【反応性低血糖症】僕の長女(高校生)の体験談

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僕の長女は高校生です。中学時代くらいから「起きられない」「忘れっぽい」「生あくびばかりしている」「いつも空腹感がある」「じとっとした態度」といった問題が現れ始めました。当初、起立性低血圧との診断で治療をしていましたが、最近の検査の結果から「反応性低血糖症」との新たな診断がくだりました。

反応性低血糖症については、まだ医療の現場でも認知が遅れていて、その存在を知らない医師も多くいるのが現状です。ネット上にも、実例や体験談は少なく、必要な人のもとに情報が伝わっていません。ですので、ひとつの参考として、僕の長女の実例をお伝えしたいと思います。

反応性低血糖症とは

女子高生

反応性低血糖症は、まだあまり知られていない病気です。医療関係者にも浸透しているとは言えません。症状については、次の記事に詳しく書いてありますので、まずはこちらをお読みいただくのがいいかもしれません。
【反応性低血糖症の症状】「うつ傾向」「疲れやすい」は低血糖症の可能性が

有効な治療法はまだ知られておらず、食事療法が主な対処法となります。それについては、次の記事を参考になさってください。
【反応性低血糖症の治療】 食事の工夫と「低GI値」「低GL値」の食品

実例や体験談は、ネット上にもあまり公表されていませんが、2016年のAKB48の選抜総選挙で14位に入った岡田奈々さんが、選抜入りのスピーチで自分が機能性低血糖症(反応性低血糖症と同じ)であることを告白し、話題になりました。そのことに関連した記事がこちらです。
【機能性低血糖症の現実】AKB48第8回選抜総選挙14位 岡田奈々さんの告白

ポイントだけを列記すると、次のようになります。

・糖質を摂取すると、血糖値が急激に上昇
・それに伴いインスリンが大量に分泌される
・その結果、血糖値が急降下
・低血糖状態になり心身に様々な症状が現れる
・代表的な症状は疲労感、めまい、うつなど
・治療の基本は食事療法
・血糖値を急激に上げない食材を中心に摂取

僕の長女のケース:はじめは「起立性低血圧」と診断

僕の長女が最初に医師にかかったのは、高校に入ってからだったと思います。中学時代から、次のような症状が現れるようになっていました。

・朝、起きられない
・昼食後、気を失ってしまう(寝てしまう)
・疲れやすい
・忘れっぽい
・生あくびばかりしている
・いつも空腹感がある
・じとっとした態度

このくらいの状態では、おそらく多くの方は病院にかかったりはしないでしょう。なぜ病院に行くことになったかというと、妻が似た症状で通院していたからです。

妻の主治医は、血圧を専門とする内科医です。妻は、特に次のような症状に悩まされていました。

・起床時、気絶するように倒れてしまう
・立ちくらみ、めまい

妻は主治医のもと、詳細な血圧の検査を行い、その結果「起立性低血圧」と診断されました。その経緯については、次の記事にも記載があります。
【女性のめまい】起立性低血圧、鉄欠乏貧血、良性発作性頭位めまい症、メニエール病・・・それぞれの原因と対処法

妻はかつて、うつ病と診断され(誤診)、長い年月をかけて薬漬けにされ、心身ともにボロボロになってしまった辛い過去があります。

今の主治医にかかることによって、血圧に問題があることが分かり、精神の問題ではなかったことが明らかになりました。

そういういきさつがあったので、長女に現れた諸症状に対して、妻は非常に敏感だったのです。これは、思春期にありがちな、ただの「なまけ病」ではなく、何らかの身体的な問題が関わっているかもしれないと。

長女は、妻の主治医のもと、詳細な血圧の検査を受けました。寝ている状態、上半身を起こしてすぐの状態、立ち上がった状態・・・その結果、妻と同じく「起立性低血圧」との診断がくだったのです。

長女への処方

薬

主治医は、長女に対して以下のような処方を施しました。

・メトリジン錠2mg
〔効能・効果〕本態性低血圧、起立性低血圧
(大正富山医薬品株式会社HPから引用)

・アデホスコーワ腸溶錠20
〔作用と効果〕血管拡張作用により血流を増加させ、生体内の代謝を賦活し臓器の機能を改善します。通常、頭部外傷後遺症に伴う諸症状の改善、心不全や消化管機能低下のみられる慢性胃炎の治療、調節性眼精疲労における調節機能の安定化に用いられます。
(興和株式会社HPから引用)

・ノイキノン錠10mg
〔作用と効果〕心筋細胞内のミトコンドリアに取り込まれ、心臓の収縮に必要なエネルギーを増やす経路に働くことにより、低下した心臓の働きを改善します。通常、うっ血性心不全症状の治療に用いられます。
(エーザイ株式会社HPから引用)

・ツムラ人参湯エキス顆粒
〔効能・効果〕体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの次の諸症:
胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎
(漢方のツムラHPから引用)

・タウリン散98%「大正」
〔効能・効果〕
高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善。うっ血性心不全
(大正富山医薬品株式会社HPから引用)

高校生にして5種類もの薬・・・正直、抵抗がありました。

メトリジンは、そのものずばり「起立性低血圧」の薬で、血圧を上げる働きがあります。アデホスコーワは血流を増強する薬。ノイキノンは心臓の働きを強化する薬。人参湯は虚弱・冷え性に対する体質改善を促す漢方薬。タウリンは栄誉ドリンクに含まれるので有名な肝機能を改善する薬。

これらを組み合わせて服用することで、全身をめぐる血流を賦活していこうという治療方針でした。

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「起立性低血圧」の治療の結果

上記の薬を服用しはじめて、数ヶ月が経過。朝の起きにくさには、改善が見られました。

しかし残念ながら、

・昼食後、気を失ってしまう(寝てしまう)
・疲れやすい
・忘れっぽい
・生あくびばかりしている
・いつも空腹感がある
・じとっとした態度

といった症状には、あまり改善が見られませんでした。特に昼食後、午後の授業中に気絶するように意識が飛んでしまう症状は、顕著なままでした。眠くなって居眠りしてしまう、という感じではなく、普通に座った状態から、首がカクンと後ろに倒れるようにして、意識が飛んでしまうといいます。

他にも、表情に乏しく機嫌が悪いような態度に見られてしまって、人間関係に問題が生じることもありました。また、今言われたばかりのことを、すぐに忘れてしまうというようなことも多発して、生活面にも支障を来していました。

「糖負荷検査」を受けることに

糖負荷検査(ジュース)

これらの症状が改善しないことを鑑みて、主治医は次の可能性として「反応性低血糖」を疑いました。よく知られた症状以外にも、「忘れっぽい」「生あくび」といった症例を、主治医は実際の診察歴の中で経験したため、その可能性を疑うことができたのです。

「反応性低血糖症」の診断には、「糖負荷検査」が非常に重要な情報源となります。これについても、上述のこちらの記事に詳細が書かれていますので、ご覧ください。
【反応性低血糖症の症状】「うつ傾向」「疲れやすい」は低血糖症の可能性が

検査の結果、長女の血糖値のグラフと、血中インスリン量のグラフは、典型的な反応性低血糖症のカーブを描いていました。

つまり、糖を摂取した直後に、血糖値が急激に上昇。それを追いかける形で、インスリンが過剰に分泌され、それに反応するようにして、血糖値は急激な下降を示します。急降下した血糖値は、もとの値を大きく下回り、正常値の下限である70mg/dlを下回りました。長女の下限値はなんと56mg/dl。主治医がこれまでに診た中でも、かなり低い値だと言います。

「反応性低血糖症」に対する治療

以前の記事にも書いているように、反応性低血糖症には確立された治療法はまだなく、食事療法しかありません。

食事療法とは、血糖値の上昇をできるだけ穏やかにするような、低GI値、低GL値の食材を中心とした食事に切り替えて行くものです。

これについては、今現在、実践中なため、皆さんにご報告できることがまだありません。

そして、そういった食事療法に加えて、主治医はある新しい治療を提案してくれました。それは、まだ治験や認可を経ていない、実験段階のある製剤を使ったものでした。そのため、まだ公にすることはできず、主治医の許可を得てからでなければ、ここに書くことができません。

書くことはできないのですが、結論だけはお伝えしておきます。実は、その新しい治療は効果覿面で、長女は昼食後に気を失うことが、ほとんどなくなったのです。治療法がないと言われている反応性低血糖症に対して、それほど遠くない将来、有効な治療法として発表される可能性があります。

近い将来、この治療法について、皆さんに情報を提供できるようになればと願っています。

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