こんにちは。そなてぃねです。
僕はクラシック音楽を聴くとき、以前はCDを買うのが主でしたが、今は上質な音源をストリーミングで楽しめるインターネット・サービスも利用しています。
便利なのは「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」という、膨大な音源を楽しむことができるサイトです。
通常は月額1850円(税別)の有料サービスですが、実は無料で利用することができるんです。
今回の記事では、ナクソスの魅力と、無料で利用する方法について解説します。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーとは
最初に、ナクソス・ミュージック・ライブラリーの概要をご紹介します。2019年5月現在のナクソス公式サイトから引用します。
ナクソス・ミュージック・ライブラリー (NML) は、クラシックに特化した定額制のインターネット音楽配信サービスです(PC/スマートフォン対応)。クラシック専門サービスならではの様々な機能を提供し、楽曲関連データも豊富に収録。
月額1,850円(+税)で全曲が聴き放題、各トラックの冒頭30秒はどなたでも試聴可能です。現在の配信CD枚数:128,849 (1,979,255曲)
現在の参加レーベル数:906
クラシック音楽だけでなく、ジャズ、民族音楽など世界各国の音楽レーベルが幅広くコレクションされていて、毎月200~300枚の新着タイトルが追加されています。
作曲家名や曲名で検索をかけると、たくさんの演奏家の音源が出てくるので、聴き比べて楽しむこともできますし、トップページの「今週の1枚」などから、思いがけない名曲・名演と出会うことも。
ただし、音源のダウンロードはできません。ストリーミング配信のみなので、出先に持ち出して楽しむことはできません。
また、PCに比べてスマホアプリは完成度が低く、非常に使いにくいのもデメリットです。
でも、家のPCで楽しむには最強のサービスだと思いますよ!
「図書館」を活用するとナクソスを無料で楽しめる
でも、月額1850円(税別)は、決して安い料金ではないですよね。
実は、これを無料で使える方法があります。公共の図書館を利用するのです。
もともと、ナクソス・ミュージック・ライブラリーは図書館や教育機関での利用を目的に作られたものだそうです。
貸出用のCDを置くよりも、ナクソスのサービスを導入する方が、場所をとらずに最新の音源を提供でき、管理の手間もかからないので、図書館にとってメリットが大きいのです。
もちろん、すべての図書館がナクソスを導入しているわけではなく、まだごく一部かもしれませんので、地元の図書館に問い合わせてみてください。後ほど僕が調べたリストを載せておきますね。
図書館を活用したナクソスの利用方法(大阪市の例)
一例として、僕が住んでいる大阪市立図書館での利用方法をご紹介します。
▼まず、図書館の窓口でカードを作ります。
カードを作ると、ID番号とパスワードが発行されます。
▼こちらが大阪市立図書館の公式サイト。
▼少し下にスクロールすると「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」のボタンが現れるので、クリックします。
▼クリックすると、ナクソス認証画面へのリンクが現れるので、クリックします。
▼クリックすると、ログイン画面になるので、図書館カードの番号とパスワードを入力します。
▼ログインすると、ナクソス・ミュージック・ライブラリーへのリンクが現れるので、進みます。
▼こちらがナクソス・ミュージック・ライブラリーのトップページ。右上を見ると「大阪市立図書館」の名前でログインしていることが分かります。
これで、ナクソス・ミュージック・ライブラリーを無料で利用できます。
大阪市立図書館の場合は、図書館カードの有効期間中は、自宅のPCから何度でもナクソスにログインすることができますが、図書館によっては、窓口で14日間利用可能なパスワードを発行してもらう、など利用方法が異なる場合があります。
ナクソスを導入している図書館リスト(一部)
公共の図書館で、ナクソス・ミュージック・ライブラリーを導入しているところを調べてみました。
Googleで「ナクソス 図書館」で検索し、5ページ目までに表示されたものの一覧です。
ここに挙げたところ以外にもあると思いますので、地元の図書館に問い合わせてみてくださいね。
【ナクソスを導入している図書館の例】
- 郡山市中央図書館(福島県)
- 守谷中央図書館(茨城県)
- 牛久市中央図書館(茨城県)
- 立川市図書館(東京都)
- 青梅市立図書館(東京都)
- 流山市立図書館(千葉県)
- 八千代市立図書館(千葉県)
- 浦安市立図書館(千葉県)
- 市川駅南口図書館(千葉県)
- 上尾市図書館(埼玉県)
- 和光市図書館(埼玉県)
- 浜松市立図書館(静岡県)
- 富士市中央図書館(静岡県)
- 岐阜県図書館(岐阜県)
- 岐阜市立中央図書館(岐阜県)
- 高山市図書館(岐阜県)
- 富山市立図書館(富山県)
- 大阪市立図書館(大阪府)
- 堺市立図書館(大阪府)
- 高砂市立図書館(兵庫県)
- 松阪市図書館(三重県)
- 岡山県立図書館(岡山県)
(一部です。地元の図書館にご確認ください)
図書館ごとに利用方法が異なります。
・いつでも自宅で利用可能
・窓口で14日間限定のパスワードが発行される
・館内のパソコン利用のみ
など施設によって違いますので、ご確認をお願いします。
また、同時に接続できる人数には制限があります。例えば大阪市の場合、市内で同時に30人までしかログインできない契約になっています。
接続人数の上限に達している場合は、しばらく時間をおいてから利用しなければなりません。
公共の図書館以外にも、大学など教育機関の図書館が導入している場合もあります。
地元の図書館にナクソスが導入されていない場合は
もし地元の図書館に、ナクソス・ミュージック・ライブラリーが導入されていない場合には、導入を検討してもらうよう陳情するのも手かもしれません。
以下のような料金体系(年間)になっているので、相談してみてはいかがでしょうか?
例えば、PCのみのプランで、同時アクセス15人の場合、年間の利用料(図書館がナクソスに支払うお金)は36万円になります。
あとがき
クラシック音楽には、膨大な作品があります。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーの最大のメリットは、聴いたことのない曲を手軽に聴けるところだと、僕は思っています。
CDだと、知らない曲のCDを買うのは勇気がいりますよね。気に入らない可能性もありますから…
でも、ナクソスだと、初めての曲を手軽に聴いて、自分の好きな音楽をどんどん開拓していくことができます。
クラシック音楽のコアなファンだけでなく、ちょっと興味があるくらいの人でも、図書館を活用すれば無料で利用できるので、手軽に好きな曲を探すことができますよ。