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【産後クライシスを防ぐために妻にできる6つの対策】夫を父親として成長させる方法

こんにちは。えいぷりおです。

妊娠・出産がきっかけとなって夫婦関係が壊れてしまう産後クライシス

その原因は基本的に夫の側にありますが、妻の側にもできる対策があります。

夫に父親としての自覚を持たせ、ともに家事育児をやっていく人材に育てるためには、妻の振る舞いも問われるのです。

この記事は、「産後クライシス」をテーマに書いた連載のひとつです。

今回は妻にできる産後クライシス対策について、僕の経験も交えて書いていきます。

妻にできる産後クライシス対策

僕は妻の妊娠・出産で、人間として未熟なまま成長することができませんでした。

がんばって産んだ妻を無自覚に傷付けてしまい、その結果、産後クライシスになってしまいました。

こんな僕ですから、反省と後悔ばかりです。妻に落ち度はまったくありません。

でも、世の中の男性の多くは、僕ほどではないにしても、夫として、父親として、足りない部分を抱えているはずです。

そういう男性は、女性に少し意識していただくだけで、いい方向に成長していける可能性があると、僕は思います。

それが妻にできる産後クライシス対策です。

僕が考える対策を、次に挙げてみます。

【妻にできる産後クライシス対策】

  1. 妊娠・出産の漫画やドラマを一緒に見る
  2. 夫は察しないので言葉で伝える
  3. 夫をほめて成功体験をつくる
  4. 6割できればとりあえずOK
  5. 相談できる助産師さんを探す
  6. 子供を預けてリフレッシュする

ひとつずつ見ていきましょう。

妊娠・出産の漫画やドラマを一緒に見る

妊娠・出産の漫画やドラマを一緒に見るのは、夫の心の準備として効果があります。

夫も育児書をしっかり読むべきですが、その前に、感情にダイレクトに訴えるものに触れておいた方がいいと思います。

漫画やドラマならハードルが低く、心にすっと入ってきます。

漫画では鈴ノ木ユウ著『コウノドリがおすすめです。産科医で起こる様々な人間ドラマが描かれていて感動的です。医療的なことも自然に学ぶことができ、出産に伴うリスクも知ることができます。

『コウノドリ』は綾野剛主演のドラマにもなっていて、これも素晴らしい作品です。綾野剛が演じる産科医が命と向き合う姿から、男性も多くのことを学ぶでしょう。

妊娠・出産を描いたドラマで僕が最も感動したのは、NHKで放送された透明のゆりかごです。主演の清原果耶の繊細な演技が本当に素晴らしく、涙なしには見ることができません。

『透明のゆりかご』も漫画が原作で、沖田×華の飄々とした絵で、命をめぐる切ない物語の数々が描かれます。必読です。

僕は、これらの作品に出産から3年以上経ってから出会いました。もっと早く知りたかった。妻の妊娠前に出会っていれば、僕の自覚も少し促されたのではないかと、後悔しています。

だから、男性の皆さんには、奥さんの出産前に、こういった作品に触れるもらいたいです。夫が興味を持つよう、奥さんが勧めてあげるといいと思います。

【関連記事】 清原果耶主演 NHK『透明のゆりかご』の感想

【ドラマの感想】NHK『透明なゆりかご』生きる意味を静かに問いかける感動作(見る方法も)

夫は察しないので言葉で伝える

男は本当に察しが悪い生き物です。女性のような共感力は持ち合わせていません。

ですから、奥さんは分かりやすく具体的に、気持ちや要望を伝えるようにした方がいいと思います。

僕は、妻の気持ちを汲み取ることができませんでした。

出産直後、妻がひどい乳腺炎で苦しんでいるときも、適切な対応ができませんでした。

乳腺炎がより重くなるような脂肪分の高いものを、おやつに買ってきてしまったり。

乳腺炎のケアができる助産院を調べてほしいと、リストまで渡されたのに、ことの重大さが理解できなかったり。

退院して帰宅後は、清潔な環境で育児に専念できるようこまめに掃除すべきなのに、家の中は散らかり放題。

どうしていいか分からずパニックになることばかりで、そんな僕の頭の中が、そのまま家の状態に反映された感じでした。

育休までとって家事全般を任されていたにもかかわらず…

その他、細かいことを挙げればキリがないくらいに、大事なことをやらなかったり、トンチンカンなことをやったり、目も当てられない有様でした。

僕は特別にひどい例だと思いますが、程度の差こそあれ、男は妊娠・出産に対応することが上手にはできません。

ですから、奥さんができるだけ具体的に指示をした方が、うまくいくと思います。

ほめて成功体験をつくる

男は本当にほめられるのが好きな生き物です。ほめられれば、何でも喜んでやります。「ありがとう」の一言があれば、どんな努力でもできます。

僕の場合は、残念ながら、妻からほめてもらえることは、ほとんどありませんでした。

僕の出来が悪すぎたからなので仕方ないのですが、怒られたり、ため息をつかれたりばかりだと、こちらの気持ちも萎縮してしまいます。

すると、さらに失敗が増えて、悪循環に陥っていきます。

夫の成長のためだと思って、何かできたら、ほめたり、ねぎらったり、感謝したりしてあげてほしいです。

6割できればとりあえずOK

男は本当に怒られるのが苦手な生き物です。がんばってやったら、結果がどうあれ、怒らないでください。

6割できればとりあえずOKと考えてもらえると、ありがたいです。

特に里帰り出産の場合、奥さんは意識の切り替えが求められます。

里帰り出産では、実家のお母さんが家事をすべてやってくれて、育児も万全のサポートをしてもらえるでしょうから、帰宅した後の大変さが際立ちます。

夫が実家のお母さんと同レベルでできるはずがありません。同じことを求めてしまうと、夫婦ともにストレスを貯めることになってしまいます。

上手にできるかどうかではなく、努力そのものを認めてあげるところから、スタートしてほしいです。

相談できる助産師さんを探す

夫婦だけの閉じられた関係の中では、問題がこじれてしまうことがあります。

ストレスを感じ始めたら、信頼できる第三者に相談することが大切です。

僕がおすすめしたいのは、助産師さんです。

助産師さんは、妊娠・出産のプロフェッショナルであるとともに、出産前後の女性の心理にも精通しています。

出産したらそこで終わりの産科医と違い、助産師さんは出産後も長期的に女性をサポートします。その内容は、母乳の指導や乳腺炎のケア、育児アドバイスなど多岐にわたります。

夫への不満も相談に乗ってくれるでしょうし、夫婦で尋ねれば、夫に直接アドバイスをしてくれることもあると思います。

僕たち夫婦も、出産後に素晴らしい助産師さんと出会い、救われたことがあります(僕の未熟さが上回り産後クライシスを止めることはできませんでしたが…)。

地元で開業している助産院は、日本助産師会のサイトで調べることができます。気軽に問い合わせてみてください。

参考 全国助産所一覧日本助産師会

子供を預けてリフレッシュする

これは根本的な対策ではないのですが、心身ともに疲弊しきった母親には、リフレッシュの時間が絶対に必要です。

子供を夫に任せるのは、おすすめできません。

まだ父親の自覚が育っていない夫に子供を任せても、妻は安心してリフレッシュすることなどできません。

夫のトンデモ育児に、妻の怒りがかえって上昇する可能性が高いです。

妻のリフレッシュが目的ならば、保育園の一時保育など専門家に任せるのがベストです。安心してしっかりリフレッシュしてください。

その間は、夫には部屋の掃除などをお願いするのがいいでしょう。

その際は「キッチンの排水溝をこの洗剤で掃除して」のように超具体的に指示しましょう。それが6割の出来でもとりあえずOKとして、ねぎらってあげてください。

産後クライシスの根本的な対策とは言えないかもしれませんが、奥さんがリフレッシュすることはやはり大切です。

えいぷりお的まとめ

妊娠・出産は女性にとって身体的にも精神的にも大きな負担となります。

そんな大変な時に夫への気遣いなどやってられるか!という気持ちになるのも当然だと思います。

しかし、男には成長のための時間が必要です。父親としての自覚が育ってくれば、奥さんの気持ちは格段に楽になるでしょう。

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