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娘に「心が傷まないの? 私の言葉が心に響かないの?」と言われ、自分の心の空洞に愕然とした話

こんにちは。えいぷりおです。

大切な誰かを傷つけてしまったとき、

「本当に申し訳ないことをした…」

と、ほとんどの人は心を痛めて、相手に対して真剣に詫びると思います。

でも、まったく心に響かない人間もいるのです。僕は先日、自分にそういう面があることを思い知らされ、愕然としました。

この記事では、娘とのやり取りの中で気付いた自分の心の空洞について書きます。そして、その心の空洞に、どうすれば本来の自分を取り戻すことができるのかについても考えてみます。

娘の言葉が心に響かない

僕は数年前から妻との関係が壊れています。自分の中にある発達障害・自己愛性パーソナリティ障害の傾向が、長年にわたって妻を傷付けてしまったことが原因でした。

家庭内別居の状態でしたが、今は地方への転勤のためリアルな別居(単身赴任)となっています。

つい先日、大学生の娘から電話がありました。

娘は涙ながらに、父親としてのこれまでの僕のあり方を非難し、「もう父親とは思わない。一生会わない」と言いました。

普通なら、ここまでショッキングなことを言われれば、動揺するはずです。そして、大切な娘を深く傷つけてしまったことに、心を痛めるはずです。

だけど、そのときの僕は違いました。心が真っ暗な空洞のようで、何の感情も感じなかったのです。

娘の声は、その空洞に吸い込まれ、まったく響きませんでした。理屈では言っていることの意味は分かるのに、まるで他人の出来事を見ているようで心に届かない。

自分という存在が、心底不気味で、もはや人間ではないような恐ろしさを感じました。

【関連記事】 発達障害・自己愛性パーソナリティ障害の経験談は、こちらの記事にまとめています。

僕の「大人の発達障害」体験記まとめ ーなぜ僕は自分を否定し、大切な人を傷つけてしまったのかー

【関連記事】 夫婦関係についての経験談は、こちらの記事にまとめています。

【夫婦関係の悩み】記事まとめ 僕が妻との関係を破綻させてしまった原因・理由とは(体験談)

娘が僕を憎んだ理由

娘が僕のことを「父親とは思わない」と言うほどに憎んでしまった経緯は、簡単に語ることができません。でも、少し書いてみます。

僕と娘は、性質的に似たところがあります。中でも自己愛性パーソナリティ障害の傾向が、顕著に受け継がれてしまいました。

自己愛性パーソナリティ障害とは、「自分は人より優れているに違いない」という歪んだ自己愛を持ち、あらゆる手段で人を貶めようとする性質のことです。

自分の無能さや非力さを直視することができず、常に取り繕い、ごまかし、偽りながら生きているので、精神的に成長できないまま大人になっていきます。

妻は、僕の自己愛性パーソナリティ障害による最大の犠牲者です。僕を愛してくれた妻を、僕は知らず知らずのうちに精神的にイジメ続けていたのです。

数年前にそのことに妻が気付き、夫婦関係は壊れました。妻は僕の性質について何度も忠告してくれたのに、僕は向き合って治そうとしませんでした。妻は絶望し、ついに僕を見放しました。

娘は思春期を過ぎたころから、僕と似たような自己愛的な言動をするようになりました。相手の立場を尊重できなかったり、何か問題が起こると人のせいにしてしまったり…

それは、僕の性質が遺伝しただけでなく、僕の育て方にも問題がありました。僕は娘に、自己愛的な生き方を教え込んでしまったのです。

妻は、娘の自己愛的な言動を許しませんでした。厳しく叱ってしつけようとしました。

「あんた(娘)は、父親そっくり。ちゃんと治さなかったら、あんな人間になるよ!」

その叱責は母親としての愛情から出たものでしたが、僕には常軌を逸しているように思えて、いたたまれず、娘を守ろうとしました。妻に反論し、娘には「お前は悪くない。ママが間違っているんだよ」と言い聞かせました。

でも、今思えば、僕は娘に自分を投影していただけだったのだと思います。娘を自分の分身のように感じて、自己防衛のために妻に反撃したのです。

そういう僕の対応が、かえって娘の自己愛を助長して成長を妨げ、本気で娘のことを考えていた妻の心を打ち砕きました。

幼いころは「お父さん、お父さん」と、僕のことが大好きだった娘は、僕のことを憎むようになっていきました。

「なぜ私はお父さんに似てしまったの?」

「どうしてお父さんは、私に間違った生き方を教えたの?」

「私は、自分の中にあるお父さんに似た部分を消さなければ、生きていけない…」

単身赴任で離れて暮らすようになって1年間、娘は母親に叱られ続けながら、父親に似てしまった性質と向き合い、苦しんできたのです。

僕は言い逃ればかりしてきた

僕には僕なりの言い分がありました。

たしかに僕の性質には欠点があったかもしれない。でも、誰にだって欠点はあるだろう。

僕は懸命に働いて生活には苦労をかけてこなかった。浮気も暴力もギャンブルもせず、真面目にやってきた。家事も育児も自分なりにがんばってきた。方法は間違ってしまったけど、娘のことを愛してきたのはウソじゃない…!

そうやって、自己肯定しようとしてきました。

妻の言うことは正論かもしれないけど、僕のことをそこまで全否定することはなかったのではないか。僕と娘を一括りにして人格否定するなんて虐待じゃないか。娘が僕を憎むようになったのは、妻が娘を洗脳したからではないのか…!?

そうやって、妻に責任転嫁しようとしてきました。

そんな僕の姿を見て、ますます娘は僕を軽蔑するようになったのだと思います。

娘からの絶縁の電話

単身赴任して1年。離れて暮らしていれば、僕への憎しみも和らいで、妻も娘も幸せになっていくのではないかと思っていました。

でも、娘は自分の性質を改善することができず、苦しんできたようです。

おそらく、娘のしでかす失敗のひとつひとつは、小さなものだったと思います。でも、妻にとっては夫のエピソードを思い出すトリガーとなり、そのたびに娘を叱りつけずにはいられなかったのでしょう。

僕のいない家で、僕への憎しみが増幅していくという状況がついに限界をむかえ、娘は僕に絶縁の電話をかけてきたのでした。

なぜ僕の心は傷まないのか

娘から涙ながらに「もう父親とは思わない。一生会わない」と言われたとき、僕は自分の心の中が真っ暗な空洞のように感じました。

なぜ、僕の心は傷まないのか…?

なぜ、娘に申し訳ないという気持ちが湧いてこないのか…?

なぜ、僕はショックを受けていないのか…?

本や映画やドラマを見て心を動かされることはあるのに、自分のことになると感情が感じられなくなってしまう。

理屈では分かるのに、心の底から感情が湧き出てこない。

なぜ自分がこんな人間になってしまったのか… おそらく解離という現象が起きているのだと思います。

【関連記事】 解離について僕の経験はこちらの記事に詳しく書きました。

僕の心は「解離」しているのか? 本来の自分の感性を取り戻す方法とは

【関連記事】 解離性障害の原因・病理・治療法についての記事はこちらへ。

「解離性障害」の原因・病理・治療法 ー誰もがなる可能性がある心の病ー

僕の願いは感情を取り戻すこと

僕の願いは、解離させてしまった感情を取り戻すことです。

本当の感情を取り戻し、自分の中にある偽り・ごまかし・取り繕いを手放していきたい。

自立した人間として、言動に責任を持ち、他者を尊重できるようになりたい。

誰かを傷付けてしまったら、心から痛みを感じて謝罪し、その人の幸せを願うことのできる人間になりたい。

それが僕の願いです。そのために、僕はどうすればいいのでしょうか…?

本来の自分を取り戻すために

自己愛性パーソナリティ障害は自覚するのが難しい障害です。すぐに自己肯定・他者批判という楽な道を選んでしまうので、的確な指摘をしてくれる第三者のサポートが必要になります。

パートナーにその役割をさせては絶対にいけません。その人を潰してしまいます。

自己愛性について深い知識を持つ専門家がいればベストですが、そういう人は多くないでしょう。それに、自己愛性の人間はカウンセリングを受けても「いい人」を巧みに演じるので、本質を見抜いてもらえないことがほとんどです。

では、どうすればいいのか…?

まずは、感情を動かす訓練をしてみようと思っています。小説・映画・ドラマ・漫画・音楽・アートなど、繊細な感情を描いた作品に多く触れてみます。

同時に、自分の中にある感情のかけらを、できるだけ丁寧に拾い上げて、アウトプットしてみようと思っています。このブログもそのための場としてシェアしていきます。

そして、僕が唯一、自分の本質を見抜いてくれると感じたセラピストがいるので、その方の門を叩いてみようと思っています。苦しい指摘も受け入れ、変わっていくことを決意したいと思います。

【関連記事】 そのセラピストによるセッションの記録はこちらの記事です。

【愛原実鳥さんのセッション1】霊的な存在(守護霊=サポーター)からのメッセージ【愛原実鳥さんのセッション2】母親の負のエネルギー(過保護・過干渉)から自立する【愛原実鳥さんのセッション3】「過去世」は自分の知られざる一面を教えてくれる

2 COMMENTS

びえな

拝見いたしました。以前もコメント入れさせていただきました。
かなり厳しい状況とお察しします。
単身で家を空けられているとのこと、実家の人から見れば
えいぷりおさんがこの事で悩んでいようが全く分からない、伝わらない
ですよね。単身で仕事、大変でしょうがそんなしんどさなどわかってもらえるはずもありません。「一人安全地帯で楽に過ごして」と怒りは膨らむばかりかと思われます(私がそうでした)。
コンタクトは難しいでしょうが、誠心誠意、話をしないと状況は変わらないですよね。
自分を変えるのは当然ですが、そこも置いておくものよくないと思います。
いいアドバイスはできませんが実家をほっておく(向こうからすればそう思われていると思います)のはよくない気がします。
そっちの方法も真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
深く知らない者がすいません。

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eiji-maru

びえなさん、心のこもったメッセージ、本当にありがとうございます。

おっしゃる通りだと思います。離れていれば、少しずつ状況は落ち着いていくのでは… と思っていましたが、現実は逆でした。

かと言って、こちらから連絡をするのも拒否されてしまうし、東京で仕事があっても帰宅できない状態なので、どのようにコンタクトすればいいのか分かりません…

事務的な用件のメールに、こちらの反省の気持ちや、改善のために取り組んでいることなどを織り交ぜたりしていますが、伝わっているかどうか…

とても難しいですが、自分の責任です。伝える努力を続けていこうと思います。

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