【手足口病】子供の夏風邪、症状と治療法 ※追記 2017年に大流行の兆し

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夏に子供がよくかかる「三大夏風邪」といえば、ヘルパンギーナと咽頭結膜熱(プール熱)、そして手足口病です。手足口病は、手と足と口の中にポツポツとした水疱性の発疹ができるのが特徴。大人にも感染し、症状が重くなることもあるので、早期治療が重要になります。

〔追記〕手足口病 2017年に大流行の兆し

2017年6月27日のネットニュースで、全国的に手足口病が大流行する兆しがあるとの報道がありました。まずは、その記事を見てみましょう。

手足口病が猛威、大学病院の保育所で集団発生も – 香川など4県で警報レベル

手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病が各地で猛威を振るっている。国立感染症研究所がまとめた12日から18日までの週の患者報告によると、10週連続で増加しており、香川や高知など4県で警報レベルとなっている。大学病院の保育所での集団発生も報告されており、患者が増加傾向の自治体は、手洗いの徹底やタオルの共用を避けるといった感染予防の徹底を求めている。【新井哉】

12日から18日までの週の全国の患者報告数(小児科定点医療機関約3000カ所)は、前週比30%増の定点当たり2.07人で、38都道府県で前週の報告数を上回った。

都道府県別では、香川が8.57人で最多。以下は、高知(7.73人)、宮崎(6.23人)、滋賀(5.84人)、広島(4.63人)、鳥取(4.53人)、大阪(4.44人)、京都(4.28人)、福岡(4.03人)、佐賀(4.0人)、熊本(3.92人)、兵庫(3.6人)などの順だった。

手足口病の流行拡大に伴い、警報基準値(5.0人)を上回る保健所管内が増えている。滋賀県は22日、県内全域に警報を発令した。東近江(12.6人)と甲賀(11.25人)の両保健所管内で警報基準値の2倍超の報告数を記録した。県内の報告数について、同県は「過去5年の同時期と比べると非常に高い値」としており、症状が出た場合は、早めに医療機関を受診するよう呼び掛けている。

保育所での集団発生も報告されている。鳥取県は23日、鳥取大医学部附属病院の保育所で、手足口病の集団発生が起きたと発表した。同県によると、保育所から西部総合事務所福祉保健局に「園児に手足口病が流行している」と報告があった。園児13人が発症したが、重症者はいなかった。

手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。主な病原ウイルスはコクサッキーA6、同16、エンテロウイルス71で、感染から3―5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足底などの四肢の末端に2―3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

(引用:CBnews

首都圏でも増加傾向にあるようです。子供のかかる代表的な夏風邪ですが、大人が感染すると重症化することがありますので、注意が必要です。

手足口病とは

boy (6-7), close-up of hand, holding up 5 fingers

手足口病は、夏場に流行する夏風邪のひとつとして知られています。幼稚園や保育園など、幼児が集まる場所で集団感染することがあります。
(子供のかかる病気は、こちらにまとめています)

手足口病の症状

最初に口の中の痛みが出ます。その後、口内に白いポツポツが生じます。これが外見的に判別できる最初の症状となります。

ポツポツは口内だけでなく、手のひらや手の甲、足の裏、手足の指の間にも白い水疱が生じます。最終的には2~3mm程度の水疱性発疹となります。

こうした水疱には、痒みが伴うことがありますので、掻き壊して悪化しないよう注意が必要です。

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手足口病(足の水疱)

手足口病(口の水疱)

子供の場合、3人に1人くらいの割合で発熱しますが、38度以下の微熱で終わることがほとんどです。ただし、大人が発症した場合は、高熱が出ることもありますので、決してあなどれない病気です(後述)。

子供がかかった場合の症状は、多くの場合はそれほど重くならず、自然に治癒することがほとんどですが、まれに髄膜炎、脳炎などの中枢神経系合併症を起こすことがあるため、油断は禁物です。台湾では1998年に、小児78人が急性脳炎を併発して死亡したというデータがあります。

ですので、初期症状を見逃さず、悪化させないことが非常に重要になります。日本では近年、2011年や2013年、2015年に大流行しています。

似た症状の夏風邪、ヘルパンギーナとの見分け方については、次の記事も参考になさってください。
【ヘルパンギーナ】子供の夏風邪、症状と治療法

もうひとつ、子供がよくかかる夏風邪である咽頭結膜熱(プール熱)については、こちらの記事をご覧ください。
【咽頭結膜熱=プール熱】子供の夏風邪、症状と治療法

手足口病の原因ウイルス

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手足口病の原因としては、エンテロウイルス71やコクサッキーウイルスA16などが挙げられます。これら以外にも、分かっているだけでも10種類以上のウイルスがあります。ですので、一度かかっても他の型に感染すれば再び発症することがあるので注意が必要です。

潜伏期間はウイルス感染から3~5日程度です。

手足口病の感染経路

手足口病を発症する患者のおよそ9割が5歳以下の乳幼児です。主な感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染の3つ。小さな子供には、咳エチケットや手洗いを徹底させるのは困難ですので、感染を防ぎきれないのが現状です。

飛沫感染
くしゃみや咳によって病原体が飛散し、周囲の人の粘膜に付着する感染経路です。風邪、インフルエンザなど有名なウイルス性疾患と同じく、咳エチケット(マスクの着用など)の徹底が、予防のためには重要となります。

接触感染
皮膚、粘膜などの物理的な接触によって感染するものです。誰かがウイルスのついた手で触れた手すりを触り、その手で目などの粘膜をこするといった間接的な接触でも感染します。

糞口感染
感染者の排泄物に含まれていたウイルスが、他者の口に入ることで感染する経路です。トイレの後、手洗いが不充分なままで食べ物を扱うことや、おむつ交換などが感染経路になり得ます。

治癒後も感染する可能性がある

症状が治まっても1~2週間は感染力が残ります。便からは2~4週間はウイルスが排出され続けます。子供から大人に感染するとやっかいなので、おむつ交換の際にはビニール手袋やマスクをするなどして、しばらくは気をつけた方がいいでしょう。

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手足口病の治療法

基本的には風邪と同じように数日安静にしていれば徐々に軽快します。手足口病のほとんどは軽度の症状だけですむため、それほど恐れる必要はありません。

残念ながら、手足口病には特効薬がありません。確立された治療法もなく、基本的には症状を抑える対症療法を行うことになります。

脱水症状のケア

手足口病で気をつけたいのは脱水症状です。喉や口の中にできた水疱が破れて口内炎になると、痛みのために食事ができなくなります。赤ちゃんはおっぱいを飲まなくなることもあります。こうした時には、脱水症状の陥らないように、イオン飲料などで水分を取らせ、部屋を涼しくしてゆっくり休めるようにしましょう。

もし、どうしても水分が取れないときは早めに病院にかかってください。脱水症状があれば点滴してもらいましょう。

口内炎にしみない食べ物を

口の中の水疱が破れて口内炎ができると、食べるのが難しくなります。食べ物としては、プリンやゼリー、アイス、おかゆ、豆腐など、やわらかくてのどごしの良いものを中心にして、口内に負担をかけないようにしましょう。オレンジジュースなど柑橘系の飲み物や、塩味、熱いものは、口内にしみるので避けてください。

痒みの治療

痒みがひどい場合でも、水疱に効く塗り薬はないため、病院からも処方してもらうことはできません。ただし、掻き壊してしまって細菌感染が起こり、膿んでしまったりすると、抗生物質の軟膏が処方されます。

自宅でできる痒み対策

軽症ならばムヒやウナコーワなどの市販のかゆみ止めでも効果的です。薬がべたついてお子さんが嫌がる場合は、軟膏を塗った箇所にガーゼや絆創膏を貼って、カバーしてあげるといいでしょう。

患部を冷やすのも効果的

塗り薬以外の対処法としては、保冷剤などで冷やす方法があります。一時的ではありますが、痒みが引いて楽になりますよ。

部屋は涼しく

夏にかかりやすい手足口病は、暑さのために余計に不快に感じることになります。ですので、無理せずエアコンや扇風機を積極的に使って、過ごしやすくしてあげましょう。

予防法

次のような対策を実践してください。

・こまめに手洗いをする
・帰宅時や食事の前に必ずうがいと手洗いをする
・タオル等を共用しない
・咳やくしゃみの際にティッシュなどで鼻や口を押さえる
・咳が続くときにはマスクをする
・おむつ交換に細心の注意を払う

とはいうものの、小さな子供には難しこともありますよね。幼稚園や保育園での集団感染を防ぐのは困難かもしれません。

ですが、子供に正しい手洗いやうがいを教えるのは大切なことです。教えてあげると、意外に大人より熱心にやるようになったりします。そのような意識が育つことが、手足口病をはじめとする感染症の流行を防ぐ一歩となります。

また、免疫力を高めるための小さな積み重ねも大切です。次の記事を参考になさってください。
【免疫力を高める食材】風邪に打ち勝つ食べ物13選

【免疫力を高める方法】今日からできる8つの生活習慣

合併症「ウイルス性髄膜炎」にかかる可能性が

発熱、頭痛、吐き気・嘔吐などが続く場合、エンテロウイルスが髄膜に炎症を起こすウイルス性髄膜炎を併発している可能性があります。こうした症状が続くような場合は、診察を受け、医師の指示を仰ぐようにしてください。

大人が感染すると重症化しやすい

手足口病は子供のかかる病気と思われがちですが、大人も感染します。大人が感染した場合、子供よりも症状が重くなる傾向にあります。

例えば、子供の場合は高熱が出ることはほとんどありませんが、大人の場合は3割ほどが40℃近い高熱になります。さらに指先の発疹が悪化して、1~2ヶ月後に爪が剥がれてしまうこともあります。

妊婦が感染するリスク

妊婦の方が感染した場合、もっとも気になるのは、感染による胎児への影響だと思います。確かに、妊婦が手足口病の病原体(エンテロウイルス)に感染し、胎児異常の確率が上昇したという報告は存在しています。しかし、こういった調査はサンプル数が少なく信頼性に疑問があるとされています。逆に胎児への影響は見られないと結論づける報告も多く存在しています。

一番大事なのは、妊娠中はあらゆる感染症に対して、感染しないよう対策しておくことです。近くに子供がいる場合は、ウイルスを持って帰ってくるリスクは必ずあります。妊婦の皆さんは、マスクの着用、手洗い・うがいの励行などで、「感染しない」ための対策を万全にして、出産を無事に迎えられるようにしましょう。

おだいじになさってください

手足口病は、子供が集団感染するのを防ぐのは難しい病気かもしれません。ですが、水疱などの症状から早期診断が可能ですので、適切なケアをしてあげてください。大人が感染してしまうとやっかいですので、幼稚園や保育園で流行の兆しがあるときには、大人は完全防備で感染を防ぐようにしてください。

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