こんにちは。えいぷりおです。
体と心の健康のために、僕はハーブデトックスという方法をおすすめしています。天然由来の有機ハーブ製品を摂取しながら、長期間の断食を行って、心身を解毒する健康法です。
前回の記事では、ハーブデトックスで重要な役割を担っているクロロフィルのデトックス効果について説明しました。
今回の記事では、腸内環境を決定づけている微生物の群れ、マイクロバイオームについて解説します。
ハーブデトックスの関連記事として、次の6つの記事を書いています。
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マイクロバイオームとは
健康に関する話題で、今もっとも注目を集めているのがマイクロバイオームです。
日本語に訳すと「微生物叢(びせいぶつそう)」。「叢(そう)」とは「くさむら」を意味する言葉です。
つまり、マイクロバイオームとは、人の体に共生する微生物の集合体を指します。
このマイクロバイオームの研究が今、健康・医療の分野に革新をもたらそうとしています。
最前線で何が明らかになろうとしているのか、見ていきましょう。
マイクロバイオームについては、ネット上に様々な情報がありますが、ここでは2016年3月に、国立研究開発法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センターがまとめた「微生物叢(マイクロバイオーム)研究の統合的推進 ~生命、健康・医療の新展開~」という論文を参考にしました。
かなり専門的な内容なので、要点をできるだけ分かりやすくまとめてみたいと思います。
人の身体には数100兆個の微生物がいる!
まず、人の身体は、いくつの細胞で構成されているのか、ご存じでしょうか?
答えは、37.2 兆個。(諸説あります)
37.2兆個の細胞で形成される私たちの身体の、口耳鼻腔、消化管、皮膚、呼吸器、生殖器といった上皮には、微生物(細菌、真菌、ウイルスなど)が集団を形成して共生しています。
その微生物の数、どのくらいか分かりますか?
腸内だけでも、なんと約 100 兆個!
人の身体を構成する細胞の総数よりも、はるかに多いのです。驚きですよね。
(引用:国立研究開発法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センター)
口耳鼻腔、皮膚、呼吸器、生殖器といった腸以外の部位に共生する微生物も合わせると、いったいどのくらいの数になるのか…
この総数に関しては論文に記載がないので正確には分かりませんが、おそらく数100兆個に及ぶのではないでしょうか。
腸内の100兆個に含まれる微生物の種類は、約 1,000 種類。重さは、約 1~1.5kgに達します。
上の図によると、口腔には700種類以上、皮膚にも150種類以上の微生物が共生しています。
これらの微生物のDNAに含まれる遺伝子の数は、約 50 万。
人間の身体を構成する遺伝子は約2 万と言われているので、微生物の集団が持つ遺伝子情報の多さは、想像を絶するものがあります。
これら微生物の遺伝子には、栄養を作り出すための情報や、免疫系や代謝系の調節をつかさどる情報などが書き込まれていて、宿主である人間の生命活動を支えています。
微生物たちは、私たちの身体にただ寄生しているのではなく、私たちが健康に生きていくために不可欠な役割を果たしていて、共生関係にあるのです。
マイクロバイオームは、私たちの生存そのものに不可欠な存在と言っても過言ではありません。
マイクロバイオーム研究の歴史
マイクロバイオーム=微生物叢の研究は、1960年代から国内外で活発に行われていました。
しかし、当時の技術では微生物叢の全体像を解明するのは困難でした。
そのような状況を大きく変えたのが、2005 年の「次世代シークエンサー」の登場と、それに伴う「メタゲノム解析技術」の発展でした。
「次世代シークエンサー」というのは、DNAの遺伝子情報を高速で読み取る装置です。
この開発によって、圧倒的に短時間かつ低コストで、遺伝子情報を解析することが可能になりました。
「メタゲノム解析技術」というのは、 DNA を網羅的に解析する手法のことです。
この手法を使って、マイクロバイオームに含まれる遺伝子の膨大な情報が、網羅的に解析されていきました。
その結果を踏まえて、微生物叢の集団の中に、どのような種類の微生物がどのくらいの割合で含まれているかも俯瞰できるようになりました。
2008 年になると、欧米で大型プロジェクトが始まり、欧米人の健常者の持つマイクロバイオームのデータが蓄積されるようになります。
こうした基礎的な情報が明らかになることによって、様々な疾患とマイクロバイオームに相関関係があることが分かってきました。
人の病気を微生物が引き起こしたり、または抑制したりしている可能性が示されるようになったのです。
2013 年には、健常人の糞便を患者に移植する「便移植治療」の有効性が実証されました。
腸内マイクロバイオームに着目した治療法の開発が現実味を帯びてきたのです。
近年は、どの微生物集団がどのような役割を果たしているのかまで明らかになってきました。
さらに、そうした微生物集団が作り出す有効な成分(機能性分子)を同定する研究も進められています。
こうした研究を通じて、新たな治療法や薬の開発が、現実のものとなろうとしています。
マイクロバイオームは、健康・医療の分野に革新をもたらす最先端の概念なのです。
マイクロバイオームが関係する疾患
最新の研究によって、マイクロバイオームが関わっている疾患が明らかになってきています。
こちらの図をご覧ください。
(引用:国立研究開発法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センター)
実に多くの重要な疾患が、マイクロバイオームと密接に関わっていることが分かります。
粘膜系の疾患だけでなく、がんから不妊まで、多岐にわたる疾患が挙がっています。
アトピーや喘息といったアレルギー疾患も関係しています。
自閉症のような精神疾患にも影響していると考えられています。
青い字で書かれた項目では、便移植の臨床試験が始まっています。
腸内のマイクロバイオーム
腸内のマイクロバイオ―ムのことを「腸内フローラ」と呼んだりしますよね。
フローラとは花畑のこと。腸管内を顕微鏡で見ると、まるで花畑のように見えることから、このように呼ばれるようになりました。
先ほど「約1000種類」とご紹介したように、マイクロバイオームは多種多様であるほど理想的とされています。
しかし、現代を生きる私たちは、この多様性を失わせるような生活をしています。
現代人はマイクロバイオームの多様性を失っている
現代人の生活は、マイクロバイオームの多様性を失わせています。次のような要因が関わっています。
- 偏った食生活
- 睡眠不足
- ストレス
- 抗生物質の乱用
ほとんどの皆さんが、これらすべてに該当するのではないでしょうか。
抗生物質など、ちょっと風邪をひいただけでも、すぐに病院で処方されて、何の疑いもなく服用していますよね。
でも実は、こうした抗生物質の乱用によって、腸内の有益な善玉菌の多くが死滅し、自己免疫疾患、肥満や生活習慣病を引き起こしていると考えられているのです。
上記の項目の他にも、予防接種や帝王切開による出産なども、腸内マイクロバイオームに悪影響を与えると言われています。
現代に生きている以上、マイクロバイオームをいい状態に保つのは非常に難しいことなのです。
では、どうすればいいのでしょうか?
食生活、睡眠、ストレスの改善
月並みですが、次のような対策が欠かせません。
- バランスのとれた食生活
- 十分な睡眠
- ストレスの緩和
「それができたら苦労しないよ!」と思われそうですね。
僕自身、食生活はかなり気を付けるようになりましたが、睡眠は4~5時間がデフォルト。会社も家庭もストレス満載です。
これらは簡単に改善できるものではないですよね。
ハーブデトックスの勧め
マイクロバイオームの多様性を高めて、本当の健康を取り戻すために、僕がおすすめするのはハーブデトックスです。
僕の場合は7週間で体重10kg減、体脂肪率も6%減でベストな状態になり、リバウンドしにくい体になりました。
ずっとつらかった花粉症も緩和されました。
さらに心までクリアになり、思考が明晰になって仕事の生産性が各段に上がりました。
ですから、上記の「マイクロバイオームが関係する疾患」に精神疾患が含まれているのも、体感として納得できるのです。
こうした効果を、多くの人が体感しています。2014年に日本に導入されて以来、人づてに広がりを見せるハーブデトックスは、2016年には実践者が1万人を超えたと言います。2017年以降、さらに増えています。
ハーブデトックスがこれだけ着実に実績を重ねているのは、マイクロバイオームの最新の知見を取り入れているからなのです。
えいぷりお的まとめ
僕たちの体に、数100兆個もの微生物が共生しているというのは驚きですよね。
しかも、ただ共生しているのではなく、僕たちの心身の健康に大きな役割を果たしていることが、近年の研究で分かってきたのです。
あなたの腸内環境はどうなっているでしょうか?
もしかしたら、あなたの健康の悩みはマイクロバイオームと関係があるかもしれません。
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