こんにちは。えいぷりおです。
奈良県の吉野山(よしのやま)に桜を見に行ってきました。「一目千本」と言われ眼下に数千本の山桜が広がる光景は、華やかさよりも懐かしさを感じさせるものでした。
この記事では、2019年4月のお花見の記録を軸に、アクセスや見頃、混雑の具合などの情報をお伝えします。
奈良県の吉野山の場所
吉野山は奈良県の中央部に位置し、古くから花の名所として知られます。
平安時代から桜が植えられ、豊臣秀吉も花見に訪れたといいます。花の種類は白山桜(しろやまざくら)が多く、約3万本もあるそうです。
名所は、地域ごとに下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれています。
(吉野山観光協会 公式サイトから引用)
下千本
(吉野山観光協会 公式サイトから引用)
下千本は、近鉄吉野駅から山上へ上がる七曲坂周辺をさします。駅から徒歩30分の範囲くらいですね。
中千本
(吉野山観光協会 公式サイトから引用)
中千本は、五郎兵衛茶屋から如意輪寺にかけての一帯をさします。
僕は近鉄吉野駅からバスで中千本公園まで行きましたが、徒歩だと1時間くらいだと思います。
上千本
(吉野山観光協会 公式サイトから引用)
上千本は、火の見櫓から花矢倉にかけての坂周辺にあたります。
中千本からバスが出ていますが、徒歩だと1時間以上かかる距離のようです。
奥千本
奥千本は、火の見櫓から花矢倉にかけての坂周辺にあたります。
上千本からさらに奥に位置し、徒歩で1時間くらいかかりそうですね。
天気のいい日に、近鉄吉野駅から徒歩でここまで登れたら楽しいかもしれませんね。でも歩ける距離なのかな…?
▼素敵な動画を発見しました。2019年4月13日にアップされた共同ニュースです。
近鉄 吉野駅の周辺の様子
吉野山の花見に行くには、まず近鉄吉野線の終点、吉野駅に向かいます。
▼こちらが吉野駅のホーム。
▼駅舎から外に出ると、のどかな日本の原風景といった趣です。
▼たくさんの屋台が並び、桜関連の食べ物がたくさん。こちらはさくらソフト。かわいい色!
▼こちらは山桜ようかん。
▼有名な吉野の本葛も売られています。
こんな感じで、桜の時期は駅に降り立っただけで、なんだか華やいだ雰囲気です。
でも、混み具合は心配するほどではありませんよ。
僕が行ったのは中千本エリアが八分咲きとなる日曜日。まさに一番の見頃の日でしたが、人混みで疲れるようなことはありませんでした。
バスで中千本公園へ
▼駅の敷地からは、中千本公園行きのバスが出ています。バス代は大人450円。
▼僕が行った2019年4月7日(日)は、八分咲きの見頃。バス停に列ができていましたが、回転は早く、それほど待たされませんでした。
▼約15分で中千本公園に着きます。
吉野山ロープウェイ(吉野大峯ケーブル)
近鉄吉野駅からは、バスだけでなくロープウェイも出ています。距離はあまり長くなく、金峯山寺蔵王堂の黒門近くまで上がります。
▼こちらが乗り場です。
▼僕はロープウェイには乗らず、バスで中千本公園に向かいましたが、車窓からは登っていくロープウェイの姿が見えました。のどかな光景に癒やされます。
▼近鉄吉野駅からロープウェイで吉野山駅(金峯山寺蔵王堂の黒門そば)のあたりの地図です。徒歩20分かかる急坂を5分ほどで登れるのが、ロープウェイのメリットですね。
中千本公園からお花見スポットへ
▼バスで中千本公園に到着。バスから下りると桜に囲まれていて、別世界に来たみたい。
▼バス停の奥の階段を登っていきます。
▼階段を登って振り返るとこの景色。桜が風景に溶け込んでいます。
▼階段を上がりきって少し行くと、奥千本口行きのバス停が現れます。僕はこれには乗らず、中千本エリアの花見スポットを目指します。
▼僕が目指した場所は、中千本公園バス停から徒歩25分ほどの場所です。
▼二股に分かれる道を右に行き、登っていきます。なかなか坂道がきつかったです。
▼途中の休憩スペース。桜の大木がお出迎え。
▼道すがら、風情あふれるお店が。
▼縁側で吉野葛が売られています。
▼くず餅・葛きり・くず湯を、こちらでいただけます。自家製の佃煮かきんかんが付きます。
▼こんな茶屋もありました。坂道がけっこう急なので、ちょっと一休み。
▼和風のグッズが売られています。
▼坂道を登ること約25分。到着したお花見スポットがこちら。雄大な景色が広がります。
こうして見ると、あまり華やかではありませんが、白山桜(しろやまざくら)の落ち着いた色合いが、とても懐かしい感じがしました。
古代から日本人はこの山に登って、花を愛でながら和歌など読んだのでしょうか。
▼遠くには、有名な金峯山寺蔵王堂(きんぷせんじ・ざおうどう)と、その周辺の寺町が見えます。
この高台にござを広げて、のんびりと桜の広がる景色を愛でる。なんという贅沢でしょう。
あぁ、日本に生まれてよかった~!
吉野山の桜の見頃
吉野山の桜の見頃は、年によって1週間ほどズレがありますが、参考に2019年(平成31年)の情報を、吉野山観光協会のサイトから転記しておきましょう。
【2019年 吉野山の桜の見頃】
- 下千本 4月7~16日
- 中千本 4月8~17日
- 上千本 4月11~20日
- 奥千本 4月22~25日
僕が訪れたのは4月7日でしたが、1週間後に行けば、もっと満開だったと思います。でも天気がいいとは限らないし、こればかりは運ですね。
吉野山観光協会の公式サイトには、毎年3月になると、その年の見頃情報が掲載されるので、チェックしてからお出かけするといいですね。
えいぷりお的まとめ
平安時代から桜が植えられ、千年以上も愛されてきた名所、吉野山。
古くからの風情が、今もそのまま残っているような気がしました。
都心のお花見スポットにはない、悠久の時間が流れているのを感じました。
来年は奥千本まで歩いてみようかな~