【大腸がん】大腸内視鏡で便秘解消!?大腸がんにならないための最新情報(NHKガッテン)

スポンサーリンク

肺がんや胃がんを抜いて、日本人が最も多くかかるようになった「大腸がん」。死亡率も極めて高い恐ろしいがんです。2016年10月放送のNHK「ためしてガッテン!」で特集された「大腸がんにならないぞSP」の内容をまとめます。

日本人が最も多くかかる「大腸がん」

%e5%a4%a7%e8%85%b806-%e3%81%8c%e3%82%93%e5%a2%97%e5%8a%a0%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95

大腸がんにかかる人の数は、増え続けていて、2015年についに胃がんと肺がんを抜いて1位になりました。1年間になんと5万人もの人が、大腸がんのために命を落としています。

%e5%a4%a7%e8%85%b807-%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95%e3%82%a2%e3%83%83%e3%83%97

今回の番組では、大腸がんになりやすいかどうかの判定、そして、大腸がんになりにくい身体にするための最新の秘策が紹介されました。

ですが、番組の前半は、大腸内視鏡に関するちょっと違う話題が取り上げられました。

大腸内視鏡の検査で便秘が解消!?

大腸がんを見つけるために行われる「大腸内視鏡検査」。この検査を受けることで、思いがけずも、うれしい効果を感じる人がたくさんいると言います。それは「便秘の解消」。大腸内視鏡検査を受けた人たちからは、次のような声が聞かれます。

・ごはんがおいしくなった
・お肌がキレイになった
・体重がキープしやすくなった

検査を受けるだけで、なぜこのような効果が得られるのでしょうか?

まず、大腸の「形」について見てみましょう。よく人体解剖図で見る大腸は、こういう形をしていますよね。

%e5%a4%a7%e8%85%b801-%e3%82%88%e3%81%8f%e3%81%bf%e3%82%8b%e5%a4%a7%e8%85%b8%e3%81%ae%e5%a7%bf

ところが、実は大腸の形は人によって様々なのです。こちらの図をご覧ください。

%e5%a4%a7%e8%85%b802-%e3%81%84%e3%82%8d%e3%82%93%e3%81%aa%e5%a4%a7%e8%85%b8%e3%81%ae%e5%bd%a2

あちこちでねじれたりして、実に個性的な形をしていますよね。ねじれて通りが悪くなった箇所に便が詰まって、慢性的な便秘になっているケースがよくあるそうです。例えば、こんな感じで・・・

%e5%a4%a7%e8%85%b803-%e3%81%b2%e3%81%a3%e3%81%8b%e3%81%8b%e3%81%a3%e3%81%a6%e4%be%bf%e7%a7%98

そんな頑固な便秘を一気に解消してくれるのが、大腸内視鏡検査の前に使う、この強力な下剤です。

%e5%a4%a7%e8%85%b804-2%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%ab%e3%81%ae%e4%b8%8b%e5%89%a4

2リットルもの量を、何度も小分けにして飲み続けて、約4時間かけて、おなかの中を完全に空っぽにするのです。

このようにして胃腸をリセットすることで、体調がよくなり、ごはんもおいしく食べられるようになります。お肌や体重など、多くの人が気にするポイントも、いい方向に変化します。

皆さんも、大腸内視鏡にトライして、大腸がんの検査だけでなく、しっかりデトックスしてみてはいかがでしょうか。

大腸がんを撃退するポイントは「腺腫」

大腸がんは、自覚症状が現れた段階では、すでにかなり進行していることが多く、そのため死亡率が高いことが問題となっています。毎年5万人もの人が、大腸がんで亡くなっているのです。大腸がんの死亡リスクを減らすためには、早く発見し、早く対処することが何より重要になります。

今回の番組では、大腸がんをがんになる前に発見して、リスクを取り除いてしまうという、夢のような最新治療が紹介されました。その鍵を握っているのが、こちら。

%e5%a4%a7%e8%85%b808-%e9%9d%92%e3%81%84%e6%b6%b2%e4%bd%93

この青い謎の液体と、大腸内視鏡の技術を組み合わせることで、大腸がんを元から絶つのです。とは言っても、この青い液体は薬でも何でもなく、ただの青い色素。これを、どのように使うのでしょうか。

大腸内視鏡で奥に進んでいくと、ポリープが見つかることがあります。次の写真に見られるような、小さなこぶです。

%e5%a4%a7%e8%85%b810-%e3%83%9d%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%97

50歳を過ぎると、検査を受ける人の約半数で、ポリープが見つかるそうです。これは大腸がんではなく、良性のポリープです。

実は、良性のポリープには2種類あります。ひとつは本当に安心なもの。つまり将来、大腸がんになる可能性のないものです。そしてもう一つは、将来がんに発展する可能性のある「腺腫(せんしゅ)」です。

それを見分けるのが、先ほどの青い液体。見つかった良性のポリープにこれをかけると、表面に模様らしきものが現れます。

%e5%a4%a7%e8%85%b813-%e6%a8%a1%e6%a7%98%e6%af%94%e8%bc%83%ef%bc%88%e8%85%ba%e8%85%ab%ef%bc%89

左側のように水玉状の模様が現れると、安心。将来にわたって大腸がんになることはないと考えられます。このまま放置しておいても、問題ありません。

それに対して、右側のように脳みそ状の模様が現れたならば、これは将来的に大腸がんになる可能性のある「腺腫」であると判断されます。

腺腫は、その場で内視鏡の先の電気メスで取り除いてしまいます。こうすることで、将来大腸がんになるリスクを大きく減らすことができるのです。

スポンサーリンク

腺腫とは

腺腫というのは、腫瘍の一種です。発見した時点では良性ですが、1~5%が、将来大腸がんに発展すると考えられています。つまり、大腸がんの「芽」のようなものなのです。

50歳を超えてから大腸内視鏡検査をして、腺腫がまったく見つからなければ、その人は体質的に大腸がんになるリスクがかなり低いと考えていいそうです。

逆に、腺腫が多くできる体質の人は、大腸がんになりやすい体質だと考えられます。腺腫ができるのは大腸だけで、胃など他の臓器のがんとは、関連があまりないようです。

30代や40代で腺腫が発見されるような人は、より大腸がんのリスクが高いと言えます。しっかり芽をつぶして、そのリスクを減らしていくことが求められます。

1~3年おきに大腸内視鏡検査を

一度腺腫を取り除いた場所からは、再び腺腫ができることはないのですが、他の場所から次々に腺腫ができてくる可能性はあります。

ですので、50歳を超えてからの検査で、腺腫ができやすいことが分かった人は、1~3年おきに検査を受けて、新しい腺腫ができていなかを確認すると安心です。そのくらいの頻度で、しっかり芽をつんでおけば、大腸がんになるリスクをかなり減らすことができます。

多くの人が腺腫を持っている

大腸内視鏡検査を受けに来る人は、いわば健康への意識が高い人。その人たちの2~3割に腺腫が見つかるそうです(50歳以上)。

健康への意識が低く、お酒をたくさん飲んだり、たばこを吸ったり、運動をしないような人たちは、半数以上が腺腫を持っているのはないかと推定されています。

今回の番組では、5人が検査に協力。彼らはお酒やたばこを好む人たちで、なんと5人中4人に腺腫が見つかりました。中には6つも腺腫を持っている人もいて、4人で合計13個の腺腫が発見されたとか。これらが将来大腸がんになる可能性を秘めているのですから、恐ろしい話です。

この4人は、検査の際にすべての腺腫を取り除いてしまったので、大腸がんになるリスクをぐっと下げることができました。

大腸がんにならない身体になれる!

このように、適切な検査を受けることで、大腸がんのリスクは格段に下げることができる時代になっています。40歳代までは検便による検査を、50歳を超えたら一度は大腸内視鏡検査を受けることをオススメします。

そして、検査の結果を聞く際には、医師に「腺腫はありましたか?」と聞いてみてください。腺腫があったなら、自分は大腸がんになりやすい体質だと知ることができます。

腺腫のできやすさは生活習慣しだい

腺腫ができやすいかどうかには、遺伝的な要素がありますが、それに加えて、生活習慣も大事です。特に次の3つは大きく関わっています。

・お酒の飲み過ぎ
・たばこの吸い過ぎ
・運動不足

大腸がんは運動で予防できる

大腸がんは、運動によって防ぐことができる数少ないがんのひとつだと言います。腺腫ができにくい体質を作るのに有効なのが、ジョギングや水泳などの全身運動です。全身を動かすことで、胃腸の動きも活発になります。社交ダンスもオススメだそうです。

今回の番組に登場した先生

%e5%a4%a7%e8%85%b809-%e7%9f%b3%e5%b7%9d%e7%a7%80%e6%a8%b9%e5%85%88%e7%94%9f

今回の番組で、大腸がんに関する最新情報を提供してくれたのが、京都府立医科大学の特任教授、石川秀樹先生です。腺腫の除去に関する第一人者とのこと。もしもの時は、頼りになってくれそうです。

大腸がんの特効薬!?「アスピリン」

今はまだ研究段階ですが、「アスピリン」という薬に、大腸がんを予防する効果があることが分かってきたそうです。熱や痛みの症状を抑えるのに、よく使われる薬ですよね。これを長期にわたって投与することで、大腸がんのリスクを低くすることができるとの研究成果が上がっているそうです。今後の研究に期待しましょう。

大腸がんを激減!アメリカの取り組み

かつて毎年10万人が大腸がんで命を落としていたという、アメリカ。大腸がんを撲滅するために、大キャンペーンを実施。テレビCMなどを使って大腸内視鏡の効果を大宣伝し、50歳~64歳の人たちが無料で検査を受けられるようにしたそうです。

%e5%a4%a7%e8%85%b814-%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab

その結果、大腸がんの罹患者数が約30年で3分の2に減少。着実に効果を上げているといいます。このプロジェクトの担当者は、腺腫の除去によって、将来的に大腸がんを撲滅したいと語っていました。

大腸がんの一般的な検査「便潜血検査」

大腸内視鏡検査の前段階に行われる、より一般的な検査として「便潜血検査」があります。40代になると無料で受けることができ、自治体によっては、検査キットが送られてきます。

この検査は、便に出血が見られるかどうかを調べて、大腸がんの有無を判定するものです。簡単な検査ですが、ちょっとした注意点があります。その注意点を怠ると、正しい検査結果が得られないのです。

%e5%a4%a7%e8%85%b815-%e4%be%bf%e6%bd%9c%e8%a1%80%e6%a4%9c%e6%9f%bb%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95

このグラフを見ますと、季節によって便潜血検査による大腸がんの発見率が異なることが分かります。これは何を意味しているのでしょうか。

発見率が低下する夏場は、温度が高いために、便に含まれる腸内細菌の働きが活発になり、血液が含まれていても分解されてしまうのです。

ですので、冬以外の季節に検査を受ける際には、便を採取した検査キットは冷暗所で扱って、速やかに検査機関に送るようにしてください。理想的には4℃の環境だそうですが、まさか便のついたものを冷蔵庫に入れるわけにもいきませんので、できるだけ涼しい場所で扱うようにしてください。保冷剤などを使うのも有効です。

便潜血検査による大腸がんの発見率を上げる

実は便潜血検査を1回受けただけでは、大腸がんである人の45%しか発見することができません。つまり55%の人は見過ごされてしまうのです。それを防いで、より発見率を上げる方法が紹介されました。

%e5%a4%a7%e8%85%b816-%e4%be%bf%e6%bd%9c%e8%a1%80%e6%a4%9c%e6%9f%bb%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%99%ba%e8%a6%8b%e7%8e%87

便潜血検査では、1回につき2日分の便を提出するようになっています。2日分をきちんと見てもらうことで、発見率は70%に上がります。

そして翌年以降も受けて2日分の便を提出すると、その人の大腸を知るためのサンプルが蓄積されていきます。その蓄積によって、大腸がんの発見率は上がっていくのです。

ですので、きちんと2日分の便を提出すること、そして継続して毎年受け続けることが重要なポイントになります。

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ