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堀大輔氏の「超短眠」は危険な事故を招く? ー「睡眠負債」と「マイクロスリープ」は死亡のリスクもー

こんにちは! 二度寝が大好き、えいぷりおです!

短時間睡眠の効能を説く本が注目を集めています。堀大輔氏の「できる人は超短眠!」。3時間以下の睡眠、いわゆる「ショートスリーパー」を推奨する衝撃的な内容です。

しかし、これを危険視する見解も出されています。西野精治氏の「スタンフォード式 最高の睡眠」。こ学問的な知見に基づいて、良質な睡眠について論じています。

この2つの書籍は、まっこうから異なる主張を繰り広げています。

僕は2冊とも読んだ上で、西野氏の主張を支持します。皆さんにも「睡眠」について考えてもらえるよう、ふたつの主張を比較検討してみたいと思います。

堀大輔著「できる人は超短眠!」は本当か?

2016年5月に堀大輔氏の「できる人は超短眠!」が出版されました。書店でも目にしたことがある人もいるかもしれませんね。

内容を簡単にご紹介するために、AmazonのサイトのPR文と目次を引用しておきましょう。

1日3時間以下睡眠、眠気・疲労なしで時間・お金・記憶力・集中力・モチベーション・健康が手に入る!

寝ないとむしろパフォーマンス・モチベーションもUP!
ショートスリーパーになる方法を記した日本、いや世界でも唯一の本

世の中には1日45分~3時間の睡眠時間で活動する“ショートスリーパー”と呼ばれる人たちがいます。

有名どころではダ・ヴィンチ、ナポレオン、エジソン、ビル・ゲイツ、日本人では明石家さんま氏やGACKT氏なども短眠として有名です。

彼らは眠気や疲れに悩まされるどころか、高い集中力・記憶力・モチベーション・健康をキープし、日々最高のパフォーマンスを発揮しています。

著者はもともと1日8時間は眠るロングスリーパーでしたが、25歳のときから6年間、1日平均45分以下睡眠の超ショートスリーパー

短眠講師として600人以上の3時間以下睡眠のショートスリーパーを育てています。
ビジネスマンや受験生はもちろん、中には医師や著名な政治家、アスリート、小学2年生までおり、成功率は99%を誇ります。

そして、みなが短眠の恩恵を受け、自分たちの夢を叶えています。

一般の睡眠の常識から考えればありえないことですが、本書では睡眠の害悪、短眠によるメリットを紹介したうえで、

ショートスリーパーになる方法をあますところなく記しました。

人生に劇的な変革を起こす、日本、いや世界でも唯一の本です。

睡眠の常識はウソだらけ! 睡眠の【間違った常識】と【真実】

【常識】最適な睡眠時間は7時間
→ 【真実】現代社会では7時間は眠りすぎ

【常識】短眠だと眠くて仕方ない
→ 【真実】眠気なしで集中力もやる気もUP

【常識】記憶は睡眠中に定着する
→ 【真実】寝ないほうが記憶力UP

【常識】風邪対策には睡眠が大切
→ 【真実】病は睡眠中に進行する。睡眠で死亡率UP

【常識】睡眠が短いとウツになる
→ 【真実】短眠だと脳が活性化してウツになりにくい

【常識】長寿に睡眠は不可欠
→ 【真実】寝ないほうが長生きできる

【常識】睡眠には美容効果がある
→ 【真実】睡眠はお肌の大敵

【常識】寝る子は育つ
→ 【真実】寝ない子は育つ

(引用:amazon

衝撃的な内容ですよね。本当に短時間睡眠でパフォーマンスが上がるなら、こんなにおいしい話はない!と思って読んでみましたが、まず気になるのは、エビデンス(証拠)がないこと。

こういう医学的なことを断定的に言うには、相当な数の統計データが必要になるはずですが、そういう蓄積の形跡がありません。

短時間睡眠の指導を受けた人の口コミは…

短眠指導の成功率が99%と、通常ならあり得ない数字が出ていますが、これについてはAmazonのレビューに興味深い書き込みがありました。この本の著者、堀氏の指導を直接受けた人の投稿のようです。

過去にネイチャースリープを受講し、ホームパーティーにも参加したことがある者です。

成功率90%以上とのことですが、僕の知っている10人以上の受講者で短眠になれた人は一人もいません

早朝の講師からの電話確認の応対で「短眠になってきている」と前向きに評価されましたが、成功率90%以上というのはそれを引用されているんでしょうか?

それだったら残念です。僕も600人の短眠成功者にカウントされているのでしょうが、僕は全然短眠になっていませんから。

だって、睡眠時間を正確にカウントすることなんて出来ないし、一生懸命な講師の手前、嘘でも睡眠時間が短くなったって答えますよね。

大輔さん、それを元に成功率90%って言っているなら全然正確ではありませんよ。実際に短眠になれた人は3%くらいだと思います

あと、ホームパーティーで、おかげさまで短眠になったと成功談を語る人もいますが、あれは嘘ですよね。変なアピールでやっているのがバレバレであてになりません。

大輔さんや、講師陣が短眠なのは実際にそうなんでしょうが、たまに嘘つきがいます。受講者は鬱だったり、暗示にかかりやすい方が多いので仕方ないのかもしれませんが。

ネイチャースリープを受講しても一時的な短眠だけで、本当の短眠にはなれませんよ。あまり過度な期待は禁物です。

(引用:amazon

「実際に短眠になれた人は3%くらい」などは、この人の想像だと思うので、差し引いて考えなければなりませんが、見逃せない意見だと思います。

「ネイチャースリープ」というのが、堀大輔氏が主催しているセミナーなのでしょうが、おそらくこの受講者が書いていることが真実に近いのではないかと思います。

一方で、いわゆる「ショートスリーパー」が、特殊な遺伝的な体質の持ち主であるということを、エビデンスを挙げながら解説した本が出版されました。

西野精治著「スタンフォード式 最高の睡眠」の主張

堀氏の主張とまっこうから異なる見解を示したのは、西野精治著「スタンフォード式 最高の睡眠」です。

僕はまったく知らなかったのですが、アメリカの最高学府のひとつ、スタンフォード大学に世界でもっとも重要な睡眠研究機関があって、そこの所長がなんと日本人の西野さんだというのです。西野氏は、この道30年の睡眠学の世界的な権威なのです。

その西野氏が、世界中の研究機関による業績をベースに、エビデンスに基づいて、質の高い睡眠についてまとめたのが「スタンフォード式 最高の睡眠」です。

この中で、いわゆる「ショートスリーパー」と呼ばれる短時間睡眠で生きていける人には、生体リズムを司る「時計遺伝子」に変異が起きていることが書かれています。ナポレオンも明石家さんまさんも、特殊な遺伝的な体質の持ち主だというわけです。

西野氏がまとめた「短時間睡眠は遺伝である」という論文は、2009年に学術誌「Science」で発表されています。

僕は理系大学の修士課程を出ているので分かるのですが、「Science」は「Nature」と並んで、世界的にもっとも著名な学術誌で、そこに掲載されたということは、かなり信頼性の高い情報だと考えていいと思います。

一般的な人にとって必要な睡眠時間については、ひとつの基準として「7時間」、少なくとも「6時間」としています。

ちなみに僕は「4時間半」…まったく足りていませんね。

「睡眠負債」の蓄積は「自己破産」を招く

理想的な睡眠時間に対して、実際に取れる睡眠時間が短い場合、その差は「借金」「負債」なのだと、西野氏は言います。

「睡眠負債」は日々身体に蓄積していき、次のようなリスクが増大するそうです。

  • インスリンの分泌が悪化し、糖尿病を招く
  • 食べ過ぎを抑制するホルモンが出ず、太る
  • 食欲を増すホルモンが出て、太る
  • 交感神経の緊張状態が続き、高血圧になる
  • 精神が不安定になり、うつ病などを招く
  • 認知症にかかるリスクが増す
  • 寿命が短くなる

じわじわと身体も精神も壊していくんですね。「超短眠で健康に!」という説は、安易に信じない方がいよさそうです。

しかも、蓄積した睡眠負債は、簡単には返済できないと言います。「週末の寝だめ」などと言いますよね。僕も、土日で何とか睡眠不足を解消しているつもりになっているのですが、こんなことでは、まったく負債は返済できないそうです。

日々の睡眠不足は不良債権になり、いずれ生活習慣病という形で「自己破産」を迎えることになる、というのが西野氏の主張です。

「マイクロスリープ」の恐怖

そうした身体への影響に加えて、睡眠不足による日中の眠気の問題があります。

本人も気付かないような形で、瞬間的に居眠りをしてしまうような状態が起こると言います。これは脳波を測定すると明らかに分かるそうで、1秒足らずから10秒程度、意識が飛んだような状態になるのです。

これを「マイクロスリープ(瞬間的居眠り)」と呼ぶそうです。

これ、僕は仕事中にしょっちゅう体験しています。重要な仕事をしている最中に、一瞬意識がなくなるようなことが起こります。

恐ろしいことに、車の運転中にも起こるんです。僕はこれで、何度かヒヤリとしたことがあります。

西野氏は「マイクロスリープ」を熟知しているため、睡眠不足の時には怖くて車のハンドルを握れないと言っています。それほどに睡眠不足は恐ろしい状態を招くのです。

現代人は7時間も睡眠時間を確保できない

とはいっても、僕自身、今以上に睡眠時間を確保するのは難しいのが現状です。多くの方が同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。

西野氏は、そんな現代人の現状に即して、睡眠時間を7時間、あるいは6時間も確保できない人のために、「究極的に睡眠の質を上げる」方法を、この本の中で提唱しています。

これについては、僕自身の体験も交えながら、こちら ↓ の記事で触れたいと思います。

【睡眠】はじめの「黄金の90分」が眠りの質を決める!

1 Comment

まい

拝見いたしました。

「睡眠負債」は日々身体に蓄積していき、次のようなリスクが増大するそうです。

・インスリンの分泌が悪化し、糖尿病を招く
・食べ過ぎを抑制するホルモンが出ず、太る
・食欲を増すホルモンが出て、太る
・交感神経の緊張状態が続き、高血圧になる
・精神が不安定になり、うつ病などを招く
・認知症にかかるリスクが増す
・寿命が短くなる

とありますが、こちらもエビデンスがないのでは…?
自分はそのスタンフォードも読みましたが、堀さんの本の方がずっと説得力があると思いました。スタンフォードは無難なことを語って何も得られるものがなかったような。
それにアマゾンレビューも、好意的なものも多い中、悪いレビューだけ拾って「これが真実だと思う」というのはあまりに乱暴なハナシかと。望んでる結論だけ拾ってくる形で、エビデンスエビデンス言う割には、ブログの書き方は恣意的にすぎると思います。調査対象にプラスとマイナスがあって、一部のマイナスだけで論文を書くのと一緒では?

自分自身はこの本で短眠になれましたし著者の方にすごく感謝しているので、あまりの内容につい反論させていただきました。
読んでくださってありがとうございました。

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