【風疹】子供の病気、症状と対処法

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風疹は、顔から全身に広がる発疹、発熱、耳の後ろあたりのリンパ節の腫れなどの症状を表すウイルス性疾患です。一般に軽症ですが、妊婦が感染すると胎児に影響が及ぶことがあります。症状、治療法などについて、基本情報をまとめます。

風疹とは

Crying baby girl with measles

麻疹(ましん)=はしかと似た発疹が現れ、3日程度で治ることから「三日ばしか」と呼ばれることがありますが、はしかと風疹はまったく異なる病気です。

(子供のかかる病気は、こちらにまとめています)

風疹ウイルス

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感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染、または接触感染です。

感染力は麻疹や水疱瘡(水痘)より弱いとされているものの、免疫がない人の中に風疹の患者が1人入ると5~7人に感染させるくらいの感染力があります。これはインフルエンザの感染力の2~4倍に相当します。風疹は決して感染力が低いというわけではありません。

潜伏期間は、2~3週間。感染しても発病しないケース(不顕性感染)が、感染者の15~30%いるとされています。

一度感染すれば免疫がつきます。不顕性感染で発症しなかった場合でも免疫がつくので、本人が気づかない間に免疫ができている場合もあります。

人に伝染させてしまう期間は、発疹が現れる1週間前から発疹が現れた後4日間です。

風疹の症状

初期症状

発疹が現れる1~5日前から、微熱、頭痛、倦怠感、鼻水、せき、痛みのないバラ色の口蓋斑点といった症状が現れます。

リンパ節の腫脹

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耳の後ろや、頸部(首の横、または後ろ)のリンパ節が腫脹します。リンパ節の腫脹は発疹・発熱が出現する前から現れ、発疹が消失した後も数週間にわたって続くことがあります。

発疹

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最初い顔面に発疹が現れ、次いで急速に手足から全身に広がります。発疹が融合することは少なく、色は淡い桃紅色をしています。手足に発疹が出てきたときには顔の発疹は消え始め、「三日ばしか」と呼ばれる通り、すべての発疹は3~5日程度で消失します。麻疹のように、発疹の痕が色素沈着として残ったり、皮が剥けたりすることはありません。

発熱

発疹の出現とともに発熱しますが、麻疹のように高熱が出ることはあまりなく、37度台の軽度の熱がほとんどです。微熱程度、または熱が出ずに終わることもあります。発熱も発疹と同じく、3日程度で解熱します。

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合併症

風疹は、通常は数日で完治する病気です。しかし、まれに合併症を併発することがあります。代表的な合併症としては、以下のものが挙げられます。

血小板減少性紫斑病

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血小板が減少し、点状出血や紫斑など、全身にさまざまな大きさの出血斑(あざのようなもの)が現れます。白血球の数は正常で、貧血も伴いません。3~5千人に1人がかかる合併症です。

脳炎

意識障害や傾眠傾向、けいれんを起こします。異常に興奮するなど、行動障害として現れることもあります。髄液検査や、頭部CT・MRI、脳波などの検査をして診断されます。

意識障害やけいれんの症状が長引くほど、後遺症が残るリスクが高くなるといわれています。4~6千人に1人がかかる合併症です。

関節炎

関節が炎症を起こし、痛みを伴います。成人に多く現れます。男性より女性に多いとされています。風疹感染者の5~30%に現れる合併症です。

先天性風疹症候群

風疹を語る上ではずすことのできない最重要の合併症です。

妊娠初期の女性が風疹に感染すると、胎児にも感染する可能性があります。その場合、出生児は先天性風疹症候群となり、白内障や緑内障、心奇形、難聴などの3主徴のうち2つ以上をもって生まれてくることが多いとされています。下の写真は、先天性風疹症候群による先天的な白内障にかかった乳児のものです。

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その他の病態としては、肝炎、溶血性貧血、間質性肺炎など一過性のものから、脳性麻痺や精神発達遅延など生涯を通して障害を残すものもあります。

異常の程度や頻度は感染時期に関連しています。妊娠4週以内に母体が風疹にかかると、約50%の高確率で胎児が先天性風疹症候群にかかると考えられています。

妊娠5~8週で25%、9~12週で8%と週数が多くなるにつれ確率は下がっていきます。妊娠前期を通しては、20%の確率で先天性風疹症候群が認められます。

詳しくは、こちらをご覧ください。

風疹の治療

風疹ウイルスそのものに効く薬はありません。通常は3~4日安静にしていれば快方に向かいます。その間は主に、発熱や関節痛などの症状を緩和するための対症療法となります。

熱が上がる際には寒気がすることが多いので、着るものや掛けもので調節し、温かくするようにします。熱が上がりきって暑く感じてきたら、身体を冷やします。冷やす場所は、太い血管のある首の周りやワキの下、脚の付け根などが効果的です。

登園・登校の禁止

風疹は、学校保健安全法にて第二種感染症に定められています。発疹が消えるまでは、幼稚園や保育園への登園、学校への登校は出来ません(ただし、病状によって医師が感染の恐れがないと認めたときはこの限りではありません)。

感染拡大を防ぐために、人との接触はできるだけ避けるようにしましょう。

風疹の予防

風疹の予防には、風疹ワクチンの接種が非常に重要です。

風疹ワクチンについては、歴史的な経緯があり、年代によって接種しているかどうかに差があります。詳細は別の記事でご紹介します。

「子供の病気」に関する記事について

子供は様々な病気にかかります。当サイトでは、保育園や学校でもらってくる感染症やアレルギー性疾患など、それぞれの症状や治療法をご紹介しています。

〔子供がよくかかる感染症〕
子供がかかる典型的な感染症を列記します。詳しくは、それぞれの病名をクリックしてください。

インフルエンザ
高熱、寒気、頭痛・関節痛・筋肉痛など全身症状が現れます。11~3月ごろ流行します。
※タミフルやリレンザなどのインフルエンザ治療薬によって、飛び降りなどの異常行動が起こる事例が報告されています。

インフルエンザ脳症
インフルエンザの合併症。痙攣、意識障害、異常行動などを起こし、30%が死亡、25%に後遺症が残ります。
※具体的な事例をこちらにまとめました。

マイコプラズマ肺炎
発熱としつこく長引く咳が特徴。2016年秋の患者数が過去最高と報じられました。

川崎病
4歳以下の子供に多く発症する原因不明の病気。全身の血管に炎症が起こり、心筋梗塞のリスクを高める重篤な後遺症を残す危険性があります。近年増加の傾向があり注意が必要です。次の5つの記事からなります。
【川崎病1】急増する原因不明の難病、その症状と診断
【川崎病2】急性期の治療法「免疫グロブリン大量療法」
【川崎病3】後遺症に苦しむ子供たち・・・NHKの報道から
【川崎病4】後遺症の冠動脈瘤は、どのように形成されるのか
【川崎病5】冠動脈瘤をケアし、心筋梗塞を予防する

溶連菌感染症
喉のはれ、発熱などつらい症状を起こしますが、検査によって正確な診断が可能で、特効薬もあります。

水疱瘡
全身の発疹が特徴です。発疹は水ぶくれになり、かゆみを伴い、熱も出ます。

おたふく風邪
正式名称は「流行性耳下腺炎」。耳の下が腫れあがる症状が特徴です。

麻疹(ましん)=はしか
高熱と咳、鼻水、結膜炎、そして全身に発疹が現れる比較的重い感染症です。空気感染による非常に高い感染力が特徴です。
※年代別のワクチン接種状況と感染リスクについてはこちらを。
※1回のみのワクチン接種では効果がない理由はこちらを。

風疹
顔から全身に広がる発疹、発熱、耳の後ろあたりのリンパ節の腫れなどの症状を表すウイルス性疾患です。

先天性風疹症候群
妊婦が風疹にかかることによって、お腹の中の胎児にも風疹ウイルスが感染。その結果、生まれてくる赤ちゃんに引き起こされる白内障や心奇形、難聴といった障害のことを指します。

ウイルス性髄膜炎
発熱、頭痛、嘔吐が主な症状です。手足口病やヘルパンギーナ、おたふく風邪などの合併症として発症します。

〔夏の三大感染症〕
夏の乳幼児に流行する典型的な3つの病気があります。

手足口病
手と足と口の中にポツポツとした水疱性の発疹ができるのが特徴です。

ヘルパンギーナ
39℃を超える急な発熱と、喉の奥にできる水疱が特徴です。

咽頭結膜熱=プール熱
39℃を超える急な発熱と、痛みを伴う喉の症状(咽頭炎)と目の症状(結膜炎)が特徴です。

〔子供の貧血〕
「鉄欠乏性貧血」は、鉄分の不足によって起こる貧血です。成人女性によく見られる症状ですが、実は子供にも発症します。

乳幼児の鉄欠乏性貧血
乳幼児の鉄欠乏は発育に大きな影響を及ぼす危険性があると言われています。妊娠中の母親の鉄欠乏が、おなかの中の胎児の鉄欠乏の原因にもなるので、お子さんを授かったら、ママ自身のケアが重要になります。

思春期の鉄欠乏性貧血
思春期によく見られる「顔色が悪い」「疲れやすい」「注意力や集中力の低下」といった問題は、鉄欠乏が原因かもしれません。特に思春期の女性は、その約10%が治療が必要なレベルの鉄欠乏性貧血と言われています。

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