【インフルエンザ】2016~2017年シーズン最新情報と基礎知識

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インフルエンザは、高熱、寒気、頭痛・関節痛・筋肉痛など全身症状が現れる感染症です。2016年9月に入り、全国で感染者が報告され始めました。最新情報と合わせて、基本的な知識をお伝えします。

 

2016~2017年シーズン、インフルエンザ最新情報

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2016年年9月、インフルエンザの季節が始まった

2016年9月に入り、少しずつ気温が下がり始めるとともに、インフルエンザが一部地域で発生し始めています。9月16日の週に260人の患者が報告されています。東京都、茨城県、千葉県、佐賀県では、早くも学級閉鎖が起こっています。現段階では主に幼稚園~小学校の低年齢層で多く発症している状況です。

(※インフルエンザの感染者数は全国すべての病院で計測しているわけではありません。指定された医療機関で計測をおこない、そこから全国の感染者数の推定値を計算します。感染症情報センターという機関では、感染症発生動向調査のために、全国に419か所(2016年9月現在)のインフルエンザ定点医療機関を定めて、そこから報告されたインフルエンザの動向を調査しています)

9月時点では、まだまだ流行には至っていませんが、例年通りいくと12月前後に流行入りすることが予想されます(昨シーズンは1ヶ月ほど遅れて2016年1月半ばに流行入りしました)。

2016~2017年に流行が予想される型

昨シーズン(2015~2016年)と同じく、以下のウイルス型が2016~2017年のシーズンも流行すると予想されます。

・A-H1N1型…2009年に大流行した新型タイプ
・A-H3N2型…香港型と呼ばれ、2014年にも流行
・B型…山形系かビクトリア系のいずれか(2015年からワクチンが両方に対応)

10月からワクチン接種が始まる

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例年10月頃からワクチンの接種が始まります。しかし、2016~2017年シーズンは初期(10~12月)にワクチンの流通不十分が予測されています。その主な理由は、

・今年度導入したワクチン株の増殖速度が遅く、製品化に時間がかかる
・震災の影響で、一部メーカーのワクチン製造工場が稼働していない

インフルエンザワクチンは、接種してから2週間ほどで効果を発揮します。10月末~11月末くらいに接種しておけば、12月以降に予想される流行に備えることができます。流通量に不安があるようなので、早めの接種を心がけた方がいいかもしれません。特に2回接種する必要がある子供は、10月に入ったら接種のタイミングを考えた方がよさそうです。

10月の接種は早すぎるのではないかと思う方もいるかもしれませんが、ワクチンの効果は約5ヶ月は持続すると言われています。10月に打ったとしても、インフルエンザの流行が下火にになる3月くらいまでは効果が保たれるので、早すぎると心配する必要はありません。

インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる感染症です。インフルエンザウイルスには、以下のようにいくつかの「型」があります。

インフルエンザA型

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「季節性インフルエンザ」とも呼ばれます。38度以上の高熱が出やすいタイプです。人によっては40度前後まで上がる方もいますので注意が必要です。

香港型やソ連型などの種類があり、日本で流行しやすいのは主に香港型です。

感染するにしたがって変異していく性質があります。そのため、既存のワクチンが効かなくなって、パンデミック(爆発的流行)を引き起こすことがあります。近年では2009年に世界的なパンデミックが起こりました。

インフルエンザB型

熱は38℃程度と、あまり高くなりません。熱が上がりにくいため、ただの風邪だろうと勘違いして外に出て活動してしまい、知らないうちに感染を広めてしまうのが難点です。

高熱が出ない代わりに、腹痛、嘔吐、下痢など消化器系の症状が出ることが多く、しかも長引きます。

感染力は強いものの、変異しにくいためA型ほどの流行は起こらないとされています。

インフルエンザC型

鼻水など風邪と似た症状を起こします。幼児期にかかりやすく、一度かかって免疫ができると、その後は一生かからないとされています。そのため、流行することはまずありません。

鳥インフルエンザ

1月23日、生物兵器に転用されかねないとの懸念から、一時中断されていた強毒性の「H5N1型」鳥インフルエンザの研究が、再開されることになった。写真は2011年12月死んだニワトリを処分する香港の衛生当局者(2013年 ロイター/Siu Chiu)

A型の一種に分類されますが、上記のA型とは性質がまったく異なります。

水鳥の腸管に存在しているインフルエンザウイルスが、野鳥を経由して、飼育されている鶏やアヒル、ウズラや七面鳥などの家畜に感染したものです。

一般的にはヒトへの感染はしないと考えられていましたが、2012年のWHOの発表によると、アジア地域でヒトへの感染が報告されています。これは、感染した鳥を家の中で飼育していたり、大量に死んだ鳥に触れるなどの、濃厚な接触が原因とされています。

1年に2回以上かかることがある

インフルエンザに一度かかって完治した後に、再びかかることがあります。例えば、A型に感染した後に、B型に感染するということが起きます。また、まれにA型とB型に同時にかかることもあります。

潜伏期間

潜伏期間は2日前後、新型では1~7日と言われます。体内に侵入したウイルスは、気道や肺に付着して20分ほどで細胞内に到達。その後、ウイルスの増殖はかなり速く、侵入した1つのウイルスが8時間後には100個、16時間後には1万個、24時間後には100万個にまで増えていきます。このウイルス増殖の速さがインフルエンザの流行を生むといわれ、近隣にあっという間に感染が拡大し、1ヶ月ほどで収束します。

インフルエンザウイルスの感染経路

感染経路としては、主に次のふたつが挙げられます。

飛沫感染
くしゃみや咳によって病原体が飛散し、周囲の人の粘膜に付着する感染経路です。咳エチケット(マスクの着用など)の徹底が、予防のためには重要となります。

接触感染
皮膚、粘膜などの物理的な接触によって感染するものです。誰かがウイルスのついた手で触れた手すりを触り、その手で目などの粘膜をこするといった間接的な接触でも感染します。

家庭や会社において1人が感染してしまうと、室内に閉じ込められたウイルスを次々に他の人たちが吸い込んでしまい、あっという間に感染が拡大してしまいます。

感染させる期間

感染力は発熱してから3日目にピークを迎えます。その後およそ1週間は感染力が持続します。完全に咳が止まるまではマスクを着用するようにしましょう。

実は発症する前、潜伏期間中も感染させる危険があります。潜伏期間中の感染力は、発症後に比べると高くはありませんが、自覚症状がないため感染に気付かず、人と接触してしまうことは避けられないのが現状です。

インフルエンザの流行時期

インフルエンザは毎年11月~3月にかけて流行します。この期間の中でも、1月下旬から2月上旬にかけてが最もインフルエンザを発症する患者が多く、流行のピークとなります。

この時期は、1年を通じて最も気温が低く、湿度も低いため、鼻やのどの粘膜に侵入しやすくなり、流行すると考えられています。

インフルエンザ脳症のリスク

インフルエンザにかかった患者の中に、合併症として「インフルエンザ脳症」を発症する人が毎年100人ほどいます。インフルエンザ脳症にかかると、その30%は命を落とし、25%には重い後遺症が残ります。詳しくは、こちら↓をご覧ください。

【インフルエンザ脳症】突然のけいれん、意識障害、異常行動・・・その前駆症状と後遺症

インフルエンザ脳症は意識を失わせたり異常行動を引き起こしたりします。そういった事例を、こちら↓にまとめました。

【インフルエンザ脳症】中1飛び降りの衝撃 ーウイルス性脳症の実例と体験談―

ぜひご覧いただき、ワクチンを打つなどして、少しでもインフルエンザ脳症のリスクを回避していただきたいと思います。

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インフルエンザの症状と治療、予防

インフルエンザに感染すると、さまざまな症状があらわれます。個人の体質や免疫力によって、どういった症状が出るかは人それぞれですが、ここでは一般的にみられる症状を挙げます。

・38~40度前後の高熱
・急に体内に寒さを感じる寒気や悪寒
・高熱に伴ったガンガンと響く頭痛
・だらだらと出る鼻水
・だるさを感じる倦怠感
・消化器系の胃痛や腹痛、下痢や吐き気・嘔吐
・筋肉痛
・関節痛
・腰痛
・のどの痛みと咳、気管支炎、肺炎
・脳炎、脳症の合併症

インフルエンザには特効薬がある

インフルエンザが疑われる症状が現れたら、早急に病院で医師の診断を受けて、インフルエンザの特効薬を処方してもらうのが効果的です。

一般的にウイルスによる感染症には特効薬がないケースが多いのですが、インフルエンザには特効薬があります。その点、一般的な風邪よりもむしろ、スパッと短期間で完治します。

インフルエンザの特効薬として知られているのが、以下のような薬です。

・リレンザ(A型とB型に効く吸入薬)
・タミフル(主にA型に効く)
・イナビル(A型とB型に効く吸入薬)
・ラピアクタ(A型とB型に効く点滴薬)

これらの薬を服用しながら、しっかりと身体を休めます。

※タミフルやリレンザといったインフルエンザ治療薬によって、転落や飛び降りといった異常行動が起こるという事例が報告されています。2017年2月15日には、リレンザを服用した男子中学生が転落死する事故が起こっています。こくした実例については、こちら↓の記事をご覧ください。

【リレンザ転落死】インフルエンザ治療薬が招く異常行動、その事例と対応策

解熱剤はできるだけ使わない

できるだけ解熱剤は使わない方がいいと言われています。高温時の方が免疫機能が高まり、身体が自らの力でウイルスを撃退することで、しっかりと免疫力が獲得されるからです。

ですが、40℃を超える高熱で朦朧とするような場合には解熱剤を使用します。

解熱剤を使用する際に注意しなければならないのは、「アスピリン系」の解熱剤は使っては成らないということです。特に子供は、アスピリン系の解熱剤によって、まれに「ライ症候群」という原因不明の急性脳症を起こすケースが報告されているためです。

アスピリン系の解熱剤としては、「バファリン」「ケロリン」などの商品があげられます。「バファリン」は種類によって主成分が異なりますので、使えるものもあります。薬剤師に相談するなど、慎重に選ぶようにしてください。

使用可能なのは、アセトアミノフェンを主成分とする解熱剤です。「カロナール」「タイレノール」などが、これに相当します。

また、イブプロフェンを主成分とする解熱剤も使用可能です。「イブ」シリーズなどが、これに相当します。

こまめな水分補給を

高熱にともない、大量の汗をかくことになります。衣類を頻繁に交換するとともに、脱水症状にならないように、こまめな水分補給も忘れてはなりません。経口補水液OS1が、余計な糖分などが含まれておらず、身体への吸収が早いのでオススメです。

治療中の食べ物

インフルエンザにかかると食欲が落ちてしまいます。喉の痛みにも優しく、胃腸に負担のかからない食べ物で、しっかり栄養補給するようにしたいものです。次の記事も参考になさってください。

【喉の痛みに効く食べ物・飲み物】すぐに試せるレシピや商品まとめ
【胃腸に優しい食品】下痢・嘔吐を改善するために

10月になったらワクチンの接種を

インフルエンザの予防は、第一にワクチンの接種です。10月以降、医療機関で任意のワクチン接種が始まります。年によっては、ワクチンが不足して、流行時期までに接種できない、ということも起こり得ますので、早めの接種を心がけてください。

インフルエンザワクチンは、年齢によって接種の量と回数が異なります。

・生後6カ月~3歳未満・・・0.25mL×2回接種
・3歳~13歳未満・・・0.5mL×2回接種
・13歳以上・・・0.5mL×1回接種

1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になる場合、「13歳未満」と考えて2回目の接種を行うことが可能です。

インフルエンザワクチンは任意接種なので、料金は全額自己負担です。価格は医療機関によって異なりますが、相場は以下のような価格設定が多いようです。

・子供(2回接種) 計6000~7000円程度(2回目が安くなる病院が多い)
・大人(1回接種) 3500円程度
・高齢者(1回接種) 無料~2000円程度(自治体からの助成があるため)

インフルエンザの予防法

ワクチンを打った上で、インフルエンザにかからないために、以下のような予防法を徹底しておくことが大切です。

・手洗い、うがいをまめにおこなう
・マスクを着用する
・湿度を50~60%に高める
・食事や睡眠をしっかりとって免疫力を高める

また、リレンザやタミフルなど、インフルエンザの特効薬を「予防薬」として服用するケースもあります。これについては、医師に相談するようにしてください。喘息の持病がある人などは、インフルエンザにかかってしまうと、重大な発作を起こす危険があるので、予防的措置として服用が認められる場合があります。

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