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【PMSの緩和方法】効果的な4種類の薬とサプリメント

僕は男性です。ですので、生理痛の痛みはもちろん分かりませんし、生理前に多くの女性を悩ませている「PMS=月経前症候群」の苦しさも分かりません。

特にPMSについては、男性の中で知っている人の割合は1割程度。ほとんどの男性は知らないというのが現実です。

女性にとってPMSは、感情のコントロールが難しくなるということもあり、一緒に暮らす男性にとっては、知っていることがとても重要になります。そして、症状を緩和する手段もあることを、ぜひ知っていただきたいと思います。

PMSとは

男女2

出典:http://woman.excite.co.jp/

PMSの基本的な情報は、次の記事に書かれています。まずは、こちらを参考にしてください。
【PMSとは】月経前症候群の緩和には男性パートナーの理解がカギ

また、生理痛についても、いくつかの記事にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
【生理痛による諸症状 】男性だからこそ知っておきたい、生理痛の原因と緩和方法

【生理痛に効くツボ】男性パートナーにもできるサポート、即効性のある緩和方法

【生理痛に効く薬】ドラッグストアで入手できる市販薬10選

PMSを緩和する成分

チェストベリー

チェストベリー

地中海沿岸、西アジア地域に自生する落葉樹、チェストツリーの実です。古くから、婦人科系の症状を緩和するハーブとして使われてきました。

女性ホルモンと似た作用があり、研究結果でも、PMS、月経不順、生理痛に改善の効果がみられることが証明されています。西洋では、医療の現場で一般的に使われています。

ピクノジェノール

ピクノジェノール

フランスの海岸松の樹皮から抽出した成分で、天然の抗酸化成分です。つまり、細胞の劣化・老化を防ぐのに重要な成分ということになります。ピクノジェノールには、ビタミンCやビタミンEの200倍から300倍という抗酸化力があると言われています。

女性特有の症状に効き目があり、PMS、子宮内膜症、更年期障害などに効果を発揮します。研究結果としても、ピクノジェールを一定期間摂取し、子宮内膜症の痛みが改善したり、生理中の下腹部痛が改善したり、更年期障害のさまざまな症状が改善したことが報告されています。

プラセンタ

馬出産

豚や馬、羊などの胎盤から抽出されたエキスです。たんぱく質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミン、酵素などあらゆる栄養分が含まれています。また、成長因子が含まれていることもプラセンタの特徴で、新陳代謝や免疫力を高め、アンチエイジング、更年期障害、自律神経にはたらきかけると言われています。

イソフラボン

イソフラボン

大豆由来の成分で、女性ホルモンのエストロゲンに似ているのが特徴です。更年期障害、アンチエイジング、バストアップ、自律神経、骨粗しょう症、糖女房、高血圧、動脈硬化などに効果があると言われています。PMSの症状としては、肌荒れ、ニキビ、自律神経を整え、不眠を改善する効果などがあります。

α-リノレン酸

エゴマ

えごま油などの脂肪酸に含まれています。生理痛、更年期障害、中性脂肪を下げる、高血圧、動脈硬化、アレルギー症状などに効果があります。

生理痛の原因と考えられているプロスタグランジンの分泌を抑えます。エストロゲンの分泌を高めるはたらきもあります。必須脂肪酸で、体の中では作られず、食事で摂る必要があります。

ビタミンB6

エストロゲンの分泌が高まるとトリプトファンというアミノ酸の代謝が悪くなり、ビタミンB6の血中濃度が下がるという事がわかっています。日頃からビタミンB6を意識して1日1.2mgほど摂取すると、生理前の時期を安定して過ごせます。

γ-リノレン酸

月見草

月見草(イブニングプリムローズ)、ボリジ、カシスなどに含まれています。PMSの胸の張りや痛み、その他の症状について改善したという研究結果が報告されています。生理中の火照り、腫れ、痛みの元となるプロスタグランジンを抑えるはたらきがあると言われています。

PMSに効く薬やサプリメント

プレフェミン

プレフェミン

PMSのために売り出されている、唯一の「医薬品」です。この後、プレフェミン以外に列記する小品は、いわゆる「サプリメント」「健康食品」です。

「医薬品」と「サプリメント」「健康食品」には、いくつかの大きな違いがあります。最大の違いは、「医薬品」は、患者を対象とした臨床試験が行われているということです。試験の結果、効能効果が認められています。

その点、「サプリメント」「健康食品」は、臨床試験は行われていません。試験の結果としての効能効果も示されていません。よって、使用は自己責任にゆだねられています。

唯一の「医薬品」であるプレフェミンは、西洋ハーブのひとつである「チェストベリー」(上記)が主成分となっています。毎日続けて長期的に服用することで効果が発揮されることが、臨床試験で確認されています。3ヶ月(3周期)服用を続けた場合の、諸症状の改善率が公開されています。

・乳房のはり → 改善率 78.2%
・頭痛 → 改善率 90.0%
・いらいら感 → 改善率 83.0%
・怒り → 改善率 90.2%
・抑うつ気分 → 改善率 84.6%
(プレフェミン公式HPから)

かなりの改善率を示していますね。医師や薬剤師に相談の上、まず試してみるべき薬かもしれません。

プレフェミンの公式HPにアップされている動画は、PMSについて理解する助けになります。とてもいい動画なので、このサイトでもシェアさせていただきます。男性にも、といいますか、男性にこそ、ご覧いただきたいと思います。

 

ルナベリー

 

PMSのために開発されたサプリメントです。

・チェストベリー 40mg
・月見草オイル 100mg
・亜麻仁オイル 100mg
・その他ハーブ各種
・ビタミンB群など各種栄養素

こういった成分が配合されています。チェストベリーの含有量は、医薬品のプレフェミンと同程度になっているようです。

長期で購入すると割引が適用される「トクトクコース」というのがあり、1ヶ月あたり3980円(送料込み)、1日あたり130円ほどのコストとなります。

めぐルナ

めぐルナ

これも、PMSのために開発されたサプリメントです。

チェストベリー(10mg)を中心に、高麗人参、クワンソウ、やんばる生姜といった和漢の成分が配合されているのが特徴です。東洋人には安心して摂取できる、副作用の少ない処方になっているようです。

これも定期で申し込むと、、1ヶ月あたり3980円(送料込み)、1日あたり130円ほどのコストとなります。

女性のミカタ

女性のミカタ

これも、PMSのために開発されたサプリメントです。

むくみや月経不順など身体的な悩みに対応した「すこやか編」と、イライラや集中力低下といった精神的な悩みに対応した「やすらぎ編」の2種類が用意されています。

「すこやか編」には、チェストベリーを中心としたハーブが配合されていて、ハードカプセル仕様になっています。「やすらぎ編」には、月見草オイルを中心とした液体成分で構成されていて、ソフトカプセル仕様になっています。

それぞれ、定期コースで申し込むと、1ヶ月あたり1782円(送料込み)、2種類セットの場合はさらに割引が適用されて、1ヶ月あたり3168円、1日あたり100円強のコストとなります。コストパフォーマンスは、これまでの3商品の中で一番いいかもしれません。

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PMSに効く漢方

昔から「漢方薬は女性の味方」と言われています。PMSのような多彩な症状にも漢方薬は有効です。

漢方の古典「傷寒論(しょうかんろん)」の中にも、月経前症候群に関する記述が出てくるそうです。「ふつうの状態ではない状況が、月経が始まるともとに戻る」と書かれていて、大昔からPMSが多くの女性を悩ませてきたことが読み取れます。興味深いですね。

漢方の考え方には「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。PMSは気・血・水のすべてのバランスが乱れている状態、つまり、血の異常「お血」、水の異常「水毒」、気の異常「気滞」「気逆」などが複合的に起こっていると考えられています。

「お血」とは血液循環が滞っている状態のことです。「お血」は、頭痛や肩こり、腹部膨満感などをもたらします。「月経(血)の流れによってお血が解消されることで、お血にまつわるさまざまな症状が緩和される」と考えられています。

水毒は水分のアンバランスが起こっていることを指します。むくみやめまい、吐き気などは、水毒から来る症状というわけです。

そして、気の異常は、まさに精神的な症状(イライラ・抑うつ症状・不安感・集中力の低下・無気力 など)の原因になっています。

漢方では、問診や腹診、脈診などを行います。その人の体質と気・血・水のどこに問題があるかを見極めるのです。

その結果、たとえば、お血が強くて、体格が比較的しっかりとしている人には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、気の異常がとくに顕著で、体力がある人には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、といった形で処方がなされます。

PMSに有効とされる漢方薬としては、

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・抑肝散(よくかんさん)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・五苓散(ごれいさん)

などが知られています。ですが、どれを服用すべきかは、素人判断が難しい領域になります。漢方に詳しい医師に相談するか、漢方薬局の薬剤師に相談するなどして、専門家の診断を仰いでください。

〔追記〕偏頭痛に特化した「ズツノンDr.」の効果

偏頭痛の治療で有名なフィーバーフューをはじめ、3種類の西洋ハーブ、8種類の伝承温和漢を配合したサプリメントを発見しました。女性特有の痛みにも有効な成分も多数含まれているので、PMSにともなうつらい痛みにも効果を発揮するかもしれません。その名も「ズツノンDr.」。それがこちら↓です。

僕が実際に服用してみた体験談も、ぜひ参考にお読みください。
【頭痛】ズキズキする偏頭痛の対処法に自然素材サプリメント「ズツノンDr.」が効果的!(体験談)

低容量ピルの服用

低用量ピル

医師の診断と処方が必要になりますが、もっとも高い効果が期待できるのが「低容量ピル」の服用です。一般には避妊薬として認識されているピルですが、女性ホルモンの変動を抑えることで、PMSと生理痛の症状を軽減する効果があります。詳しくは、次の記事をご覧ください。

【PMSと生理痛に低用量ピル】治療の効果と副作用

おだいじになさってください

PMSのために開発された医薬品やサプリメントがあるというのは、救いの一つになりそうですね。長期的な服用が必要なので、コストも気になるところですが、苦しい症状で仕事や人間関係が不調になることを考えると、しっかりケアして前向きに生活できるようにするのが、一番だと思います。

女性とともに生きる僕たち男性も、こうした症状と向き合い、適切なサポートができるように学んでおきたいものです。

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