【血圧サージ】急激な血圧上昇がもたらす脳卒中や心臓病のリスク

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「血圧サージ」という言葉が注目を集めています。血圧が正常な人にも発症し、急激な血圧の上昇を繰り返す症状です。脳卒中や心臓病のリスクを高めることが分かってきました。その実態と対処法をまとめます。

高波(サージ)のような急激な血圧の上昇

血圧サージ 高波

「血圧サージ」の「サージ=surge」は、「高波、大波」を意味します。

健康な人でも一日を通じて血圧は常に変動しますが、ある時間帯だけ高波のような急激な上昇を示すケースがあります。それが「血圧サージ」です。

血圧サージ グラフ

(引用:NHK

このグラフの水色のラインは健康な人の最高血圧(収縮期血圧)を示しています。朝6時に起床すると、寝ている間に低かった血圧が上昇し120mmHg程度で安定します。そして一日の活動を終え、21時を過ぎると、再び下降し100mmHg程度に落ち着いて就寝に向かいます。

紫色のラインは高血圧の人の最高血圧を示しています。健康な人と同じような軌跡を描いていますが、就寝時で135mmHgを超えていて、日中は160mmHgを超えています。

そして、赤いラインは血圧サージの人。まったく違う軌跡を示しています。まず起床後の朝7時に急激な上昇が見られます。なんとピークは180mmHgを超えています。その後120mmHg程度に落ち着き、健康な人と同じレベルになりますが、就寝後の22時以降に再び異常が起こります。急上昇を繰り返し、危険値の135mmHgを何度か超えています。

こうした起床後と就寝後の異常は、健康診断では発見することができません。急激な血圧の上昇が繰り返されることによって、血管には徐々にダメージが蓄積し、知らないうちに脳卒中や心臓病のリスクが高まっていくのです。

血圧サージは脳卒中や心臓病のリスクを高める

日本高血圧学会理事で、自治医科大学の苅尾七臣(かりお・かずおみ)教授が2014年に発表した調査データによると、脳卒中や心臓病のリスクは次のように高まります。

・高血圧の人 → 1.4倍
・日中正常で血圧サージの人 → 2.5倍
・高血圧で血圧サージの人 → 4倍

なんと、日中正常で血圧サージの人の方が、高血圧症の人よりもリスクが高いのです。

血圧サージの原因は「交感神経」の異常

先ほどのグラフのような血圧の変化をコントロールしているのは「交感神経」です。

就寝中は副交感神経が優位となって血圧は低く落ち着いていますが、朝起きると交感神経が優位となって血圧が上昇します。逆に、就寝前には交感神経の働きが抑えられて副交感神経が優位になることで、血圧が低く安定します。

血圧サージ 血管と交感神経

(撮影:藤原隆 広島文化学園大学教授)

血管の周りには、この顕微鏡写真のように交感神経が取り囲んでいます(赤い部分が血管、黄色い部分が交感神経)。交感神経が優位になる時には、ノルアドレナリンという物質が放出されます。それが血管に作用することで血管が収縮し、血圧が上がります。

血圧サージは、この交感神経の働きに異常が起こった結果だと考えられています。

交感神経に悪影響を与える生活習慣

血圧サージ 満員電車

交感神経を異常に興奮させてしまう要素として、次のようなものが挙げられます。

・飲酒
・塩分の多い食事
・喫煙
・不眠
・ストレス
・急な食事
・急な運動

例えば、こんな生活は血圧サージを促すことになりそうです。

「深酒して睡眠不足。ギリギリまで寝て、かきこむように急いで朝食。走って駅まで向かい、満員電車でストレスまみれで出社。タバコの本数も増えて、ランチは塩分多め。また深酒して…」

〔関連記事〕
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まずは自分の血圧を知る

健康診断では発見されにくい血圧サージを自覚するには、まず自分の血圧を知ることが重要です。

シンプルな血圧計なら3000円程度で購入できます。

 

ポイントは朝計測することです。日中の血圧が正常な人の場合、

・起床後1時間以内2回測定(平均値を記録)
・最高135mmHg以上、最低85mmHgを超えるとリスクあり

高血圧と診断されている人の場合は、

・同様の計測方法で5日間続けて測定
・最も高い値と低い値の差が20mmHg以上なら注意必要

となります。リスクありの場合、記録を持って医療機関にかかりましょう。

対策のカギは朝の過ごし方

血圧サージ さわやかな朝

先ほど述べたリスクの高い生活習慣を踏まえて、血圧サージとならないための理想的な生活パターンを考えてみましょう。

「朝は少し早めに目覚まし時計をかけて、ゆっくり時間をかけて身体を覚醒させる。朝食も身体に優しいものをゆっくりいただき、食後にハーブティーを飲むなどリラックス。余裕を持って家を出る。タバコとお酒は控えめに。塩分の少ない食事を心がける。ゆっくりとお風呂に入るなど就寝前は落ち着いて過ごし、良質な睡眠を」

うーん。なかなか完璧に実践するのは難しいかもしれませんが、できることから取り組みたいものです。

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