こんにちは。えいぷりおです。
僕の長女は、ある時から自分を否定するようになり、
「性格を直さなければ、私は愛されない」
と思い込むようになりました。
そこには、父親である僕の存在が深く関わっています。
彼女は父親を憎み、自分自身を否定して、とても苦しんでいます。
なぜ彼女はそこまで追い詰められてしまったのか…
この記事では、長女の成長過程を振り返り、父親として何を伝えられるかを考えていきます。
長女は天真爛漫な子だった
長女はもともと、とても無邪気で天真爛漫な女の子でした。
ものごとをポジティブにとらえ、人の善意を信じる明るい子でした。
表現力が豊かで、ちょっとした作文でも、キラリと光る文章を書きました。
熱心に取り組んできたダンスは、今も彼女の大切な表現手段になっています。
長女は発達障害?
一方で、スケジュールを立てて計画的に行動することが苦手でした。
ものを失くすことも多く、探し出すのも不得手でした。
そうした傾向は小学校4~5年生くらいから現れるようになりました。
僕は、長女のそうした面を、あまり深刻に考えませんでした。人の助けを借りながら経験を積んでいけば、生活に支障をきたすようなものではないと思っていました。
ところが妻は違いました。本やネットで情報を集め、
「長女は発達障害なのではないか…?」
と疑うようになりました。
無邪気で天真爛漫な性質についても、
「空気を読めないアスペルガー症候群の表れなのではないか…?」
と考えるようになりました。
妻と僕は世界の見方が違う
妻と僕の見解は、大きく違っていました。
見解と言うよりも「世界観=世界の見方」と言った方がいいかもしれません。
僕はものごとのポジティブな面に目を向けて、楽天的に生きていきたいと考えています。
妻はものごとのネガティブな面に目を向けて、危機意識を持つことを重視しています。
長女の特性に危機感を抱いた妻は、
「このままでは社会の中でやっていけない」
と考え、必死に調べて「発達障害」という言葉にたどり着きました。
でも僕は、「発達障害」というレッテルを貼ることで、長女の本質がかえって見えなくなってしまうような気がしていました。
妻は長女の性質を直そうとした
妻は、長女の性質を直そうとし始めました。
発達障害の書籍を読み漁り、長女に適用できることを実践しました。
それは、母親としての責任感と愛情の表れだったと思います。
でも僕には、ちょっと行き過ぎた部分があるように感じました。
ある時、長女が修学旅行か何かの準備をうまくできなかったとき、
「なんでできないの!?あんたなんか嫌い!」
と、妻が激昂したことがありました。
その時のショックを受けた長女の表情を、僕は忘れることができません。
僕は長女に、こう言い聞かせました。
「君は何も悪くないよ。とうちゃんは、ママの言葉はひどいと思う」
傷付いた長女を守りたい一心でした。
でも、これは間違いだったと反省しています。妻を悪者にしてしまったからです。
僕は、こう言うべきだったのです。
「ママは君のことが大好きなんだよ。ちょっと厳しいことを言うかもしれないけど、ママが君を愛していることを信じていてね」
僕も発達障害?
ちょうど同じ時期、長女が小学校6年生のときに、二人目の妊娠が分かりました。
妊娠・出産を通じて、僕は妻のサポートを適切にすることができませんでした。
妻の求めることを察知できず、やることなすこと、すべて的外れになってしまいました。
失望した妻は、僕のあらゆる言動を否定的にとらえるようになりました。
過去の出来事も、楽しかったことも含めて全否定するようになっていきました。
いわゆる「産後クライシス」でした。
【僕の産後クライシス体験談】妻はなぜ僕を憎むようになってしまったのか?その理由と経緯妻が行き着いた結論は、
「夫は発達障害で人格障害だ。私はずっと夫に傷付けられてきた」
こうして、僕と妻の関係は決定的に壊れてしまったのです。
【夫婦関係の悩み】記事まとめ 僕が妻との関係を破綻させてしまった原因・理由とは(体験談)妻が長女に与えた過酷な「教育」
二人目の子供が生まれてから、妻の目つきは徐々に険しくなっていきました。
あるカウンセラーが、
「ご主人は間違いなく発達障害で人格障害です」
と言ったことが、妻の思い込みに拍車をかけました。
そのカウンセラーは僕に会ったこともないのに、妻の言葉だけを聞いて、そのような断定をしたようです。
カウンセリングから帰るたびに、妻は激しい口調で、
「専門家も言っていたから間違いない。あんたは発達障害で人格障害。ちゃんと治療して!」
と言うようになりました。
【関連記事】 妻がカウンセリングを受けるたびに僕に対する憎しみを深めていった理由は、こちらの記事をご覧ください。
妻がカウセリングを受けるたびに、僕への憎しみ・思い込みを深めてきた理由(体験談)僕と長女に共通する「発達障害」というキーワードを見つけた妻は、長女に過酷な「教育」をするようになりました。
「あんた(長女)は、ロクでなしの父親そっくり。私の言うように人間性を直さないと、あんなふうになるよ!」
自分を否定するようになった長女
幼いころの長女は、
「とうちゃん、とうちゃん」
と、僕のことが大好きでした。無邪気にいつも一緒に遊んだものです。
でも、中学時代から、僕のことを憎むようになっていきました。
ママはとうちゃんが大嫌い。
私は、そのとうちゃんと性質が似ている。
とうちゃんと似ていたら、私はママに愛してもらえない。
ママに愛してもらいたい。
そのためには、とうちゃんに似た性質を直さないといけない…
長女は、自分の中にある父親に似た部分を否定するようになっていきました。
必然的に、父親は憎しみの対象になっていきました。
妻は長女の言動の中に、少しでも父親と似た要素を見つけると、
「あんたたち(僕と長女)、ほんとそっくり! どうやったら人間性を改善できるのか、二人で話し合ってみたら?」
などと、父親とセットにして非難するやり方を繰り返してきました。それは今も継続中です。
長女に対するこの過酷な「教育」は、妻の愛情の表れなのだろうけど…
僕には受け入れることができません。
僕は父親としてどう生きるべきか
僕自身も、この5~6年の間、妻の言葉に打ちのめされ、
「自分の人間性を直さなければ、夫としても父親としても失格だ」
と思ってきました。
精神病院を回ってみたり、家事をすべてやってみたり、毎晩反省文を書いてみたり…
でも、そうした行動は、事態をよくするどころか、かえって悪化させました。
なぜか。
ちょっと自分の幼少期の話をしてみます。
僕は幼いころから、
「このままの自分では愛されない」
と思い込んでいました。
その苦しみから逃れるために、僕は間違えた道を選んでしまいました。
自分を大きく見せようとしたり、相手を低く見たりして、自分の弱さをごまかそうとしたのです。
でも、そんなやり方で、うまくいくはずはありませんでした。
様々な挫折や、よき友人との出会いを経て、僕はひとつの答えにたどり着きました。
それは、自分を否定するのではなく、ありのままの自分を受け入れること。
「欠点はあっても、ありのままで僕は愛される存在なんだ」
と信じること。
僕はそのことを長女に伝えたいのです。
長女に伝えたいメッセージ
いま、長女は僕のことを本気で憎んでいます。とてもつらいです。
自分がつらいというのもありますが、それ以上に、愛する娘をそこまで追い詰めてしまったことが本当につらいです。
僕の言葉は、今の長女には届かないでしょう。でも、いつか分かってもらえたらと思います。
「君はありのままでいいんだよ。欠点もすべてひっくるめて、君は愛される存在なんだよ」
えいぷりお的まとめ
僕は、妻が子供たちを愛していることを信じているし、尊敬もしています。
でも、やり方は間違っていると思う。
長女に知ってもらいたいのは、ママの世界観がすべてではないということ。
父親を否定することも自分を否定することも、本当は必要ない。
みんな、ありのままで愛される存在。
僕は娘にそう伝えたいです。