こんにちは。えいぷりおです。
メタボは、ただの見た目の問題ではありません。死に至る病気を引き起こすリスクがあるのです。
これまでに、メタボ解消のために次の記事をご紹介してきました。
【メタボ改善のための5つの記事】
- メタボの基礎知識
- 健康的に痩せる食事の方法
- メタボにならないための朝食の摂り方
- しつこい脂肪を落とす筋トレ3選
- メタボが引き起こす死に至る病気 → 今ここ
まずはメタボについての正しい知識を身につけること。そして食生活を見直して体脂肪率を20%以下に抑えること。その上で簡単な筋トレを継続して基礎代謝を上げ、内臓脂肪を効率よく燃焼できる身体にしていくこと。
このような流れでメタボ対策をご説明してきました。
メタボになった中年サラリーマンのあなたには、守るべきものがあるはずです。大切な家族です。
お子さんがいる方は、あなたが元気に働いて教育資金を稼がなければなりません。住宅ローンを抱えている方は、しっかり返済していく責任があります。
メタボを放置すると重い病気になって、大切な家族を守れなくなってしまいます。気付いたときこそ、対策を真剣に考えるべきときなのです。
メタボは様々な生活習慣病の前兆
メタボがきっかけとなって引き起こされる、というよりも、メタボは次のような病気の前兆として表れます。
- 脳梗塞(←動脈硬化)
- 心筋梗塞(←動脈硬化)
- 糖尿病(3大合併症=網膜症、腎症、神経障害)
- 脂肪肝(→肝硬変、肝がん)
- 痛風
- 睡眠時無呼吸症候群…など
これらの生活習慣病は症状のないままに進行します。ですので、自覚症状が現れた段階では、かなり病状が進行していることが多く、一度発症してしまうと、治療をしても完治が難しかったり、後遺症を残してしまうケースも少なくありません。そのような深刻な状態に陥らないためには、いかに早く気付けるかがポイントとなります。
発症前の前兆として身体に現れる変化のひとつが、内臓脂肪の蓄積を示すウエストサイズの増大であり、それが引き金となって起こる血中脂肪値(中性脂肪の増加、HDLコレステロールの低下)の変化と血糖値、血圧値の上昇、つまりメタボリック症候群というわけです。
つまりメタボは、死に至る病に気付かせてくれる重要なシグナルなのです。
脳梗塞
(厚生労働省 平成26年人口動態統計月報年計)
日本人の死因のワースト3位を占める、いわゆる三大疾病のひとつ「脳卒中」。
脳卒中には、脳の血管がつまる「脳梗塞」と、脳の血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」が含まれます。
その中の「脳梗塞」が、メタボの延長線上にある重大な病気として挙げられます。
脳の血管がつまる脳梗塞の原因は、「動脈硬化」です。動脈硬化は、動脈の壁が固くもろくなり、血管内が狭くなる疾患です。メタボになり内臓脂肪が蓄積すると、血中の中性脂肪が増加し、善玉のHDLコレステロールが減少します。その結果、動脈硬化が進行していきます。
脳梗塞は、脳血管が動脈硬化によって狭くなり、そこに血栓ができて血管が詰まって脳細胞が壊死する病気です。(他に心臓など脳以外の部位にできた血栓がはがれて脳動脈に詰まる場合もあります)
心筋梗塞
脳梗塞と同じく、心筋梗塞も動脈硬化に起因するもので、三大疾病のひとつです。
心筋梗塞は、冠動脈が動脈硬化によって狭くなり、そこに血栓が詰まって心筋が壊死する病気です。
メタボ
→ 動脈硬化
→ 脳梗塞、心筋梗塞
という流れで重大な病気が起こります。メタボの傾向に気付いた時点で適切な対処ができれば、その後に来る深刻な病気を回避することができます。
糖尿病
脂肪細胞に過剰に蓄えられた中性脂肪は、「遊離脂肪酸」というかたちで血中に漏れ出てきます。この遊離脂肪酸が増えると「インスリン抵抗性」という状態が引き起こされます。
インスリンとは、血液中の糖をエネルギーに変える働きをするホルモンで、その働きが低下することを「インスリン抵抗性」と呼びます。血糖の代謝が悪くなり、血液中の糖の濃度が上昇して糖尿病を発症します。
糖尿病の初期はほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行し、やがて全身の血管や神経が障害されていきます。中でも危険なのが、糖尿病の3大合併症といわれる網膜症、腎症、神経障害です。
網膜症
網膜の毛細血管が詰まったり破れたりします。自覚症状がほとんどなく、視力障害から失明することもあります。
腎症
腎臓の毛細血管が障害され、濾過機能が低下し、血液中に老廃物がふえて尿毒症などの重大な病気を引き起こします。
神経障害
末梢神経の障害から、しびれや痛み、感覚の低下が起こります。痛みを感じにくく、足先のけがに気づかず、細菌感染から壊疽を起こすことがあります。
脂肪肝
内臓脂肪は、肝臓の遊離脂肪酸を増加させ、肝臓に中性脂肪が過剰にたまる「脂肪肝」を引き起こします。肝臓がフォアグラのような状態になると考えればいいでしょう。
肝臓の中性脂肪の割合が通常の6~10 倍に増加し、放っておくと「肝硬変」や「肝がん」へと移行する危険があります。
肝臓に中性脂肪がたまる原因として、内臓脂肪から放出される遊離脂肪酸が肝臓に流れ込むこと、それから、インスリン抵抗性によって血液中の糖が分解されずに、中性脂肪となって肝臓にためこまれることが考えられます。
痛風
痛風は、血液中の尿酸が過剰になる高尿酸血症によって引き起こされます。足の親指の付け根などが激痛におそわれます。高尿酸血症が続くと、耳たぶのしこり、尿路結石を起こし、動脈硬化が促進されます。
痛風については、こちら ↓ の記事も参考にしてください。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、肥満により気道のまわりに脂肪がついて上気道が狭くなり、睡眠中、舌の付け根が完全に上気道をふさいでしまうために起こります。
体が酸欠状態となり、心臓に負担がかかって心筋梗塞や不整脈を起こします。突然死を招くこともあります。
メタボが招く病気を回避するために
メタボの診断基準となる身体の変化に気付くことが重要です。一番分かりやすいサインとして、ウエストサイズが男性=85センチ以上、女性=90センチ以上になったらメタボを疑いましょう。
メタボの基礎知識の記事に詳しく書きましたが、復習しておきましょう。
- BMI 25以上
- 高トリグリセリド血症が 150mg/dL以上
かつ/または
低HDLコレステロール血症が?40mg/dL未満 - 収縮期(最大)血圧が 130mmHg以上
かつ/または
拡張期(最小)血圧が 85mmHg - 空腹時高血糖 が 110mg/dL以上
こういった異常を早く見つけることが予防につながります。
年に1回の健康診断をただ漫然と受けるのではなく「ちょっとした異常も見逃さないぞ!」という高いモチベーションを持って主体的に受けたいものです。
できたら人間ドックを年に1回は受けたいものです。
えいぷりお的まとめ
死に至る病気の前兆として現れるメタボ症状。気付いてすぐに対策を打てば、大きな病気を回避することができます。
ですが、メタボの裏で、大きな病気はかなりの速度で進行してしまいます。とにかくメタボに早く気付くこと。そして気付いたら放置したりせずに、しっかりと向き合ってメタボ対策をすることが大切です。
メタボ解消のための5つの記事 ↓、いかがだったでしょうか。
【メタボ改善のための5つの記事】
- メタボの基礎知識
- 健康的に痩せる食事の方法
- メタボにならないための朝食の摂り方
- しつこい脂肪を落とす筋トレ3選
- メタボが引き起こす死に至る病気 → 今ここ
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