【森友学園問題 4】問題の本質は財務省(近畿財務局)の交渉ミス

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女子高生の長女すずと会社員のとうちゃんが、社会のいろんな問題を語り合う新シリーズ「父と娘の社会科入門」。最終回の今回は、土地購入の際の財務省(近畿財務局)の対応について考えます。

「森友学園問題」連載、ここまでの流れ

森友学園問題の全体像については、第1回の記事↓を、ご覧ください。
【森友学園問題 1】小学生でも1分で分かるように経緯をまとめてみた

続いて第2回では、この問題の論点の整理、自民党の鴻池(こうのいけ)議員との関わり、そして籠池被告の行った詐欺について考えました。
【森友学園問題 2】マスコミと野党が詐欺師・籠池被告を利用した罪は重い

さらに第3回では、安倍総理の奥さん、昭恵さんの関わりについて詳しく見ていきました。
【森友学園問題 3】安倍総理も昭恵さんも関与していなかった

これらを踏まえて、今回は土地売却の際の財務省(近畿財務局)の対応について確認していきましょう。

2017年11月 会計検査院の報告を見る

とう
森友学園問題の本質は、土地売却にからむ財務省(の出先機関である近畿財務局)の対応のまずさに収れんされると思う。

このいきさつについて、11月末に会計検査院から報告書が出された。

これによると、ゴミの撤去費用として見積もられた8億円は「根拠が不十分」とされたんだ。

すず
え!? じゃあ、やっぱりズルして安く売られていたってこと!?

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土地は不当に安く売られたわけじゃない

とう
うーん。この報告書、100ページ以上もあって、素人には難解なものなんだけど、一応どんな風に調査が行われたのか、ちょっと頑張って読んでみた。

そうしたら、豊中市が買った東側の土地(9492平方メートル)では土壌汚染が確認されているのに、今回の西側の土地(8770平方メートル)では土壌汚染の可能性がないとされて、詳しい調査が行われなかったり、ボーリング調査も浅いところしかやっていなかったりで、ちょっと手を抜いている印象があるんだよね。

すず
手を抜いた調査だとしたら、「8億円は根拠が不十分」とか言われても、ちょっと納得しにくいなぁ。

とう
とうちゃんは一応、理系の人間だから、こういうのはすごく引っかかっちゃうんだよ。

東側の豊中市の土地は14億円くらいで売られたんだけど、後になってからゴミが深いところから大量に出たり、土壌汚染が確認されたりしたために、財務省は瑕疵担保責任を問われて追加の補助を出している。

その結果、東側の土地は実質2000万円くらいで売られたことになるんだ。これは不当に安いわけじゃなくて、ゴミの撤去費用を考えたら妥当なんだよ。

すず
だったら、森友学園の買った西側の土地も、購入価格の9億5600万円から、ごみ撤去費など約8億2000万円を差し引いて、実質1億3400万円だったというのは、別に不当に安い感じじゃないよね。

とう
だから会計検査院の今回の報告、この点については、とうちゃんは非常に不信感を持っている。

だけど、マスコミも野党も疑問を持つことはなく、「安倍叩きの材料、いただき!」という感じで飛びつくだけ。本当に何も考えていないと思うよ。

すず
しかも、結局、籠池のおやじは逮捕されちゃったから、この土地は国が買い戻して、何も損害は出ていないんだよね。もういいじゃん。

財務省(近畿財務局)の失態が問題の本質

とう
一方で、一連の土地売却の手続きについて、財務省の出先機関である近畿財務局は、様々な失態を犯していると思うんだ。

この点については、元大蔵官僚で数量政策学者として活躍している高橋洋一さんの主張が、完璧に的を射ていると思うから、ぜひ読んでみてほしい。

2017年11月30日 産経新聞の記事はこちら

すず
高橋洋一さんね。チェックチェック。

とう
高橋さんの記述に、とうちゃんの注釈も加えて、要点をまとめてみるね。


・土地を所管する国土交通省大阪航空局は2012年の時点で、地下に大量のゴミが埋まっていることを把握していた。土地の東側半分を豊中市に売ったが、公園を作る際に大量のゴミが出てきたため。

・豊中市は当初約14億円で購入したが、ゴミの撤去費用として補助金を受け、実質的に約2000万円での購入となった。

・2013年6月に近畿財務局が土地取得要望の受け付けを始め、9月に森友学園が申し込んだ。この時点で近畿財務局は、ゴミの存在をきちんと説明していなかった。

・2014年4月。籠池被告は自民党の鴻池(こうのいけ)参院議員に相談。ゴミの件を持ち出し、土地の価格を下げるよう口利きを依頼するが、はねつけられる。

・2016年3月に籠池被告が「新たなゴミが見つかった」と近畿財務局に報告。

・その後、籠池被告と近畿財務局が「価格交渉」をしている音声データが存在。「分割払い」や「ゼロに近い金額まで努力」といった発言が記録されている。


とう
高橋さんの考える土地売買の真相は、こんな感じ。

はじめに近畿財務局がゴミについてきちんと説明しなかったことが、よくなかったよね。籠池被告が「大量にゴミがあるじゃないか」と言い出して、値引きを要求するようになった。

近畿財務局には、最初にゴミの説明を怠ったという弱みがあるから、籠池被告からの無理難題に振り回されることになった。売却を前提とした定期借地権や分割払いなど、前例のない措置も受け入れるハメになった。

籠池被告の要望で売却価格の公表もしなかった(通常は公表)。籠池被告に弱みを握れらて、いいように要望を飲まされてしまったのだろうね。

すず
分かりやすい! 高橋さん天才だね。それにしても、近畿財務局、大失態じゃん。

とう
高橋さんは、次の点も指摘しているよ。これもとても参考になる。


・随意契約などにせず、最初からゴミが存在することを公表して入札をかけるべきだった。

・払い下げの経緯や交渉の内容を記した資料などの公開を求められた際の、財務省の佐川宣寿・理財局長(当時)の答弁にはウソがあった。パソコンから自動的に消去されるシステムだと言ったのは虚偽答弁。メディアは、こういう点を厳しく追及すべきだった。

・籠池被告が鴻池(こうのいけ)議員に相談していた以上、他の政治家に同時に相談を持ち掛けることはあり得ない。そういう意味でも安倍総理には関与の余地はなかった。


すず
問題の本質は、別のところにあったんだね。安倍総理も昭恵さんも関係なかったんじゃん。私たち、マスコミに騙されてたの?

とう
マスコミの問題は、本当に根が深いんだ。これについては、またゆっくりお話ししようね。

「モリカケ問題」の後半戦、「加計学園問題」については、こちらから!
【加計学園問題 1】小学生でも1分で分かるように経緯をまとめてみた

「森友学園問題」を全4回の連載記事で!

「森友学園問題」の連載記事は、こういう流れになっています。

【森友学園問題 1】小学生でも1分で分かるように経緯をまとめてみた

【森友学園問題 2】マスコミと野党が詐欺師・籠池被告を利用した罪は重い

【森友学園問題 3】安倍総理も昭恵さんも関与していなかった

【森友学園問題 4】問題の本質は財務省(近畿財務局)の交渉ミス ←いまここ


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