

夫が無理して何とかしようとするよりも、頼りになる人を探す方が妻の助けになるのです

僕はそのことに気付かず、妻が一番しんどいときに適切なサポートをしてやれませんでした。

もしあなたの奥さんが妊娠出産でつらい思いをしているとしたら、あなたが何とかしようと思わず、頼れる人を探してあげてくださいね。

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イクメンじゃなく、父親になる

彩加の夫にも変化が表れます。

俺、イクメンじゃなくて、父親になるから

この言葉を、かつての自分に聞かせてやりたいです。

もっと早く気付くことができたなら、僕の夫婦関係は、もう少し違ったものになっていたかもしれません。

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『コウノドリ』を見る方法

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えいぷりお的まとめ

僕もナオト・インティライミさん演じる夫役と同じように、自分はイクメンだと思っていました。

一生懸命やっていたのは事実です。

でも、やり方が完全に間違っていたんですよね。

星野源さん演じる四宮医師の言葉にあったように、夫婦関係で忘れてならないのは、お互いが自立した別の人間であること。

それを忘れて相手のために尽くしているつもりになっているときは、一番危ない状態です。

お互いの自立を侵害した状態を「共依存」の関係といいます。

これに気付かないと夫婦関係は壊れてしまうということを、僕は身をもって知りました。

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