こんにちは。えいぷりおです。
3分の1の夫婦が離婚すると言われる時代。夫婦関係を育んでいくためにもっとも大切なのは、パートナーの人生を尊重することだと僕は思います。
僕は妻との関係を破綻させてしまいました。その最大の原因が、妻の人生を尊重できなかったことだと後悔しています。
この記事は、「夫婦関係を破綻させないために」というテーマで書いた連載のひとつです。
これから大切な人とパートナーシップを育んでいこうとしている方の参考になればと思い、僕の失敗談も交えながら、「パートナーの人生を尊重するとは、どういうことか」について書きました。
【夫婦関係を破綻させないために】
【まとめ】 「夫婦関係を破綻させないために」のまとめ記事はこちら。
夫婦関係を破綻させないためにー 失敗した僕が伝えたい6つのこと「相手の人生を尊重する」とは
「相手の人生を尊重する」とは、どういうことでしょうか。
僕の解釈はこうです。
相手の心の深いところにある願いに、思いを寄せること。
これは「相手の要望を叶えてあげる」というような表面的なこととは違います。
本当の願いは心の奥に隠れていて、本人も気付いていないことがあります。そこに思いを寄せるのは、簡単なことではありません。
相手に寄り添うためには、大前提として、自分自身が自立した存在でなければなりません。
自立していなければ、相手に寄り添えない
「自立」とは、どのような状態でしょうか。
僕の考えはこうです。
自分の心の深いところにある願いを大切にして、自分の人生に責任を持つこと。
自分はどのような人生を送りたいのか。
自分は何をしているときに幸せを感じるのか。
実は、この基本的な問いに答えを見出だせない現代人は、たくさんいます。僕もそのひとりです。
自分の本当の願いを知らなければ、自分の人生に責任を持つことなどできません。
自立していない人間は、誰かの心に寄り添うことはできません。
相手を大切にしているつもりが、ただ依存し合う関係=共依存を作り上げてしまうことになります。
【参考図書】 「自立」を考えるために、僕が心からおすすめしたいのがこちら。精神科医、齋藤学さんの名著です。
共依存は夫婦関係を破綻させる
共依存から抜け出せない夫婦は、ほぼ確実に破綻していきます。
でも、自立できていない未熟なふたりが結婚することになったとしても、共依存から抜け出すチャンスは残されています。
共依存から抜け出すチャンスは、人生の様々な節目にあります。
人生の節目に立ったときに、まず自立できていない自分に気付くこと。そして自分の心の奥に眠っている願いを知ること。
それができれば、相手のことも自立した人間として見ることができるようになります。共依存から抜け出し、お互いに相手の人生を尊重し合える関係を築けるはずです。
人生の節目で、どう振る舞うか
人生の節目とは、例えば…
【人生の節目】
- 結婚を決意するとき
- 妊娠、出産
- 仕事を始めたり、やめるとき
- 相手が心身の調子を崩したとき
- 子供の成長の節目
- 引っ越しや家の購入
- 親の病気や死
こういった場面で、しっかりと立ち止まり、自分自身と向き合うことができれば、少しずつ相手に寄り添えるようになると思います。
いくつかを例に考えてみましょう。
結婚を決意するとき
結婚すると、お互いの人生は大きく変化します。
男性は、家族をちゃんと食べさせていけるだろうか… という不安を抱えるかもしれません。
女性は、仕事を続けるのかどうかなど、重大な選択を迫られるかもしれません。
それぞれが、自分が心から望む人生とはどのようなものなのか、じっくりと考えることが大切です。
その上で、相手が心から望む人生とはどのようなものなのかに、思いを寄せるのです。
結婚のスタートの時点で、このようにお互いを尊重し合うことができたら、その後の夫婦関係の強い土台となるでしょう。
妊娠、出産
妊娠すると、女性は、新しい命への喜びと同時に、様々な不安にさいなまれます。
心身ともに健康な赤ちゃんを産むことができるのか?
夫は出産と育児に一緒に取り組んでくれるのか?
出産後も仕事は続けていけるのか?
夫は最初に「妻の不安は自分の想像をはるかに超えたものだ」と肝に銘じなければなりません。
その上で、妻が出産後の人生に何を望んでいるのかを、夫は全身全霊で考えることが大切です。
これを怠ると、取り返しのつかない「産後クライシス」を招くことになります。
引っ越しや家の購入
どこに住みたいか、どんな家に住みたいか、賃貸なのか購入なのか…
家に対する考えは、人生設計の重要な部分を占めます。
家を購入する過程で、夫婦がいがみ合って離婚に至るケースも少なくありません。
大切なのは、まず自分自身の人生設計を持つことです。その上で、相手の望みと向き合い、本音で語り合って、家族のプランを立てていくのです。
このプロセスをふたりで乗り越えられるかどうかによって、「あたたかい家」になるか「冷え切った家」になるかが決まってしまうといっても過言ではありません。
僕は「妻を大切にする」意味を間違えていた
少し僕自身の話をします。
僕は妻と出会ってからずっと、妻のことを大切にしているつもりでいました。
妻の望みを汲み取って、それを叶えてあげることが優しさだと思っていました。
でも、僕が見ていた「妻の望み」は、とても表面的なものでした。
妻が心の深いところで望んでいたのは、まったく違うものだったのです。
僕はなぜ妻の本当の願いに気付くことができなかったのか。それは、僕が自立できていない未熟な人間だったからです。
僕は、自分がどのような人生を送りたいのかが分かりませんでした。
そんな人間に、妻の願いを理解できるはずがありませんでした。
取り返しのつかない3つの失敗
僕は、先ほど例示した3つの人生の節目、
・結婚を決意するとき
・妊娠、出産
・引っ越しや家の購入
これらすべてで、取り返しのつかない失敗をしました。
こうした人生の節目でしっかりと立ち止まり、自分自身と向き合って、妻の願いに寄り添えるよう努力していれば、夫婦関係は壊れずにすんだかもしれません。
ひとつひとつのエピソードについては、書き出すと長くなってしまうので、別の記事に譲りたいと思います。
えいぷりお的まとめ
夫婦関係でもっとも大切なのは、相手の人生を尊重し合うことです。
相手の人生を尊重するためには、自分自身が自立した人間であることが求められます。
結婚というのは、自分を成長させる旅へのチケットなのだと思います。
家庭生活の中で訪れる人生の節目は、自立へのステップです。
ひとつひとつのチャンスを逃さず、しっかり立ち止まって、自分自身と向き合い、本当の意味でパートナーの人生を尊重できる人間に成長していきたいものです。
【夫婦関係を破綻させないために】
【つづき】 次の記事は「妻の妊娠・出産に男はどう向き合う?」です。
妻の妊娠・出産に男はどう向き合うべきか? 僕の失敗談を反面教師にしてほしい【まとめ】 「夫婦関係を破綻させないために」のまとめ記事はこちら。
夫婦関係を破綻させないためにー 失敗した僕が伝えたい6つのこと