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家庭に居場所がなく、まっすぐ帰宅しない「フラリーマン」への5つの処方箋

こんにちは!家庭内別居ブロガーのえいぷりおです。

あなたは家庭に居場所がありますか? 仕事が終わったら、まっすぐ家族のもとに帰りますか?

帰宅する気になれなくて、深夜あで寄り道してしまうとしたら、あなたはフラリーマンです。

このような状態になってしまったら要注意です。

そう遠くない将来、あなたと奥さんは家庭内別居の状態になってしまうかもしれません。

手遅れにならないうちに、家の中での居場所を取り戻す方法を考えるべきです。

フラリーマンから一刻も早く抜け出すための、5つの処方箋をお伝えします。

フラリーマンとは

2018年5月3日にYahoo!に仕事が終わってもまっすぐ帰宅しない『フラリーマン』の心理という記事が掲載されました。

この記事は「BEST T!MS(ベストタイムズ)」というサイトから引用されたもので、出版社KKベストセラーズの編集部員たちが執筆しています。

フラリーマンの定義

この記事によると「フラリーマン」は次のように定義されています。

フラリーマンとは、仕事が早く終わってもまっすぐ帰宅せず、書店や居酒屋、公園などで時間を潰してから家に帰る男性のこと。社会心理学者の渋谷昌三氏が、著書のなかで家庭に居場所を見出せず、まっすぐ帰宅しない勤め人を指して名付けたのがはじまりだ。

(引用:Yahoo!

フラリーマンには2つの要素が絡んでいると思います。

  • 残業が許されない会社の状況
  • 家に居場所がない夫の立場

ひとつずつ見ていきましょう。

残業が許されない会社の状況

2017年から「働き方改革」が叫ばれるようになり、残業は悪という風潮が強まっています。

上司から、

「残業するな!」

と言われることが増えていませんか?

この風潮は、ワークライフバランスの観点から見ると、いいことかもしれません。

けれど、素直に喜べない面もあります。

  • 残業代が削られて生活が困窮する
  • 早く退社できても使えるお金がない

働き方改革によって、残業代が減ってしまったサラリーマンはかなり多いと言われています。

余った時間を「さあ楽しんで!」と言われても、楽しむお金がないのが現状です

じゃあ、さっさと家に帰ればいいじゃないか、ということになりますが、それができないから困るのです。

家に居場所がない夫の立場

フラリーマンの問題の本質は、「家に居場所がない」というところにあります。

記事には、サラリーマンたちの悲哀に満ちた声が載っています。

「退社後は1、2時間車の中で、スマホゲームをしたり動画を見て過ごしています。家でスマホを見ていると妻からの無言の圧力を感じて落ち着かないし『何かできることはないか』と、聞かないとあとが怖い。仕事が終わってすぐは、家事や育児を手伝う気力がわかないのが正直なところです。家ではぼーっとできないので一人になれる車の中が憩いの場所なんですよ」

(引用:Yahoo!

車の中…  喫茶店のコーヒー代もけちって、夜中の車中で2時間もスマホゲームしてるなんて、こんな悲しいことがあるでしょうか。

でも僕は、この人の状況が痛いほど分かります。家には帰りたくない。でもお金もない。行き着く先は車の中…

僕もやったことがあります。真冬の車でエンジンもかけないで過ごすと、身も心もしんしんと冷えていきます。

一方、yahoo!!の記事には、こんな男性のケースも紹介されています。

「仕事が早く終わったら、気になっているラーメン屋に行ったり、カフェで好きな本をじっくり読んだりしています。また、将来のキャリアを考え、セミナーや勉強会に参加することも。仕事と家庭とは別に、自分の時間がほしい、というのが、僕がフラリーマンをしている理由です」

(引用:Yahoo!

この人は、なんだか妙に優雅ですね。

2018年4~6月期に放送されたドラマにあなたには帰る家がある(TBS)という作品がありました。

玉木宏が演じる主人公のサラリーマンが、漫画喫茶の個室で映画を見てから深夜に帰宅する様子が描かれていました。

これも贅沢な話で、僕は共感できませんでした。だって2~3時間も漫画喫茶を利用したら1000円以上はかかります。夕食も外食でしょうから、結構な出費になるはずです。

でもまぁ、分からなくはありません。

無駄な金がかかるとしても、疲れている自分を癒やしたい。頑張ってるんだから、それくらいいいだろ

という甘えの気持ちは、僕にもあります。

しかし、この甘えは妻には通用しません。確実に夫婦関係の崩壊につながります。

【関連記事】 僕は妻への共感に欠けていたために、夫婦関係を壊して家庭内別居になってしまいました。

僕が家庭内別居になった理由(体験談)

フラリーマン炎上!

Yahoo!に掲載された記事には、多数のコメントが書き込まれました。

その多くは女性からで、99%はフラリーマンに対する痛烈な批判でした。

代表的なコメントをいくつか読んでみましょう。

共働きの奥さんから猛烈批判

特に強い批判をしているのは、共働きの奥さんたちです。

妻は正社員で働いていても、帰ったら家事育児が待っているのに、逃げる選択肢のある男は優雅な身分だなと思います。


自分勝手無責任な発想。お迎えの時間、夕飯、お風呂、翌日の支度など考えたら駅まではダッシュ、電車に飛び乗り駅からダッシュ。着替えもそこそこに家事。ひとりの時間は通勤の移動中のみ。母親はみんなそうやって毎日戦い疲れているのにふざけてる


私は在宅勤務だからほぼ家にこもりきり。夜、自由にフラフラできる時間なんてないので、夜、外で自由に過ごす時間があるのがうらやましい。外に逃げ場があるのうらやましいです。

返す言葉がありません。どう考えても、われわれ夫が100%悪いですよね。

夫がひとりの時間がほしいなら、妻もほしいに決まってる。そのことへの思いやりがなければ、妻が怒るのも当然です。

自戒の念を込めて言いますが、「向き合う」以外に打開策はありません。

妻の怒りが怖くても、家事や育児が大変でも、まずは向き合うこと。自分に何がどの程度できるかは、その後の問題です。

専業主婦からもクレームの嵐

専業主婦の奥さんからも、多くの厳しい声が寄せられています。

24時間営業で家事子育てを無給でしてる母親という仕事も大変なんですよ。そして責任も重いんですよ。休んでる暇なんてないんだよ。


逃げれる時間を作れるのが羨ましいです(笑)
男性っていいですね
産む痛みも知らないし
育児嫌だって逃げれるんですもん(笑)


自分が1番なんだね。そう育てられたのかな?自分はこんなに疲れてる、自分はこんなに頑張ってる。そればかりなのね。奥さんも疲れてるし頑張ってるし、更には子どもだって頑張ってるんだよ。そうやってその人がぼーっとしてる間も、子どもはパパに会いたいかもしれないのに。

専業主婦の役割はとても重いのに、なかなか理解されません。夫から妻への思いやりの気持ちも低くなりがちです。

あなたは、心の中で自分の方が頑張っていると思っていませんか?

だから自分にはひとりの時間も必要だと、フラリーマンな自分を正当化していませんか?

その考えは、夫婦の溝を広げるばかりです。

妻の心にあるのは「怒り」というより、本当は「悲しみ」なのかもしれません。理解してもらえず、尊重してもらえない悲しみです。

フラリーマンは、妻の悲しみから逃げているのではないでしょうか。

【関連記事】 女性の怒りは悲しみの表れと考えて書いた記事も。

女性はなぜ過去を蒸し返すのか? 怒りの本当の理由は「悲しみ」だった

家に居場所を取り戻す方法

妻に共感せず、思いやりを持たないままフラリーマン生活を続けると、夫婦関係は間違いなく壊れていきます。

一度立ち止まって、家に居場所を取り戻す努力をするべきです。

僕からの提案は、次の5つ。

【家に居場所を取り戻すために】

  1. 妻に共感し、思いやりの気持ちを持つ
  2. 家事・育児の分担に喜びを見出す
  3. 自分の空間と時間を持つ
  4. 妻も自分の空間と時間を持つ
  5. 家の中でできる趣味を持つ

ひとつずつ見ていきましょう。

妻に共感し、感謝の気持ちを持つ

妻への共感と感謝は、すべての基本です。

あなたが家に帰りたくなくなったのは、奥さんとの関係が冷え切ってしまったからですよね。

夫婦関係が悪くなるのは、どちらか一方にだけ原因があるわけではありません。

奥さんにも原因の一端があるでしょう。

でも、あなたはあなた自身の原因に向き合わなくてはなりません。

あなたは、奥さんの気持ちに共感せず、奥さんの貢献に感謝してこなかったのではないでしょうか。

僕は、妻の思いを汲み取れず、妻がしてくれたことを当然と勘違いしてしまいました。

だから、あなたがまずしなければならないのは、奥さんに共感し、感謝すること。

すぐに奥さんの態度が変わるわけではないでしょうが、まずあなたが変わらなければ何も始まりません。

家事・育児の分担に喜びを見出す

妻が共働きか専業主婦かにかかわらず、夫には家事・育児を分担する義務があります。

なぜなら、あなたと奥さんは対等な立場だからです。

お互いの得意・不得意を踏まえて、双方が納得する役割分担をしたいものです。

残業が減って早く帰宅できるなら、自分の役割にトライしてみてください。

はじめは大変かもしれませんが、徐々に慣れてきます。

そして、せっかく取り組むのなら、そこに喜びを見出したいですよね。コツコツと工夫を重ねることで、家事も育児も楽しんでできるようになるはずです。

夫婦関係は少しずつ改善するでしょうし、早く帰宅する前向きな動機にもなります。

自分の空間と時間を持つ

夫婦で長時間一緒にいる必要はありません。

お互いに自立した人間どうしなのですから、それぞれひとりの時間を持っていいのです。

その際、狭くても、自分のための空間があることが望ましいです。

部屋が持てなくても、パーテーションで区切られた一角を持てるだけで違います。

妻も自分の空間と時間を持つ

あなたと同じように、奥さんにも自分ひとりのための空間と時間を持つ権利があります。

子供が小さければ、世話を分担するなどして、お互いに時間を持てるようにしましょう。

このように奥さんの生活を尊重できるようになると、奥さんの機嫌は必ずよくなります。

奥さんの機嫌がよくなると、あなたはきっと家に帰ってくるのが苦じゃなくなるはずです。

家の中でできる趣味を持つ

自分の時間をどう使うか、これもポイントになります。

毎日ちょっとずつ取り組める趣味を持つと、家に帰ってくるのが楽しみになります。

「テレビを見る」など受け身なことよりも、主体的に取り組む趣味の方が、より豊かさを味わえると思います。

例えば、読書をしたり、絵を描いたり、何かを作ったり、英語の勉強をしたり…

こういうことを、1ヶ月、2ヶ月と続けていくと、家にいる時間がとてもクリエイティブなものになっていくでしょう。

えいぷりお的まとめ

家というのは人の土台です。

家に居場所がないというのは、泥の船に乗っているようなものです。

ズブズブと沈みながら、行くべき方向も分からなくなっていきます。

だから、フラリーマンというのは深刻な状態なのです。一刻も早く抜け出すべきです。

なにも仲良し夫婦になる必要はありません。

お互いの立場や気持ちを尊重して、自立した時間を持つことが重要です。

それができるようになれば、家はきっとあなたの居場所になるはずです。

【参考図書】 フラリーマンの名付け親、社会心理学者の著書。妻の視点から、フラリーマン夫への対処法が書かれています。具体的な方法が示されていて参考になりますよ。

【つづき】 次の記事「相手への思い込みが関係を壊す」はこちら。

「思い込み」は夫婦関係を壊す ー自分の思い込みに気付き、配偶者の思い込みに対処する

【関連記事】 夫婦関係の悩みに関する記事のまとめはこちらをご覧ください。

【夫婦関係の悩み】記事まとめ 僕が妻との関係を破綻させてしまった原因・理由とは(体験談)

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