こんにちは。えいぷりおです。
食べるのが苦手なお子さんをお持ちの方は、食べる喜びを伝えるために色々と苦労をされていることと思います。
僕の次女もすごく食べるのが苦手でした。
そんな次女がふとしたきっかけで、おいしく食べることを知ったエピソードをシェアします。
うちの子は口の感覚過敏だった
僕の次女は、離乳食のころから口の感覚が過敏でした。
子供の感覚過敏は、耳(聴覚)、目(視覚)、皮膚(触覚)、鼻(嗅覚)、口(味覚)などに現れます。
大きな音が苦痛だったり、光をとてもまぶしがったり、苦手な素材の服を着られなかったり、特定のにおいに耐えられなかったりします。
口(味覚)の感覚過敏には、次のような特徴が現れます。
【口(味覚)の感覚過敏】
- 特定の味をすごくいやがる
- 味が違うことに敏感で、決まったものばかり食べる
- 味や食感が混じり合うことをいやがる
- 特定の食感をとてもいやがる
(引用:プルスアルハ著『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』)
僕の次女はすべてに当てはまりましたが、特に食感に対して過敏でした。
僕は離乳食を担当していたのですが、その時期にもっと繊細に対応してあげるべきだったと、今も後悔しています。
例えば、柔らかく茹でたブロッコリーをすりつぶしてペースト状にするとき、僕は花蕾(からい=ブロッコリーのもこもこした部分)のプチプチした食感を残したままにしていました。
次女は、そのざらついた食感が苦手で、ブロッコリーを嫌いになってしまいました。
もっとなめらかなペーストにしてあげていれば、嫌いにならずにすんだかもしれません。
他にも苦手な食べ物がたくさんありました。
僕が次女の感覚過敏に早く気付いて、離乳食をもっと丁寧に作ってあげていれば…
本当にかわいそうなことをしてしまいました。
白いご飯が食べられなかった
中でも食べさせるのに苦心したのが白いご飯でした。これも食感が苦手だったようです。
柔らかいおかゆは食べることができましたが、普通の固さのご飯は食べることができず、お湯でふやかして、おかゆ風にしていました。
これが3~4歳まで続き、幼稚園のお弁当に困るようになりました。
まさかお弁当におかゆを持たせるわけにもいきませんから…
きっかけは「おかか」
ある朝のことでした。
僕は長女のお弁当を作っていました。長女はご飯の上におかか(鰹節)を乗せるのが好きで、お弁当もそうしてあげていました。
おかかに少量の砂糖と醤油を加えて軽く和えただけの簡単なふりかけです。
そこへ次女がやってきて、ちょっと興味を示したんです。僕は何気なく、
「これ、すっごいおいしいよ」
と言って、おかかふりかけを次女の口に運んであげました。
次女は醤油の味は好きだったので、おかかふりかけを気に入ったようでした。
僕はそこで、こう言ってみたのです。
「これをね、ご飯に乗せて食べたら、すっごくおいしいんだよ。やばいよ。まじで!」
そして間髪入れずご飯をよそって、おかかを乗せて出してあげたら、なんと猛烈な勢いで食べ始めたんです!
そして、おかわりまで!
「おとうさん、おかかちょうだい!」
これは涙が出るほどうれしかったです。
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僕は離乳食をうまく作ってあげられませんでした。それは反省してもしきれません。
でも、苦手だったご飯を食べられるように導けたのは、本当によかったです。
次女も自信を持つことができたようでした。
心の中では、お友達が食べられるのに自分は食べられないことに、コンプレックスを抱いていたのです。
大切なのは、子供が興味を持った瞬間を見逃さないこと。
これは食べることに限らず、あらゆることに言えることではないでしょうか。
口の感覚過敏への工夫
参考に、口の感覚過敏の子供に対してできる工夫をご紹介します。
【口の感覚過敏への工夫】
- 苦手な食べ物は無理に食べなくてもOKとする
- 給食の代わりにお弁当にすることを相談する
- コンディションがよいときに、違う調理法を試してみる(調理法が変わると食べられることもある)
- 食事をする集まりなどがある時は、前もって感覚過敏について説明しておく
(引用:プルスアルハ著『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』)
こういった知識があるかないかで、子供への対応はまったく変わってきます。ぜひ参考にしてください。
【参考図書】 感覚過敏の子供への理解と共感をもたらしてくれる素敵な絵本。主人公のタクが苦手な「大きな音」「服のチクチク」などを、お母さんが一緒に探検するというストーリーです。
えいぷりお的まとめ
育児って本当に難しいですね。
特に繊細な感覚を持った子供は、思いもよらないようなものが苦手だったりして、理解するのに時間がかかることもあります。
すべてに気付くのは難しいかもしれませんが、「この子は何を感じているんだろう」と、いつもアンテナを張ってあげたいものです。