私は男性です。ですので、生理痛の苦しみは正直、分かりません。
ですが、パートナーや会社の同僚など、周囲の女性たちの生理痛の苦しみに共感することはできるはずです。そして、パートナーに対しては、ちょっとしたサポートはできるかもしれません。そのひとつの方法が「ツボ押し」です。できることは限られていますが、「サポートしたい」という気持ちだけでも、持っていたいものです。
生理痛に効くツボ
出典:googirl
生理痛の基本的な情報は、次の記事にまとめています。まずは、こちらをご覧いただき、参考になさってください。
【生理痛による諸症状 】男性だからこそ知っておきたい、生理痛の原因と緩和方法
また、薬の服用については、次の記事にまとめましたので、参考になさってください。
【生理痛に効く薬】ドラッグストアで入手できる市販薬10選
生理痛でぐったりしている女性は、ツボ押しどころではないかもしれません。イライラする精神状態をコントロールするのも難しい状態かもしれません。
そういう女性に対して、どう声をかけたらいいかは難しい問題ですが、相手がパートナーであったり、親しい間柄であれば、「こんなツボがあって、もしかしたら少し楽になるかもしれないよ」と言ってあげられるといいと思います。背中側にあるツボなどは、押してあげるといいかもしれません。
また、ご紹介するツボは、指圧するだけでなく、カイロや温湿布、ドライヤーなどで温めることでも、効果が得られます。男性としてできるサポートとして、そういった温めグッズを用意してあげることもできそうです。
関元(かんげん)
元気を体に巡らせる「関所」としての働きを持っていることから、この名前が付けられたそうです。ヨーガなどで、力を溜める場所として知られる「丹田(たんでん)」にあたります。全身の調子を整えるとされるツボです。
腰痛・下腹部痛や体の冷えなどに有効で、生理痛や生理不順、子宮筋腫の予防などにも効果的とされています。
出典:けんこう堂のつぶやき・・・
〔位置〕
おへそから指約4本下
〔押し方〕
両指の人差し指・中指を2本そろえて、指の腹でゆっくり優しく押します。押して緩める、を2分程度繰り返します。
〔周辺のツボ〕
関元のまわりには、生理痛の緩和に役立つ、いくつかの重要なツボが集まっています。関元と同じように、ゆっくりと押したり、温めたりしてみてください。
出典:エスエス製薬
気海(きかい)
関元とおへその間に位置します(おへそから指2本分下)。体をめぐる気が集まる場所で、元気の源といわれるツボです。生理痛や生理不順、下腹部痛、腰痛、貧血などの緩和に効果的です。
中極(ちゅうきょく)
関元からさらに指1本分下に位置します(恥骨から親指1本分上)。下半身の血行不良を改善し、頻尿などの膀胱のトラブルや冷えを解消します。
帰来(きらい)
子宮に付属する臓器すべての不調によいとされているツボです。中極から、左右に指3本分離れたところに位置します。
腎兪(じんゆ)
生理不順、特に腰痛に良いとされるツボです。腹部の痛み、体の冷え、むくみなどにも効果的といわれています。
〔位置〕
一番細いウエストの高さの背骨から、左右それぞれ指2本分外側
〔押し方〕
親指をツボに置き、腰に手を添えます。押しながら、ゆっくりまわすように刺激します。背中側なので、うつぶせになった状態で、パートナーが押してあげるのもいいと思います。
上髎(じょうりょう)・次髎(じりょう)
おしりには仙骨という平らな骨があります。仙骨には左右一対となった小さなくぼみが四対並んでいます。この四対のくぼみには、それぞれ「膠穴」と呼ばれるツボがあります。その中でも、一番上にあるのが上髎、二番目にあるのが次髎です。「髎」には、角、くぼみの意味があります。
これらのツボは、骨盤の中にある内蔵の機能調整に効果があります。特に、「血の道」と呼ばれる女性特有の諸症状、下腹部の痛み、月経障害、おりものの異常などに効果があります。また、冷え性、頭痛、便秘、腰痛などにも有効です。
〔位置〕
仙骨の上のあたりを探ってみて、痛みを感じるところが上髎、そこから親指1本分下が次髎です。
〔押し方〕
腰に両手を回して中指を当て、痛みを感じる手前の強さで2~3秒押して離す刺激を、3~5分間繰り返します。背中側なので、腎兪と同じように、うつぶせになった状態で、パートナーが押してあげるのもいいと思います。
合谷(ごうこく)
顔面の諸症状(浮腫・疼痛・麻痺など)、目の充血、鼻血、歯痛、喉の痛み、発熱など、全身の痛みを和らげる事から万能のツボと呼ばれています。生理痛など、女性特有の症状にも効果を発揮します。親指と人差し指の谷間に位置するのでこの名前になったそうです。
出典:けんこう堂のつぶやき・・・
〔位置〕
手の親指と人差し指の骨が合わさった場所から少し人差し指寄りにあります。
〔押し方〕
ツボを押す逆の手の親指を合谷へもっていき、人差し指の骨の下側に親指をもぐりこませるようにあてます。
足三里(あしさんり)
胃痛・腹痛・腰痛・足の疲れなどに効果があります。生理痛も緩和してくれます。立ち仕事などで足が疲れたらお風呂などで押してみると楽になります。
〔位置〕
ひざのお皿の下のくぼみから、指4本分下に下がった部分の少し外側にあります。
〔押し方〕
親指を足三里にあて、残りの指をふくらはぎに添えて、少し強めに2~3分押し揉みします。
三陰交(さんいんこう)
冷え性や、冷えによる腹痛・下痢・泌尿器疾患・生理痛・生理不順・不妊症・冷え性・不眠・更年期障害・アレルギーなどに効果のあるツボです。子宮や卵巣の状態を表しているとされていて、痛みがある場合、何かしらの異常があるかもしれません。
出典:けんこう堂のつぶやき・・・
〔位置〕
内くるぶしから指4本分上の、骨と筋肉の境目にあります。
〔押し方〕
両手の親指を重ねて深く押します。ゆっくりと力を入れて5秒くらい押して、5秒くらいかけてゆっくり離します。10回程度繰り返します。
血海(けっかい)
足のむくみに効果のあるツボです。東洋医学では「血」は女性に関係するものとされ、その血脈を司っているツボなのでこの名前がついたそうです。
生理不順や生理痛などの婦人科疾患の諸症状、貧血、むくみなど、血の循環に関係する症状に対してとても重宝なツボです。足がだるい時や、エアコンで冷えたときなど、軽く刺激していると、足腰が温まってきます。
血海を押したときに強い痛みを感じる人は、血液の滞りが悪い「於血(おけつ)」になっている可能性が考えられています。日頃から刺激して、血のめぐりをよくするよう、心がけるといいでしょう。
〔位置〕
膝の内側の、足を伸ばした時にへこむ所から指3本上にあります。
〔押し方〕
両手の親指を重ね、少し痛いくらいの強さで3秒程押します。3秒押して離す、を3分程度繰り返します。ツボをとらえていると、足の付け根や膝にもひびきます。
照海(しょうかい)
眼に関係するツボで、「照」には照らす、輝く、光明などの意味があり、「海」にはツボの大きさが広く、万物が広く集まるという意味があります。また、眼がよくなり海を照らす光明のようであるということから、この名前がついたと言われています。
効能としては、眼の疾患だけでなく、婦人科疾患、頻尿、のどの痛み、不眠などに有効とされています。また、東洋医学で云うところの「腎虚」(冷え、腰の痛み、むくみ、ホルモンバランス)の症状を改善するツボとして知られています。
出典:けんこう堂のつぶやき・・・
〔位置〕
足の内くるぶしの一番高いところから親指1本分下、内くるぶしの真下のくぼみ
〔押し方〕
ひざを立てて座り、ツボを親指の腹で押さえ、ほかの指で足首を押さえます。3~5秒押さえては緩める指圧を3~5分続けます。
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ツボを刺激する際の注意点
ご紹介したすべてのツボについて言えることですが、注意点として、以下の点を留意してください。
同じ場所を押しすぎない
押しすぎてしまうと、筋肉や関節に負担がかかり、新たな痛みを生んでしまうリスクがあります。また、刺激しすぎることで感度が鈍り、効果が得られにくくなってしまうことがあります。
生理痛が激しいときは医者にかかる
子宮内膜症や子宮筋腫など、別の病気が潜んでいることも考えられますので、早めに医者にかかるようにしてください。
妊娠している場合はツボ押しは避ける
特に妊娠初期の安定期に入る前の妊婦さんは、ツボ押しはNGです。産婦人科医の指導を受けるようにしてください。
〔追記〕偏頭痛に特化した「ズツノンDr.」の効果
偏頭痛の治療で有名なフィーバーフューをはじめ、3種類の西洋ハーブ、8種類の伝承温和漢を配合したサプリメントを発見しました。女性特有の痛みにも有効な成分も多数含まれているので、つらい生理痛にも効果を発揮するかもしれません。その名も「ズツノンDr.」。それがこちら↓です。
僕が実際に服用してみた体験談も、ぜひ参考にお読みください。
【頭痛】ズキズキする偏頭痛の対処法に自然素材サプリメント「ズツノンDr.」が効果的!(体験談)
おだいじになさってください
僕は男性です。ですので、生理痛のツボについて書くにあたって、自分にはどんなサポートができるだろうか、という視点も持ちながら書くよう心がけました。男性にできることは、本当に限られていると思います。まずは、知ること。そして、女性のつらさに少しでも共感すること。そして、女性の人生を尊重し、適切なサポートを心がけること。難しいことですが、価値のあることだと思います。男性の皆さん、ぜひ一緒にがんばりましょう。