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【神戸グルメ】灘区の「田舎そば」創業57年!神戸高校の近くの庶民的な蕎麦屋さん

こんにちは!えいぷりおです。

今日は僕の思い出のお店を紹介します。

高校時代によく食べに行った庶民的な蕎麦屋さんです。

高校卒業から25年経って、久しぶりにたずねてみたら、まだやってました!

僕はこれまでの人生で、ここよりおいしい親子丼を食べたことがありません。

そんな田舎(いなか)そばの魅力をお伝えします。

「田舎そば」とは

田舎そばは、神戸市灘区の住宅街にたたずむ、小さな蕎麦屋さん。

お店の概要を記します。

【田舎そば】

  • 住所:兵庫県神戸市灘区国玉通4-3-6
  • 電話:078-871-8347
  • アクセス:
    阪急・王子公園駅から徒歩15分
    阪急・六甲駅からバス10分

開店時間はちょっと聞きそびれました… 日曜日の夕方に行ったらやっていました。行く前に電話で確認するのが確実かもしれません。

アクセスについては、後ほど地図つきで詳しくお伝えします。

名物は天ざる、僕の大好物は親子丼

田舎そばの名物は、天ざるです。

でも、高校時代の僕たちには、1100円など出せるはずもありませんでした。

僕が毎回頼んでいたのは、親子丼。今は650円ですが、25年以上前の高校時代は550円でした。

懐かしい… 僕はこれまでの人生で、ここよりもおいしい親子丼を食べたことがありません。

蕎麦屋さんだけあって出汁がおいしく、柔らかい卵と、つゆだくな感じがたまりません。

鶏肉は本当に柔らかくて、幸せな気持ちになります。

ほんと、何の変哲もない普通の親子丼ですが、青春時代に食べたこの味が、僕の中ではキング・オブ・親子丼なのです。

神戸高校の生徒たちの憩いの場だった

僕は、兵庫県立神戸高等学校の出身です。歴史ある地元の進学校です。

田舎そばは、高校から徒歩5分の場所にあります。

昼休みになると仲間と連れ立って駆け足で食べに行くのです。

10席ほどの狭い店内で、神戸高校の生徒たちと、地元の会社員たちが席を取り合う光景がありました。

でも、1995年の阪神淡路大震災のあと高校のルールが変わって、昼休みに校外に出ることが禁じられてしまったそうです。

だから、僕たちの世代が、田舎そばに通っていた最後の神戸高校生なのです。

(僕は1993年に高校を卒業しました)

77歳のおじちゃんと、75歳のおばちゃん

田舎そばのおじちゃんとおばちゃん。

おじちゃんは77歳、おばちゃんは75歳です。
(2018年9月現在)

おじちゃんが20歳で始めてから、なんと創業57年。ずっとこの場所で営んでこられました。

味わい深い店内でしょ。

もうお年で、跡継ぎもおられないので、整理整頓が行き届いているとは言えませんが、僕はこの雰囲気がなんとも言えず好きなのです。

1995年の震災では建物の倒壊は免れましたが、傷んだ壁や内装の修理にお金がかかり、

「今もまだ返済が残っとるんよ」

とおばちゃん。

「だから、あと10年は働くよ!」

と明るく言ってくれました。

おじちゃんは77歳の今も、元気に出前の注文にも応じていますよ!

壁にはお孫さんが作った作品がたくさん。なんだか、本当のおばあちゃんの家に来たみたいな、あたたかい気持ちになります。

他にもこんな写真が。「県立神戸高校 44回生 卒業生」と書かれています。僕の1学年上の先輩たちです。

1992年の春、毎日のように通っていた生徒たちが、卒業の記念におばちゃんと一緒に撮った記念写真。

もうこうして通ってくる高校生がいないのは、ちょっと寂しいです。

(写真はすべて、おじちゃんとおばちゃんの許可を得て掲載しています)

看板がないけど発見してね

先程の高校時代の写真には、のれんの上にしっかりした看板が掲げられていたのですが、今はなくなってしまいました。

なんと、今年(2018年)3月に、家主さんが外壁工事をしたときに、業者が間違って処分してしまったというのです…

お店の看板、勝手に捨てますかね…? ひどい話です。おばちゃんは、さすがにがっかりしていました。

そこで、優しいお孫さんが、こんな素敵な看板を作ってくれたのです。

来られる方は、この小さな看板を見つけてくださいね!

田舎そばへのアクセス 阪急・王子公園駅から徒歩ルート

田舎そばに徒歩で行くのは、ちょっと大変です。

阪急・王子公園駅から徒歩15分ほどの距離なのですが、すごい坂道なのです。

僕たち神戸高校生が地獄坂と呼んでいた、どこまでも続く坂道。

これを登りきってから、神戸高校の手前のバス道を右折して3~4分です。

田舎そばへのアクセス 阪急・六甲駅からバスルート

歩くのがしんどい方は、阪急・六甲駅から神戸市営バスで近くまで行くことができます。

2系統または18系統に乗って10分ほど。五毛天神(ごもうてんじん)で下車。進行方向に3分ほど歩くと、右手に「田舎そば」があります。

えいぷりお的まとめ

今回のお店は、いわゆる「人気店」ではないかもしれません。住宅街の一角でひっそりと営業を続けてきた、知る人ぞ知る庶民的なお店です。

でも、僕をはじめ、40代以上の神戸高校の卒業生にとっては、今も心の味であり続けている大切なお店なのです。

大阪に転勤して、こうして田舎そばに再び来ることができ、今も元気なおじちゃんとおばちゃんに会うことができて、本当によかった。

どこかに行く「ついでに」行ける立地ではありませんが、あなたにも是非、あの親子丼を味わってもらいたいです。

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