こんにちは! 自虐ブログまっしぐらの、えいぷりおです!
ブロガー・作家としてご活躍のはあちゅうさんが気になるツイートをされていました。
「自虐は自己愛の表れ」という趣旨のツイートです。
自虐ブロガーとして避けてはいけない話題。はあちゅうさんの言葉をきっかけに考えてみました。
はあちゅうさんのツイート
僕の目にとまった、はあちゅうさんのツイートはこちら。
自虐が多い人は自分を守りたい心理が強いっていうツイートを見かけたんだけど、だから自虐が多い文章って読んでてつらいんだなぁ。自己愛が強いのが見て取れる。突っ込まれないためにぎちぎちに守ってる文章は、読んでて苦しい。いっそ開き直ってる文章の方が好き。
— はあちゅう (@ha_chu) 2018年5月6日
僕はこのブログで、自らを「家庭内別居ブロガー」「家畜ブロガー」「恥部をさらす恥部ロガー」などと称して、自らの恥ずかしい内面をさらけ出してきました。
「自分に発信できることは何なのか?」を思い悩んだ末、プライベートでは語れない自分の弱さをオープンにしてみようと考え、この路線でいく決意をしたのです。
でも、はあちゅうさんのツイートを見て、僕の書いた文章が読者の方に、「読んでてつらい」「読んでて苦しくなる」といったネガティブな感情を抱かせてしまったのではないかと思ったのです。
自虐とは何か?
「自虐」を辞書で調べると、次のように書かれています。
自虐
自分で自分をいじめ苦しめること。
では、はあちゅうさんの言う「自己愛のための自虐」とは、どのようなものなのでしょうか。
自己愛・自己防衛のための自虐
「自己愛のための自虐」とは、別の言い方をすると「自己防衛のための自虐」とも言えると思います。この表現の方がしっくりくる人もいるかもしれませんね。
自分を守るために、自分を虐げる。この心理、僕には痛いほど分かります。
以前触れたことがありますが、僕には自己愛性パーソナリティ障害の傾向があります。
【自己愛性パーソナリティ障害】僕の心がゆがんだ原因と経緯(体験談2)【自己愛性パーソナリティ障害】妻を傷つけ結婚生活を破壊する心の闇(体験談3)自己愛がゆがんでしまった人は、誰かに痛いところをつかれて傷つく前に、あらかじめ予防線を張っておく傾向があります。
誰かに言われる前に自分のポジションを下げておくことで、できなかったときの言い訳を用意しておくわけです。
はあちゅうさんのツイートに対するコメントの中にも、そういった指摘がありました。
心理学的に自虐的ユーモアで人を笑わそうとする人は、神経症的傾向が高く自尊心が低い傾向があります。
「私ってバカでしょ」とか「僕ってバカでしょ」と言って、他人からの期待値を下げて、できなかったときの自分を守らないと、神経症になってしまうわけですね。
セルフハンディキャップです。— koh (@adam_konta) 2018年5月6日
「他人からの期待値を下げて」というのが、本質を言い当てていますよね。
僕は思春期になるころから、自己防衛としての自虐をずっとやってきました。失敗しても、誰からも責められないように。恥ずかしい思いをしないですむように。
肥大化したプライドを守るために、自虐を装うという愚行を、僕はずっとやってきたのです。
この行為は自らの成長のチャンスを捨てることと同じです。その瞬間の痛みはごまかせても、本当は大きなものを失っているのです。
はあちゅうさんの言葉が胸に刺さります。
「突っ込まれないためにぎちぎちに守ってる文章は、読んでて苦しい」
開き直るとはどういうことか
はあちゅうさんが最後の一文で書いている「いっそ開き直ってる文章の方が好き」という言葉。
「開き直る」とは、どういう心理状態なのでしょうか。
僕はこう思います。
「くだらないプライドを手放した状態」
自己愛のゆがんだ人には、これがとても困難です。肥大化したプライドなど幻想でしかないのに、それを失うと自分が壊れてしまうと恐れているのです。
僕も、ずっと幻想のプライドにすがりついて生きてきました。
ようやく手放せたのは、妻との関係が悪化したことがきっかけでした。妻から全人格を否定されるような言葉を毎日のように浴び、必死に守っていた砦が、ついに崩れ落ちてしまったのです。
これには大きな痛みを伴いました。
でも、壊れてみて分かりました。すがりついていたプライドが消えてなくなっても、僕は僕なのだということが。
これが「開き直った状態」なのだとしたら、僕はようやくその場所にたどり着けたのだと思います。
自虐のその先へ
かつての僕は、自虐で自己防衛しながらも、本当の弱さは必死に隠して生きてきました。
そんな過去を踏まえて、いま僕が立つべきポジションは、こういうことだと思っています。
- 本当の弱さをオープンにする
- 自己防衛のためでなく、成長のために自分をさらす
- 自己愛との戦いを記録していく
一方で、大きな挫折などを機に自分の心の課題に気付いて、そこから脱却しようともがいている人が、この社会にはたくさんいるのではないかと思うのです。
僕は、自分の弱さをさらすことができる自虐ブロガーとして、そんな方々とともに歩んでいければと思っています。
えいぷりお的まとめ
はあちゅうさんのツイートに、僕は自分をかえりみるきっかけをもらいました。感謝しています。
僕のブログでの発言が、ただの言い訳に堕することがないよう、誰かとともに成長していけるよう、はあちゅうさんの言葉を心に刻みたいと思います。
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